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【京都+Seattle】2015年6月23日(火)リサーチパフォーマンス/GRAINを開催します。

2015-06-09 | PROJECT

日本文化と身体的アイデンティティーを探る

 

「G R A I N」

 

Grain is a multi-faceted performance work for movement and sound that explores Japanese cultural identity within multiple generations within Japan as well as nikei communities abroad.  The work poses the question, "what is the underlying grain that ties together diverse communities of Japanese lineage around the world?"

 

The work will explore and manipulate traditional Japanese movement forms, with live musical performance.

*There will be a presentation of the research , as well as dialogue session with the audience about the theme.

 

リサーチ•パフォーマンス「GRAIN」@Impact Hub Kyoto

Research Performance of the graduate student (Kyoto Woman’s University) with Japan-U.S. Friendship Commission  Creative Artist2015

 

GRAIN|静かな糧
What is the underlying grain that ties together diverse communities of Japanese lineage around the world?

こんにちは。

夏も早たけなわ。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
日頃は、何かとお心にかけていただきありがとうございます。

さて、本日は小林三悠+Paul Kikuchi+廣樹輝一のリサーチパフォーマンス/GRAIN 実施のご案内です。
平日の夕方ですが、ぜひお越しください。

GRAINプロジェクト一同/
小林三悠、Paul Kikuchi、廣樹輝一


—日本音楽と身体的アイデンティティーを探るー

●日時:2015年6月23日(火)19時から21時半(18:30開場)
●会場:Impact Hub Kyoto 
    京都府京都市上京区相国寺門前町6
•入場料:カンパ1,000円お願い。
(当日の会場費と今後の研究費に当てられます。)
○主催:GRAINプロジェクト 
○共催:Impact Hub Kyoto 
*注)会場に駐車場、駐輪場はございませんのでご了承ください。
*プレゼンテーションは、英語と日本語で行われます。英語には、日本語通訳が付きます。

【GRAINプロジェクトの目的】
長い歴史を持つ京都には、先祖が残してくれた貴重な日本の身体的感性があります。その貴重な感性は、私たちが生活を営む過程で生み出され、身体と芸術、祭礼や生活を通じ世代を超え、受け継がれています。本リサーチは、時間と共に失われてゆく有形無形の日本的感性の価値と記憶を抽出し、芸術を媒体に後世に残すための方法、および活用方法を模索することを目的としています。

 小林は、「日本人足らしめるコンテンポラリーダンスは、創作可能なのか?」という課題からソマティックス*1の身体性を媒体に、日本の伝統芸能(能楽)や祭礼(剣鉾)、農的労働や里山作業を記録、解析し、これらの動作に活用される身体的機能美の要素を抽出しました。

当日は、コンテンポラリーダンスに日本性の強い身体的感性と身体機能美を取り入れるとどんな動きが生み出されるか、これらの要素をひとつひとつ加えてプレゼンテーションします。そして、プレゼンテーション後、実際にこれらを融合させた舞踊をパフォーマンスします。

 Kikuchiは、現在、先祖が祖国日本からアメリカに渡った際の日記、写真、記憶を元に京都、新潟、東北に滞在し作曲をしています。日系アメリカ人の視点から環境を含む音の抽出を試みてきました。当日は、日本風景の質感を音の中に存在させる作曲作りについて、彼の作曲のプロセスを発表します。発表後、尺八演奏、舞踊と共に演奏します。

 当日は、参加型の研究発表を兼ねたリサーチ•パフォーマンスとなります。足をお運び頂いたみなさまと、プレゼンテーション/パフォーマンス前後に対話の時間を予定しております。頂いたフィードバックは、今後の作品つくり、研究の糧にしますのでご意見、ご感想等を積極的に頂ける会になれば一同の励みになります。

プレゼンターは、
’14年より京都女子大学大学院にて日本文化とソマティックス*1とのつながりを実践しながら研究活動を行っているフェルデンクライス•メソド指導者でありパフォーマーの小林三悠(Impact Hub Kyoto立ち上げメンバー、京都女子大学社会人大学院生)とアメリカ合衆国シアトルから来日の中であり、Japan-U.S. Friendship Commission Creative Artist Fellow 2015に選出された日系アメリカ人の作曲家Paul Kikuchiです。

* 1ソマティックス
「全体的な存在、つまり、ソマティック分野を形成すると考えられる気づき(awareness)、生物的機能(biological functioning)、環境(environment)という三つの要素間の内的な相互関係のアートとサイエンス」です。ヨガ、気功、フェルデンクライス等も代表的なソマティックスのひとつです。

GRAIN2015プロジェクトメンバー紹介
■Paul Kikuchi (Seattle)
•Japan-U.S. Friendship Commission Creative Artist Fellow 2015
Paul Kikuchi is a percussionist, composer, and sound artist whose work explores a wide range of styles – from chamber music to soundscape ecology – while also considering specificity of site and material, differences in awareness and intention, along with aspects of history, experience, and community. 
About his work: http://www.paulkikuchi.com/about/

■小林三悠(京都)
 フェルデンクライス•メソッド指導者。パフォーマー。
’14年より京都女子大学大学院にてソマティックスと表現文化、社会とのつながりを実践しながら研究活動を行っている。’13年より、美山町にて地元大工らと山での暮らし方を考えるプロジェクト「シェアマウンテン」をはじめる。山の開墾作業に観る、古き日本の山と共にあった厳しい労働で培われる身体の使い方に身体芸術の可能性を見出している。また、地域に根ざす神社祭礼の一つである吉田•剣鉾保存会に所属し、長い険鉾を操る身体動作の記録•解析をすることで、現代の身体芸術へ新たな身体的感性の融合を試みている。http://blog.goo.ne.jp/bwlkyoto/

■ 廣樹輝一(大阪)
1962年 大阪に生まれる。大学卒業後上京、音楽製作会社エムオンエムに入社。
J-POP、ゲーム、テレビラジオ、CMのための音楽の作曲、編曲。退社後、フリーになり有限会社 Happy音楽制作と共に、ソロや自己のユニットで幅広く活動するまた、箏を菊凪悠子、尺八を菅原久仁義に師事。日本の伝統芸能を学ぶ。2011年、大阪に移転する

■Special Thanks to:
Ryonosuke Endo、Impact Impact Hub Kyoto Yuria Yanagisawa,Tamio Nakano,Yukinori sakurai,Hitoshi Nomoto,Naoko Maeshiba

 

 


現代人の身体よ。。。

2015-06-03 | PROJECT

日本的身体感性自体が、現在人の生活の中に息づいているのだろうか。

現代の日本において、日本的文化を繁栄した身体的機能美が存在するのだろうか。

私たちが日常的に常用し、活用することで、生活が効率的になり、仕事をしても疲れにくく、労働がはかどるような、身体の知恵は、あるのだろうか。存在するとしたら、その機能性に富んだ術を私たちは、なにに見出せるだろうか。そして、その術を日常で自覚的に技として活用し、次世代に伝える智として、現代の私たち日本人は持ち得ているのだろうか。

 惜しくも、わたし自身にこの問いを尋ねたときの答えは、「思い当たらない。」でした。どうして、思い当たらないかの理由を探してみた結果。様々な視点があり混乱するばかりでした。なので、一応日本人の身体を持ち得る自分の身体が、日本人としてしっくり来る身体的機能美を採集することから作業をしました。

 今回のHub Kyotoでのプレゼンテーションは、

 7年掛けて採集し、身につけてきた日本的身体感性の要素を一つ一つ発表しようとおもう。身体感覚は、文字や映像で表現するのが困難なため、発表形態を工夫することにしました。プレゼンターが実際に踊ったり、時には参加者の皆様にも体験して頂きながら内的身体感覚を視覚的に把握できる様な形で発表することにしました。そして、最後にそれらの要素をコンテンポラリーダンスに融合させます。

 わたしの中に根づいているバレエの基礎を土台にし、コンテンポラリーダンスを経由した身体に日本的身体感性の要素を加えた名前のまだない「ダンス以前」というダンススタイルをパフォーマンスします。

 お付き合い頂ければ、幸いです。