・「YAMAHAナチュラルサウンド」(TBS)
<30年以上前に聴いたラジオ番組について>
その後「ハニーサウンド・オン・ライヴ」へ改称されたこの番組はTBSラジオで月曜から金曜まで毎日午後11時過ぎに放送されていた。
ラジオ・パーソナリティは、佐々木紀子さんというアナウンサーで、当番組以外に「歌うヘッドライト」のパーソナリティも務めていた。佐々木紀子さんの声は品が良くそれでいてとても色っぽかった、音楽のセンスも都会的に洗練されており、彼女のそのイカした感性で多様な音楽を紹介してくれた。
今、彼女はどこで何をしているのだろうか。音楽について、再び彼女から教えを請いたいところがある。
僕のトランペットへの憧れはこの番組から覚醒された部分がある。
トランペットを吹いてみたいと切望したのは、レッド・ニコルス(ダニー・ケイが好演!)の伝記映画「五つの銅貨」だったが、それだけではなかった。
この番組で多いに気持ちが動かされたのである。まず番組オープニングで流れていた「虹のかなたに」の華麗なトランペットの演奏。そして、エンディングに流れた「トランペット吹きの子守歌」。それから佐々木紀子さん自身が中継したルイ・アームストロング(tp)の葬儀の様子。今考えると、トランペットに因んだ放送が繰り出されていたのだ。僕がこの番組を忘れない理由はここにある。
■ジュディ・ガーランド(JUDY GARLAND)
「ジュディ・アット・カーネギーホール」ジュディ・ガーランドのコンサートライブには2つのヴァージョンがある。かつてレコードで発売されていた際には2枚組だったもののほうが音質も良かったので、このレコードが「YAMAHAナチュラルサウンド」の番組テーマとして使われていた。
その曲は、このアルバムの一曲目"Overture-序曲"である。
この序曲はジュディの映画や持ち歌をミックスした大変華やかなもので、最後に出てくる曲がトランペットソロで始まる「虹のかなたに」である。
「Judy At Carnegie Hall」
1961/7/10
ディスク:1
1. Overture: The Trolley Song/ Over the Rainbow/ The Man That Got Away
2. When You're Smiling (The Whole World Smiles With You)
3. Almost Like Being in Love/This Can't Be Love [Medley]
4. Do It Again
5. You Go to My Head
6. Alone Together
7. Who Cares? [As Long as You Care for Me]
8. Puttin' on the Ritz
9. How Long Has This Been Going On?
10. Just You, Just Me
11. Man That Got Away
12. San Francisco
ディスク:2
1. That's Entertainment!
2. I Can't Give You Anything But Love
3. Come Rain or Come Shine
4. You're Nearer
5. Foggy Day
6. If Love Were All
7. Zing! Went the Strings of My Heart
8. Stormy Weather
9. You Made Me Love You/For Me and My Gal/The Trolley Song [Medley]
10. Rock-A-Bye Your Baby With a Dixie Melody
11. Over the Rainbow
12. Swanee
13. After You've Gone
14. Chicago
■「トランペット吹きの子守歌」
「トランペット吹きの休日」ではない。
番組の終わりは、ルロイ・アンダーソン作曲の「トランペット吹きの子守歌」で決まりだ。
ただし、リズムがクラシック音楽のものではなく“キューバン・ルンバ”だったように記憶している。オリジナルも途中から“ビギン”のリズムになるが、あそこで流れていた演奏は一貫してルンバではなかったろうか。より軽快な演奏で気持ちがよく、優しくて軽いトランペットの音色が強く印象に残り、僕のラッパ根性に訴えかけて来たものと思われる。
■「ルイ・アームストロング」
サッチモ(がまぐち)のニックネームが有名。
1901年8月4日に米国ルイジアナ州ニューオーリンズに生まれ、天才ジャズ・トランペッターとしてジャズの新しいスタイルを生み出すとともに、数々の名演奏を残している。前述の「五つの銅貨」にもダニー・ケイとともに本人の役で出演した。
1971年7月6日にニューヨーク市でなくなったが、この一週間後に佐々木紀子はニューヨークで行われた葬儀に参加し、ラジオで報告してくれた。(通りに巡らされた塀づたいに曲がると、葬儀に臨む人々の列ができていた。。。。)僕は、その光景を夜の闇の中で思い浮かべ、新しい時代の到来を知った。
<30年以上前に聴いたラジオ番組について>
その後「ハニーサウンド・オン・ライヴ」へ改称されたこの番組はTBSラジオで月曜から金曜まで毎日午後11時過ぎに放送されていた。
ラジオ・パーソナリティは、佐々木紀子さんというアナウンサーで、当番組以外に「歌うヘッドライト」のパーソナリティも務めていた。佐々木紀子さんの声は品が良くそれでいてとても色っぽかった、音楽のセンスも都会的に洗練されており、彼女のそのイカした感性で多様な音楽を紹介してくれた。
今、彼女はどこで何をしているのだろうか。音楽について、再び彼女から教えを請いたいところがある。
僕のトランペットへの憧れはこの番組から覚醒された部分がある。
トランペットを吹いてみたいと切望したのは、レッド・ニコルス(ダニー・ケイが好演!)の伝記映画「五つの銅貨」だったが、それだけではなかった。
この番組で多いに気持ちが動かされたのである。まず番組オープニングで流れていた「虹のかなたに」の華麗なトランペットの演奏。そして、エンディングに流れた「トランペット吹きの子守歌」。それから佐々木紀子さん自身が中継したルイ・アームストロング(tp)の葬儀の様子。今考えると、トランペットに因んだ放送が繰り出されていたのだ。僕がこの番組を忘れない理由はここにある。
■ジュディ・ガーランド(JUDY GARLAND)
「ジュディ・アット・カーネギーホール」ジュディ・ガーランドのコンサートライブには2つのヴァージョンがある。かつてレコードで発売されていた際には2枚組だったもののほうが音質も良かったので、このレコードが「YAMAHAナチュラルサウンド」の番組テーマとして使われていた。
その曲は、このアルバムの一曲目"Overture-序曲"である。
この序曲はジュディの映画や持ち歌をミックスした大変華やかなもので、最後に出てくる曲がトランペットソロで始まる「虹のかなたに」である。
「Judy At Carnegie Hall」
1961/7/10
ディスク:1
1. Overture: The Trolley Song/ Over the Rainbow/ The Man That Got Away
2. When You're Smiling (The Whole World Smiles With You)
3. Almost Like Being in Love/This Can't Be Love [Medley]
4. Do It Again
5. You Go to My Head
6. Alone Together
7. Who Cares? [As Long as You Care for Me]
8. Puttin' on the Ritz
9. How Long Has This Been Going On?
10. Just You, Just Me
11. Man That Got Away
12. San Francisco
ディスク:2
1. That's Entertainment!
2. I Can't Give You Anything But Love
3. Come Rain or Come Shine
4. You're Nearer
5. Foggy Day
6. If Love Were All
7. Zing! Went the Strings of My Heart
8. Stormy Weather
9. You Made Me Love You/For Me and My Gal/The Trolley Song [Medley]
10. Rock-A-Bye Your Baby With a Dixie Melody
11. Over the Rainbow
12. Swanee
13. After You've Gone
14. Chicago
■「トランペット吹きの子守歌」
「トランペット吹きの休日」ではない。
番組の終わりは、ルロイ・アンダーソン作曲の「トランペット吹きの子守歌」で決まりだ。
ただし、リズムがクラシック音楽のものではなく“キューバン・ルンバ”だったように記憶している。オリジナルも途中から“ビギン”のリズムになるが、あそこで流れていた演奏は一貫してルンバではなかったろうか。より軽快な演奏で気持ちがよく、優しくて軽いトランペットの音色が強く印象に残り、僕のラッパ根性に訴えかけて来たものと思われる。
■「ルイ・アームストロング」
サッチモ(がまぐち)のニックネームが有名。
1901年8月4日に米国ルイジアナ州ニューオーリンズに生まれ、天才ジャズ・トランペッターとしてジャズの新しいスタイルを生み出すとともに、数々の名演奏を残している。前述の「五つの銅貨」にもダニー・ケイとともに本人の役で出演した。
1971年7月6日にニューヨーク市でなくなったが、この一週間後に佐々木紀子はニューヨークで行われた葬儀に参加し、ラジオで報告してくれた。(通りに巡らされた塀づたいに曲がると、葬儀に臨む人々の列ができていた。。。。)僕は、その光景を夜の闇の中で思い浮かべ、新しい時代の到来を知った。