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Anker Soundcore V20i その 1
その 0、
ウォーキング用イヤホンの必須要件:耳穴をふさがない方式であること(足の音を響かせない、周囲の音を遮断しない)。
結論:5,000 円台の価格は私のゾーンよりも若干お高いが、過去使った耳穴をふさがない系のイヤホンでは最高クラスの音質。ふくよかな低域と比較し、高域の おとなしい 特性には意見が分かれるだろう。操作仕様では、確認音が出るタッチ操作が使いやすい。これまで使ってきた耳掛け型の Enhau S13(ディスコン品 Amazon 商品ページも消滅)も同価格帯で それなりに満足していたが、V20i を知ってからは、完全に世代交代。同価格帯とは思えないほど音質の差がある。なお、無料のアプリが用意されており使い勝手改善とイコライジングで使用することを推奨。
●デザイン(ケース):耳掛け型に共通する小判型デザイン。若干細長。ボディ表面はマットなツヤ。底面は平らなので、机の上に置いても不安定なことはない。
Enhau S13(上)との比較。 画像ではわからないが、V20i の方が若干薄い。
●デザイン(イヤホン本体):弾力性がある角度可変イヤーフックと本体で構成される。本体はどこから見てもイヤホン。装飾品ではない。
左:最大に広げた状態 右:最小に小さくした状態(この姿でケースに入る)
●バッテリー寿命:調査中。2 時間強で 70 %なので 6 時間以上は使えるかな?仕様 (イヤホン / 充電ケース) 最大 8 時間 / 最大 36 時間
●音圧:他の耳掛け型と比較しても、音圧は高い。音の出口が耳穴に近い構造のせいか。iPhone の音量設定は 60 % 前後で十分。
●高音の音質:ちゃんと高域も出ているが、抜け感が今一つ。ドラムのブラシワークがおとなしく聞こえる。私の経験では marathon や SX-998 の音質に近い。この両者はイヤーパッドの材質(スポンジ)で高域が吸収されているが、本機にはパッドがないので特性ってことだろう。決して悪いわけではない。実際には、アプリで高域を補正して使っている。
●低音の音質:豊かな低音。耳の穴に差し込まれていないとは信じられないような存在感。なので、電気的にドーピング(ブースト)していないのか?と疑いたくなる。ただしダイナミック EQ のような大げさなことはないので、ご安心を。
●総合音質:大事なことなので 2 回書くが、トータルでも耳の穴に差し込まれていないとは信じられないような音質。素直で自然。しいて言えば、低域寄りな周波数特性か。録音が良いピアノトリオを、リラックスしていつまでも聞いていたくなるような音質。
●耳へのフィット感:今まで使っていたイヤーフック固定の Enhau S13 では、耳に装着するだけでベストポジションだった。今回の角度可変の場合、どのように装着すれば良いのか、また、ちゃんとフィットするのか若干不安だった。ケース収納時は大きさを最小にするために、深く?折りたたんである。当然そのままでは耳に装着できないので、取り出したら一旦大きく角度を広げる。そしてイヤーフックが耳の付け根に沿うように装着。私の場合、そのままでベストフィットだった。一度落ち着くと、ニット帽をかぶるときやウォーキング中にずれるようなことはなかった。あと、耳へ装着している違和感も特に感じない。
●外音浸透性:特に問題は感じないが、直近で耳穴前に本体がかぶっているせいか、他の製品よりも少し外音が遮られているような感じはある。ウォーキングには支障ない。
●音漏れ:未確認。私が聞く音量では、ほとんど漏れていないと思う。
●音途切れ:短期間ではあるが、今のところウォーキング使用で特になし。
●遅延特性:ゲームや動画観賞用ではないので評価外。
●携帯性(ケース):比較的小型な部類で、ズボンのポケットに入れても、さほど違和感がない。イヤーフック角度可変 で折りたためるので 角度固定タイプ よりはコンパクトにまとまっているが、イヤーカフ型のようには小さくはならない。
●操作性・仕様(イヤホン本体):タッチ時に操作確認音が出る仕様。素晴らしい。また、イヤホン本体がそれなりに大きいので、装着時などでは本体の横をつまむことで、タッチの誤操作は起きにくい。よって、本製品では左 / 右 1 回タッチでの音量アップ / ダウンを割り当てることをお勧めできる(アプリが必要)。また、本機の独自機能として本体にライトが内蔵されている(見出し画像参照)。一瞬、ウォーキング時に使えるじゃん!と期待したが、実際に耳で光っているのを鏡で見たら、その異様さに心折れて点灯させないことにした。既に胸元で LED が 2 個光っているので、これ以上の装飾は不要。
●操作性・仕様(ケース):若干横長だが、厚みが少ないので手にはなじみやすい。そのため、ふたを開ける時の溝が小さい割に、手を滑らせて落とすことはないと思う。本体部もつかみやすい位置で配置されている。充電や電池残量に関しては LED 1 個が点灯するだけで、心もとない。
●その他:イヤホンによる電話の通話は、特に問題なし。AI 通話ノイキャン、マルチポイント接続は未確認。
以上。
ご注意:音質や装着にかかわる内容は、筆者の耳に装着した結果に基づいて記述されています。