冬の寒さを感じながら、お風呂に入るのは気持ち良い。露天風呂のこと。いい歳なのにきゃっきゃ言いながら入った。写真まで撮った。いったい誰が撮ろうと言いだしたのだろう。Iさんかな。一眼レフ持ってたしね。神様がプレゼントしてくれた時間だったのかもしれない。ボタ雪がお湯の中に消えていく様子を見ながら、仕事のことも家族のことも考えずに頭の中を空っぽにしていた。部屋に帰るとお布団の中に豆炭のアンカが入っていて、ほっこりした。懐かしかった。子供の頃は、こんな幸せをいつまでも続くとも続かないとも考えることなく浸っていた。風邪をひいた時に、家族が揃う居間にお布団を敷いて微かなテレビの音を耳にしながら眠っていた自分を思い出した。まだ何もない子供の頃だった。2連泊できる事に6人とも浮かれていたのかもしれない。いや、もしかしたら私だけかな?
秋の宮温泉郷 鷹の湯温泉での話。
秋の宮温泉郷 鷹の湯温泉での話。
