濃霧な話

本当のことは言わない

心の中の　二番目か三番目の事を言っておく

だって　本当の事は言えない

2017.11.4



昨日の夜遅く　ベランダ出たら
夜の街が　うわっ！すごっ！の
すごい霧　人生最大級の霧

ちょうど　その日の夢で
ベランダからすごい霧を見た夢　を見たので
また　どうでもいい正夢っぽいの見ちゃった
と思いながら　ウキウキと
外をちょびっと散歩した

霧って　不穏な不吉っぽいイメージがあるけど
私はけっこう好き　ていうか
盛り上がっちゃう

普段はめったにないからさ
霧が立ち込めるなんてことさ

だから　なんだか幻想的だし
非日常的で　興奮的要素である

そんでもって　昨日は
人生最大級の霧ですから
もう　最大級の盛り上がりです
うわーーーー　です

外を歩くとさ　ふわふわ泳いでいるみたい
真っすぐ伸びる道の奥は
白く埋もれて　何も見えない
側の街灯は　ぼんやり明るい

いつもは　向こうのほうにはっきりと見える
新しい巨大なマンションの
たくさんのオレンジ色の卵を抱えているような明かりも
すっかり　何も見えない

まっ白　ていうか夜だから真黒？　
　
深い霧の夜の中　独りで
うわーうわー　と思いながら
あてどなく歩く
いつもの世界なのに　違う世界みたいで
おもしろい

私にとっては　楽しい時間だけども
こういう事　人にはあまり言わない
きっと　変な人扱いされるからさ
いいんだけどさ　変人で
かまわないけども　と言いながら
やっぱり変な目で見られるのは
メンドーだしね　と
人の目を気にするワタクシ


ぼてっと↓転がる

そのタプタプなお腹には
何が入っているの？
今日の夢と
明日の夢が入っているの　タプタプ　

　


　　「他の人」
　　　　　馬鹿にしていればいいよ　そこで
　　　　　変な髪型だって
　　　　　変な服着ているって
　　　　　指さして嘲ればいいよ

　　　　　私は私をゆくのだから
　　　　　フッて　脱力した笑いをもらす
　　　　　私は私なのだから
　　　　　気持ちのいい風に吹かれて
　　　　　ここでこんな幸があるのだから

　　　　　そこで悪態ついていればいいよ
　　　　　誰かのせいにして
　　　　　何もしないままで
　　　　　いつまでも愚痴っていればいいよ

　　　　　私は楽しい道をゆくのだから
　　　　　高らかな笑い声をあげる
　　　　　私は私を好きなのだから
　　　　　最後までいききって
　　　　　感謝して笑う

2017.7.29