映画 悪の華

映画 悪の華
 
悪の華はアニメで見ていたので、実写版も見ようと思いつつ、結局レンタルDVDで鑑賞することに。このブログは「物欲」なので、映画鑑賞の感想などいちいち書くのもいかがなものかと思いつつも、この作品には、一言残しておきたかったということで。
 
原作は読んでいない。ネットの評価によれば原作を読み込んだ方々には、その再現度において評価が高いようだ。ワタシの場合アニメ版だけしか見ていないので、映画の途中からは、アニメ版にはなかった、初めて見るパートとなる。その点は、アニメ版での消化不良が解消された感じがする。
 
映画版の役者さんはほとんど知らない。かろうじて伊藤健太郎は「スカーレット」に出ているので知っているくらい。伊藤君の演技は、まだ伸びるという印象。今後に期待したい。
 
さて、何をいいたいかと言うと、この種の作品は、受け入れられるか否かが別れるのだろうなと。個人的には青春モノとして非常に感銘を受けるのだが、同居人など「夜中に一人で見て！」となってしまう。しょうがない。たとえば女優さんのファンがそのことだけでこの作品を見ると、なんじゃこりゃ～になってしまうかもしれない。

特にこの作品は、青春エレメントのデフォルメ具合がリアル側に出っ張っているので、余計に受け付けない度数をあげてしまうのだと思う。自分の中に存在する、人に見せたくないもの とか 肯定したくないもの を目の前にさらされる快感。そんな感じか。
  
内容に戻って(以下ネタバレ含む)、最後の千葉のシーンは、正直、救われた感じがした。そもそも常磐さんは、どうして春日と一緒に行くかな。そうか、主人公春日にとっての「仲村さん交代の儀」だったのか。3人で濡れながらじゃれ合う浜辺のシーンはその儀式なのだ。仲村さんも佐伯さんにはない何かを常磐さんから感じたのであろう。(佐伯さんは、自尊心が春日への思いを上回っている典型か。)

今後、仲村さんがどんな人生を歩むことになるのか、人ごとながらちょっと気になるけど(破天荒でも良いけど人並みに幸せになって欲しい)、それよりも、春日が、どのような形であれ仲村さんから卒業できたことが良かった。常磐さんと幸せになって欲しい。お前のことを受け入れてくれる人はなかなかいないからな。(Wikiによると結婚したとのこと。)
 
変な？シーンがあるので途中で見たくなくなる方もいるかもしれないが、青春モノが好きな人には、頑張って最後まで見ることをオススメしたい。
 
PS：エンドロールは最後まで見ること。