(Sometimes I'm Happy.)

好きなことを記録しているノートです。
ようこそいらっしゃいました。おくつろぎください。

ESPETO BRAZIL

2007年07月29日 | 2006_2010_memo
昨日、エスペト・ブラジルのセッションに参加した。

JAZZライブ & セッション
浅野昭一 & Amigos
片桐都(vo)牧野英夫(g)
石田真弓(p)浅野昭一(b)
假屋隆彦(ds)

浅野さんとは仲良しなので、セッションに呼んでもらった。
1stステージで浅野バンドの演奏は、牧野さんをフィーチャーした「ジャストフレンズ」から始まって、「朝日のようにさわやかに」など軽快な演奏が気持ちよかった。また、片桐さんのボーカルは、「ワンノートサンバ」ほかやさしい気持ちになる演奏だった。石田さんのピアノは、指で鍵盤をたたくヴィブラフォン奏法や気持ちのこもったピアニカなども含めてジャジーでうれしかった。假屋さんのタイコは、激しいのに音量セーブが心にくくいい人だなぁと感心した。そして、浅野さんはバイタリティがあるスキルの高いしっかりとしたベースを繰り出していた。
2ndステージがセッションで、参加。「I'll Close My Eyes」「Wine & Roses」「My Ideal」の3曲は用意曲で、それ以外もブルースやら何曲かやらせてもらった。「My Ideal」のカデンツァでハイトーンに向けてソロしているときがサイコーだった。「もういっちょ」の声にのせられて上を目指して楽しかった。
演奏は、丁寧にしなければ伝わらないことが多いと感じたし、それ以上にかしこまった演奏よりスイングした方がみんなといっしょに楽しめるというのも実感できた。一ヶ月ぶりのセッションだったけれど、昨日のは自分でもとてもためになった気がする。それにしても休みなく2時間近くセッションを続けてくれた、浅野さんに感謝したい。いつでも、ストレートにできるようになるように努力を続けていきたい。

8335RGS番外編

2007年07月23日 | 2006_2010_memo
 8335RGSを風呂に入れた。4335は、風呂に入れようがピストンを真剣にクリーニングしようが、なーんもかわらなかったんさ。アントン・コルトワのフリューゲルも同じさ。でも8335RGSは、風呂入れてきれいにふきあげてから息を吹き込んだときに管が響くような気がして、初期状態にリセットされたような感じなんだよね。

 まぁ、感じなだけなんだけどさ。それでも、気持ちよく吹けたほうがいいから、月に一度は、きちんと掃除しようと思う。

スケール、スケール、スケール!

2007年07月22日 | 2006_2010_memo
<ディミニッシュ・スケール>
下行の例 F-D-B-G#
上行の例 G-B♭-D♭-E
何度でも意識して覚えよう。
すべてのコードトーンが等間隔なんてのは理論でしかない。

<ミクソリディアン・スケール>
メジャースケールの5thからはじまる。(これもお約束だ!)
本当は=メジャースケールのフラット7th(例えば、C7そのもの。)

<オルタード・スケール>
オルタード・スケールは4つのオルタード・エクステンションを含む。
♭9、#9、#11、♭13
だから、(オクターブ;♭2、#2、#4、♭6)。
ということは、(ルートC;D♭、D#、F#、A♭)。
ジャズ・メロディック・マイナー・スケールに基づく。
上行・下行とも6th・7thがナチュラル。。。。
(トラディショナルなメロディック・マイナー・スケールは、上行6th・7thがナチュラル、下行6th・7thフラット)
何度でも読み返し、試すこと。
(デニス・テイラー&スティーブ・ハーマンから抜粋)
※ドミナント7thコードに対応するオルタード・スケールを見つけましょう。コードのルートより半音上の音から始まるジャズ・メロディック・マイナー・スケール(コードのルートがこのスケールのナチュラル7thにあたる)をコードのルートから演奏すると、自動的にオルタード・スケールになります。つまり、ジャズ・メロディック・マイナー・スケールを7thの音から始めると、オルタード・スケールになるのです。


だいたい、スケールを読み替えながら吹き進んでいるので、もうルートがどこにあってオルタードしているのかもわかんなくなってくる。それでもメロディに対する感じのよいテンションを持つのってのは、(本質的なジャズの自由さはとりあえずおいといて、)実に大切なことだから、やっぱりスキル向上と意識向上を同時にやってかなければならないんだ。

新宿・ジャズ喫茶「びざーる」

2007年07月21日 | 2006_2010_memo
 1975年に群馬から東京に移り住んだ。
 よく出かけたのは、新宿と中野だ。新宿では、「びざーる」というジャズ喫茶に通った。DIGや木馬もあったが、駅に近いビルの地下にあるビザールにいた。しけこむという表現がぴったりだった気がする。1階の入口に設置してある小さなスピーカーから中の音楽が流されていて、お金がないときは、その前でタバコを吸いながら曲やミュージシャンが誰なのか想像しながら過ごしたこともしばしばあった。ビザールでかかっていたジャズは中間派やバップが中心で、パーカーやクリフォード・ブラウンを聴くことができるのでうれしかった。
 店の中は暗く、土曜の夜には、ラリッたり家出してきたばかりのフーテンのような若者をよく見かけた。男たちはビートに合わせて肩をゆすり、女の子たちはみんなロングヘアでちょっと頭を下に向け髪の毛を揺らしながらコーラに変なものを入れて飲んでいた。髪が長いので顔が隠れて見えないから、女の子は全員美人に思えた。
 リクエストは、全気力を振り絞ってしたものだった。その場にそぐわなかったり、なかったりするレコードをリクエストするのは愚の骨頂だが、例え店にあったとしても30分前に一度ながれていたようなミュージシャンのものをリクエストしたりするのはタブーだし、いつも同じものを頼むのも睨まれた。そのときの店の雰囲気や客に合わせて、これだっ!というようなのをリクエストすることが、うまいことジャズ喫茶の中で過ごすコツだと思った。何度も失敗してそのコツをつかむ頃には、常連になっていた。けれど、マスターと仲良くしたりはしゃいだりはしなかった。ジャズは、あくまで自分の問題であり、他人と共有するのは演奏するときまでお預けでよかった。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 1985年を過ぎて、店の前を通りかかったら、ビザールはスパゲッティ屋に変身していて、1階の入口のスピーカーもすでに取りはずされていた。

ブルース・ムード

2007年07月19日 | 2006_2010_memo
 ブルー・ミッチェル(tp)はハードバップのトランペッターで、中音域を使ったC.ブラウンゆずりのアドリブとライトトーンと表現される明るい音色に特徴がある。また、スローテンポのブルースをワンホーンで歌い上げるうまさは絶品で一聴の値打ちがある。さて、このレコードの発売はリヴァーサイド・レーベルから行われたが、数年してリヴァーサイドは倒産してしまった。しかし、70年代に入ってからその資産を受け継いだレコード会社があらためてブルー・ミッチェルの傑作「ブルース・ムード(Blue's Mood)」を発売した。その頃、大橋巨泉のラジオ番組で流れた2曲を聴いた。それは、I'll Close My EyesとI Wish I Knewで、両方とも明るく気持ちの良い演奏で心に残った。自分としては、この曲を聴いたからトランペットを続ける気になったと言ってもいい。アイル・クローズ・マイ・アイズはFの曲でわかりやすかったけれど、アイ・ウィッシュ・アイ・ニューはB♭楽器のトランペットとしては♯だらけのむずかしい指使いの曲で長年にわたりコピーができずに苦労している。まあ、聴いてみてよ。

Blue's Mood

Richard Blue Mitchell (tp)
Wynton Kelly (p)
Sam Jones (b)
Rpy Brooks (ds)

1960年8月24日、25日NYS録音

1 I'll Close My Eyes
2 Avars
3 Scrapple from the Apple
4 Kinda Vague
5 Sir John
6 When I Fall in Love
7 Sweet Pumpkin
8 I Wish I Knew

パーカーのプレレコと「中間派」ジャズについて

2007年07月15日 | 2006_2010_memo
 さて、パーカーの録画の件からですが、「プレレコ」ということなので、先に演奏した録音に後から、いかにも同時録音したかのように映像を被せてます。
 コールマン・ホーキンスは役者なので、「いかにも」演奏を楽しんでる風に演奏してますが、パーカーはコールマン・ホーキンスを前にして少しかしこまっているものの同じアドリブをなぞるのは自分の主義に反すると判断しているせいか、おんなじコトはやらないもんねぇ~ってな感じで馬鹿クセェゼってなもんで、改めて新しいフレーズを吹いてるようです。残念ながら、このバラードが何なのかは、一度拝聴させていただいただけではわかりません。また近々聞き直してチェックします。
 次に、我が「中間派」の件ですが、「主流」という解釈はなんなのですかねぇ?小生にとっては、カンザスシティーのジャズを中心としたものが中間派であり、ビッグバンド(ダンスバンド・スイングバンド)ジャズとバップを繋ぐ役割を果たした点が、味のある演奏はもとより、歴史上重要だったと考えています。したがって、50年代の主流なジャズというイカサマな見解は断じて許せません。これは、真面目にジャズに接しようとする者に誤解を生むことになるのではないかと少々困惑しております。
 カウントベーシーのカンザスシティー7だけでなく、ルビーブラフ、ボビーハケット、ワーデルグレイなんかも当然中間派なのであります。こうしたスタイルのプレイヤーは、前述のような50年代の主流派説を採用した場合、どこのジャンルに属することになるのか?理解に苦しむところです。ただし「主流派」という見解は「正統派」を意味する点では文句のないところであり、中間派=50年代主流派という安易な説明があまりに中間派への愛情のない舌足らずな中途半端かつ劣悪な解釈なだけにジャズを好む者の心情をさかなですることになると感じております。このような、知ったかぶりの愛のない言動は慎んで貰いたいものです。いずれにしても、インターネットで公に向け公式な見解のような形で情報発信する内容としては少々稚拙であり、青少年のジャズする心をキズつけてしまうおそれがある点では断じて許せないことなのであります。
 やれやれ・・・
 予め決められた場所で、決められた音楽に接することができるなどと考えている間は、まだ中間派について語れる準備ができていないのである。

ではまた。

THE CUTTING EDGEのこと

2007年07月14日 | 2006_2010_memo
 あらためてCDを購入しました。
 「野ばらによせて」が素晴らしい。HMVでCDを1000円で売っているのを発見。勢いで購入した。カッティング・エッジが1000円で手に入るとは、世の中物の価値が変わってきていると思うよ。
 以前購入したものは、サックスを始めた知り合いに参考資料でプレゼントしてしまっていた。
 「野ばらによせて」を初めて聴いたのは、モントルージャズ・フェスの翌年の75年になってからだったが強烈なロリンズのソロに感激した記憶があり、カデンツァの長~いソロの部分については、今でも真面目に正座しながら聴きたくなる。増尾好秋(g)がロリンズのグループで頑張っていたのも若い頃の自分にとってはうれしかったな。

ソニー・ロリンズ(ts)
ザ・カッティング・エッジ(ビクター)
(モントルー・ジャズ・フェスティバル 1974.7.6)

01 ザ・カッティング・エッジ
THE CUTTING EDGE(Sonny Rollins)
02 野ばらによせて
TO A WILD ROSE(Edward MacDowell)
03 ファースト・ムーヴス
FIRST MOVES(Sonny Rollins)
04 ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム
A HOUSE IS NOT A HOME(Bacharach - David)
05 スウィング・ロウ、スウィート・チャリオット
SWING LOW, SWEET CHARIOT(Traditional)

覚えておくこと。

2007年07月12日 | 2006_2010_memo
・パーカーのオザーク山中での練習
・ビギニング・アンド・エンディングの録音日
・「私の考えるジャズ」のアレンジについて
・中間派の解釈について
・ヤマハ8335RGSモデルについて
・ブルー・ミッチェルの2曲
・サージ・チャロフのこと
・サッチモとヤマハ・ナチュラル・サウンズについて
・その他

チロリアン・ハットについて

2007年07月11日 | 2006_2010_memo
クリフォード・ブラウン(tp)の伝記を読んでいたら、恐ろしい事実が書かれていた。。。。なーんてね。大した事実ではないが、ライオネル・ハンプトン(vb)は、ベニー・グッドマン楽団にいたバイブラフォン奏者だが、彼らといっしょにバンドをやっている頃から商売のセンスに長けた人だったという。まあ、白いスーツに身を包んだエンターティナーぶりは、あの顔に似合わずバシッと決まっているように見える。ところで、そのライオネル・ハンプトンは姿形が見世物的に行けてるということではなく、バイブラフォンの演奏も一流なら、次々と時代にあったバンドマンを自分のバンドに入れて世間を渡っていく能力も一流だったようで、クリフォード・ブラウンやアート・ファーマーなんかの当時のバップの新進気鋭ミュージシャンを自分のバンドに入れて、ヨーロッパに演奏旅行に行くなど良いおこないもたくさんしてくれた。ヨーロッパではストックホルムやパリで黒人の音楽を尊敬と憧れを持って大歓迎され、C.ブラウンなんかもうれしかったに違いない。だがしかし、一点だけ可哀想だなと思うことがあって、商売に長けたハンプトンと彼の妻の発案で、ジャズバンドの若いミュージシャン達にチロリアンハットとバミューダパンツ、紫色のジャケットという御伽噺の可愛い小人を思わせるユニフォームを着せた点だ。かっこわるいよなぁ。ヨーロッパ旅行に行く前のバンドのお披露目をやったときに、セロニアス・モンク(p)やチャールス・ミンガス(b)がたまたまそのカッコをしている彼らを見て、クールに「シット!」なんてつぶやいていたんだろうと思うと、クリフォードのことが可哀想で、こっちまで悲しくなるんだよね~。

ストックホルムでの演奏は、ライオルネハンプトン楽団でのレコーディングではなく、地元のプレイヤーといっしょにやった録音が残っていて名演である。
クインシー・ジョーンズの編曲で行われたセッションだが、素晴らしい。とくにストックホルム・スウィートニンは、また別の機会に詳しく触れたい。

CLIFFORD BROWN MEMORIAL (ビクター)

01. ストックホルム・スウィートニン STOCKHOLM SWEETNIN'(Quincy Jones)
02. スキューズ・ジーズ・ブルース 'SCUSE THESE BLUES(Quincy Jones)
03. 恋に恋して FALLING IN LOVE WITH LOVE(Rodgers - Hart)
04. 恋人よ我に帰れ LOVER COME BACK TO ME(Romberg - Hammerstein)
(1953.9.15/ストックホルムにて)
05. フィリー J.J. PHILLY J.J.(Tadd Dameron)
06. ダイアル“B”フォー・ビューティー DIAL“B”FOR BEAUTY(Tadd Dameron)
07. テーマ・オブ・ノー・リピート THEME OF NO REPEAT(Tadd Dameron)
08. チューズ・ナウ(テイク1) CHOOSE NOW〔take 1〕(Tadd Dameron)
09. チューズ・ナウ(テイク2) CHOOSE NOW〔take 2〕(Tadd Dameron)
(1953.7.11/ニューヨークにて)

<ディスコグラフィ>
1. ストックホルム・スウィ-トニン
/ クリフォ-ド・ブラウン(トランペット) / ア-ト・ファ-マ-(トランペット) / ザ・スウェディッシュ・オ-ルスタ-ズ / クインシ-・ジョ-ンズ(ライタ-) / アルネ・ドムネル-ス(アルトサックス) / ラルス・グリン(バリトンサックス) / オキ・ペルソン(トロンボ-ン)
2. スキュ-ズ・ジ-ズ・ブル-ス
/ クリフォ-ド・ブラウン(トランペット) / ア-ト・ファ-マ-(トランペット) / ザ・スウェディッシュ・オ-ルスタ-ズ / クインシ-・ジョ-ンズ(ライタ-) / アルネ・ドムネル-ス(アルトサックス) / ラルス・グリン(バリトンサックス) / オキ・ペルソン(トロンボ-ン)
3. 恋に恋して
/ クリフォ-ド・ブラウン(トランペット) / ア-ト・ファ-マ-(トランペット) / ザ・スウェディッシュ・オ-ルスタ-ズ / Rodgers(ライタ-) / Hart(ライタ-) / アルネ・ドムネル-ス(アルトサックス) / ラルス・グリン(バリトンサックス)
4. 恋人よ我に帰れ
/ クリフォ-ド・ブラウン(トランペット) / ア-ト・ファ-マ-(トランペット) / ザ・スウェディッシュ・オ-ルスタ-ズ / Romberg(ライタ-) / Hammerstein(ライタ-) / アルネ・ドムネル-ス(アルトサックス) / ラルス・グリン(バリトンサックス)
5. フィリ- J.J.
タッド・ダメロン・オ-ケストラ / タッド・ダメロン(ライタ-) / クリフォ-ド・ブラウン(トランペット) / アイドリ-ス・シュリ-マン(トランペット) / ジジ・グライス(アルトサックス) / ベニ-・ゴルソン(テナ-サックス) / オスカ-・エステル(バリトンサックス) / ハ-ブ・マリンズ(トロンボ-ン)
6. ダイアル B フォ-・ビュ-ティ-
タッド・ダメロン・オ-ケストラ / タッド・ダメロン(ライタ-) / クリフォ-ド・ブラウン(トランペット) / アイドリ-ス・シュリ-マン(トランペット) / ジジ・グライス(アルトサックス) / ベニ-・ゴルソン(テナ-サックス) / オスカ-・エステル(バリトンサックス) / ハ-ブ・マリンズ(トロンボ-ン)
7. テ-マ・オブ・ノ-・リピ-ト
タッド・ダメロン・オ-ケストラ / タッド・ダメロン(ライタ-) / クリフォ-ド・ブラウン(トランペット) / アイドリ-ス・シュリ-マン(トランペット) / ジジ・グライス(アルトサックス) / ベニ-・ゴルソン(テナ-サックス) / オスカ-・エステル(バリトンサックス) / ハ-ブ・マリンズ(トロンボ-ン)
8. チュ-ズ・ナウ(テイク1)
タッド・ダメロン・オ-ケストラ / タッド・ダメロン(ライタ-) / クリフォ-ド・ブラウン(トランペット) / アイドリ-ス・シュリ-マン(トランペット) / ジジ・グライス(アルトサックス) / ベニ-・ゴルソン(テナ-サックス) / オスカ-・エステル(バリトンサックス) / ハ-ブ・マリンズ(トロンボ-ン)
9. チュ-ズ・ナウ(テイク2)
タッド・ダメロン・オ-ケストラ / タッド・ダメロン(ライタ-) / クリフォ-ド・ブラウン(トランペット) / アイドリ-ス・シュリ-マン(トランペット) / ジジ・グライス(アルトサックス) / ベニ-・ゴルソン(テナ-サックス) / オスカ-・エステル(バリトンサックス) / ハ-ブ・マリンズ(トロンボ-ン)

七夕、ジョニー・ソマーズ、観月ありさ

2007年07月07日 | 2006_2010_memo
7月7日。

何十年か前に沼津にあった“ユムユム”というスナックに通っていた。ジャズが流れるいい店だった。かっこいいマスターと色っぽいママがいた。ちょうどママに赤ん坊が生まれたころで、マスターとママがかわりばんこに店にいた。夜の担当はマスターで、ある晩マスターにいいレコードがあるからいっしょに聴こうとジョニー・ソマーズを持っていった。ジョニー・ソマーズは、60年代に男たちの心を虜にした甘い歌声とキュートさが売りの女性ボーカリストだ。

Johnny Sommers

SOFTLY, THE BRAZILIAN SOUND (1964.11 Warner Bros.)

Side A
1.Meditation
2.Dear Heart
3.Watching The World Go By
4.Quiet Nights
5.Once
6.Softly, as I Leave You
Side B
1.I Could have Danced All Night
2.I'll Remember April
3.You Can't Go Home Again
4.Carnival
5.Old Guitaron
6.That's All

ギター奏者ローリンド・アルメイダの編曲・演奏でボサノバばかり集めたこのアルバムは、当時を懐かしむおっさんや当時に憧れを抱く若者は必ず聞いたほうがいい。ヒーリングもんだぜ!それから、当時を知らない駆け出しの女性ボーカル志願者は、ボサノバと色っぽい歌い方の参考になるので、ぜひ聴く機会を得てもらいたい。
さて、ユムユムのマスターにこのレコードを持っていきいっしょに聴いたときのマスターの感想が、「星が降るみたいだ」というセンチメンタルなコメントだった。そう、このレコードはセンチメンタルなのだ。とくに、「You Can't Go Home Again」と「That's All」には参ってしまう。胸がキュンとして鼻のあたりがツンとくる歌い方なんだよ。(などと書いていると、こいつはやっぱりアイドル好きのミーハーなところが<いくつになってもなおんねぇと言われるだろうが。。。。)

ところで、胸がキュンとする星が降ってくるお話が、たまたま七夕の今日なんで、もう一個おまけで書いておく。たぶんもう誰かとこの件で話す機会もないだろうからな、記録しておくつもりでと。。。。何かというと「7月7日、晴れ」という映画のことだ。
1996年に観月ありさが主役で作られた映画で、七夕が誕生日の「ひなた」という世界に名前が売れているアーティスト(タレント?)が、普通の会社員と恋愛する内容なのだ。超売れっ子なのでなかなか彼氏とデートもできない。公然とお付き合いしてますなどと人前に現れることもままならない。そんなこんなのドラマが展開されて、(かなりハショルが)彼と天の川を見ようねと約束していた七夕の晩に仕事が入り、翌日はそのままアメリカへ飛ばなきゃならないというときに、自分のラジオ番組から彼とのことを告白して「会いたい」と泣き出すと、都心の街中の電灯やご家庭の灯りが次々と消えて行き、空には天の川が見えてくるという終わり方なのだ。
ミーハーでアイドル好きな諸君には、もってこいの内容なので見てください。

今日は、曇りで雨も降りそうだから、街中の灯りが消えても天の川は見えないので、その気になって電灯を消したりしないように!まっ、ジョニー・ソマーズを聴いてよ。