(Sometimes I'm Happy.)

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ディジー・ガレスピーについて

2008年03月22日 | 2006_2010_memo
 ディジー・ガレスピーとは、チャーリー・パーカーと並ぶビ・バップの創始者の一人でトランペッターである。“Dizzy Gillespie”と綴るのでディジー・ギレスピエなどと読んでしまいそうだが、ガレスピーと発音する。最近、ガレスピーの「マンテカ」を演ろうとして練習しているが、その音楽性には恐れ入ってしまう。
 ガレスピーがしばしば用いる慣用句としてハイトーンから一気に駆け下りてくるアクロバティックなフレーズは非常に特徴的であり、クリフォードブラウンもよくこのマネをしていた。マイルスデービスは、パーカーのバンドにいたが、ガレスピーのような力強い動的なフレーズを吹くことが出来ず、クールな演奏へと転換した。
 ところで、ガレスピーが利用したトランペットの形は普通のものと異なり「ベル」の部分が斜めに上がっている。

 知っている人も多いと思うがこれにはエピソードがある。
 ガレスピーがあるパーティーで陽気に浮かれていたときに、同行していた彼の奥さんとケンカになってしまった。いつもは誰にでもやさしくて人望もあつい彼だったが、つい酒に酔った勢いで奥さんのことを思わずグイッと押してしまった。奥さんはそのままフラフラと後ずさりして、そこにあったイスにストンと腰を下ろしたのだが、そこにはなんとガレスピーの愛用のトランペットが置かれていたのである。その場にいた全員が大変なことが起こったと息を呑んだ。トランペットのベルが奥さんのお尻にしかれて、見るも無残に曲がってしまっていたのである。。。
 ガレスピーがガッカリしながらその楽器を手に取って吹いてみると、あーら不思議、今までよりずっと良い音がするではないか!ほんまかいなと耳を疑ったが、まちがいなくガレスピーにとっては良い音になっていたのだった。喜んだガレスピーは奥さんと仲直りし、メデタシ、メデタシということになりました。
 しかし、なぜ良い音になったのか。。。。それは、ベルが上に向くことで、それまでよりも音の出るところが耳に近くなり、よく聴こえるようになったからだというのが、小生の知る理由ではある。ホンマカイナ、ソーカイナ。その場にいたわけでもないし、ガレスピー・モデルを吹いたことがないので真偽のほどはわからないのであった。

「THE BEST OF Dizzy Gillespie」
1.マンテカ(*試聴サンプルは、アット・ニューポートを利用)
2.チュニジアの夜(*試聴サンプルは、アット・ニューポートを利用)
3.ブルームディド
4.ティン・ティン・デオ
5.アイ・リメンバー・クリフォード
6.明るい表通り


新橋にあるTスタジオ

2008年03月14日 | 2006_2010_memo
 新橋近くにそのスタジオはある。スタジオといっても、著名なピアニストがやっているライブハウスをレンタルスタジオとして貸してもらっている。
 ピアノ、ドラムセット、ウッドベースが静かに置かれている。ピアノはきちんと調律されているが一番下のCが出ない。ベースはしっとりとした響きのちょっとした代物だ。カウンターに譜面を並べて吹いてみるが、赤い布地の椅子が目に付いてしまう。マイクオフでラッパを吹くと自分の音が聴きとりにくい。
 それでも、マイルストーンズやザッツオールやルパン三世のテーマなんかも吹いてみる。なるべくビブラートをかけないようにするけれど、ついついビラビラな演奏になったりする。
 
 スタジオの近くに自動販売機が並べられた立ち飲みスペースがある。缶ビールが安い。