Attune
~すべてのみえるものは、すべてのみえないものに触れている~
Can we change our state of minds and reorganize a field of discovery in dance,
recreate tools of Attuning the Self?
6月10日(日)13時半~15時半
曹洞宗 真福寺
入場無料
ープログラムー
”竹ノ便り” 小林三悠 野中久美子
"あおのなぐさめ” 小林三悠 野中久美子
”Tsuru no Ongaeshi” Human Landscape Dance
"Fan dance” Heidi S. Durning, Malcom Shute
“Improvosation” Workshop participants
"Moss" Human Landscape Dance
We will explore our state of mind and the possibilities of shifting our spontaneous reactions by doubting, reformulating and choosing.
How can we relate environment around us into ourselves, others, audience will be our item.
■出演
・ヒューマンランドスケープ・ダンス
ベス・グリフィン, オリビア・セリル、アレキサンダー・ショート、マルコム・シュート
・ デニース・シールズ (ビデオグラファー)
・ ハイディー・ダーニング(ダンサー)
・ 野中久美子(能管演奏者)
・ 小林三悠 (ダンス活動家)
Welcoming Performance
•門前畦道にて at Rice field in front of the temple
■竹ノ便リ 小林三悠+野中久美子
みなさんは、どんな景色が好きですか?
私は、日本の風土あふれる里山と田んぼのある景色が好きです。
特に、季節により色や姿を変える里山や畦道、古い民家で茅葺き屋根が景色にとけ込む景観が好きです。それから、働く人の姿―例えば、水田の中の田植えをする人の姿、松を選定する庭師の姿、萱を葺き替える大工の姿―のある景色に愛着を感じます。
現在では、こういった景色は地域によっては文化財保護法などで守る存在となりました。ほおっておくと、いつの日か、日本から消え去る景観であると認知されているからです。
そういった状況を知り、この景色がなくなることを寂しく思い、消え失せる景色を愛おしさすら覚ようになりました。そこで、自分にできる形でこの景色を守りたいと思うようになり
わたしには、踊ることしかできないけれど、里山を借景に踊ることで一人でも多くの人に好きになってもらえ、一緒に景色を守る仲間を作りたいという思いからこの踊りを作りました。
踊りの友に選んだ竹は、寺横に自生しています。今日は、竹と風に身を委ね踊ります。
どうぞ、亀岡の自然あふれる景色をお楽しみください。
•庭園にて at the Garden
■あおのなぐさめ 小林三悠+野中久美子
お庭には、作庭家の無作為の作為が沢山散りばめられています。
観音様の足元にある水琴窟の心和ませる音。
芒種の頃には、庭園にある白の夏椿が見頃を迎えます。
本日、どうぞ、ゆるりとお過ごし下さいませ。
Dance piece showing at the temple Hall
•本堂にて 作品奉納
■“Tsuru no Ongaeshi” (ツルノオンガエシ)Olivia Serrill, Alexander short
鶴の恩返しの神話のストーリはよく知られていますが、この作品では鳥が人に変容する体験を強調しています。最後に鳥でも人でも男でも女でもない生き物へと変容します。
“Tsuru no Ongaeshi” retells the myth about a crane, freed from a trap by a hunter, who becomes a woman in order to live with him. This duet emphasizes the experience of transformation: our dancers hover in the space between bird and human, walking on legs and unfurling wings. They similarly hover between two and one: two people moving as one, individuals who are nevertheless connected. They create a third being, neither male nor female.
■“Fan Dance” (扇舞)Heidi Durning,Malcolm Shute
日本舞踊のエキスパートであるハイディーとマルコムの即興パフォーマンスです。ヘイディーは、ファンを体の延長として踊り、マルコムは、彼女の動きを拡張する幻肢になります。
Nihon Buyoh expert Heidi S Durning and contact improviser Malcolm Shute will perform an improvised “Fan Dance” during the Attune performance. Each of these skilled performers brings a different approach to their collaboration. Durning makes the fan an extension of her body, drawing circles and lines with its taut edges; Shute makes his body into a fan, folding and unfolding, matching Durning’s timing. Shute becomes a phantom limb, a ghost that marks Durning’s phrases, extending her reach even further.
■ “Improvisation with workshop participants” (即興ダンス)ワークショップ参加者
本日、10時から行なわれましたマルコムさんとのワークショッップに参加されたメンバーの方々とダンスします。Silkworms, an improvised glimpse into the life of a silkworm as it cocoons itself with a single thread. Performed by community members of Kameoka City.
■“Moss” (苔)Beth griffin, Olivia Serrill, Alexander short, Malcolm Shute.
“苔”は、時間の経過の瞑想です。草のフィールドを徐々に生い茂る、苔の様子を描きます。京都・南禅寺界隈にある名称庭園・無鄰菴よりインスピレーションをえています。
“Moss” is a meditation on the passage of time. It depicts a field of grass being gradually overgrown by moss, green blades tightly interwoven with moss stems, until they cannot be told apart. “Moss” was inspired by the Murin-An garden in Kyoto Japan. While touring this garden, I was struck by the long-term vision of the gardener, who had planted grass in the knowledge that it would be overrun by moss after his death. I was intrigued by this frank acknowledgement of mortality, and moved by this living legacy. My friend, Meyou Kobayashi, pointed out that the sky was considered part of the garden because of its reflection in the pond. Thus, the garden combines many seemingly disparate elements—earth, air, water—into a resonant whole. In this dance, I wanted to emphasize unity and harmony in movement, as well as the light tread of humans upon the Earth’s vastness.
【出演者プロフィール】
▶Human Landscape Dance (ヒューマン•ランドスケープ•ダンス)
ヒューマンランドスケープ・ダンスは、ワシントン DC に本拠を構えるコンテンポラリー・ダンス・カンパニーです。米国および世界中の企業とのパフォーマンス・パートナーシップを組み活動する。環境と体を融合することをテーマとするダンスカンパニーである。
http://www.hldance.org/
▶Heidi S. Durning (ハイディー•ダーニング)
世界で活躍するダンサーでもあり振付師でもある。コンテンポラリーダンサーとして活躍するほか、日本舞踊藤間流の藤間勘素櫻としても講演を行う。世界各国で振り付けを行い、オリジナルなフュージョン作品を発表している。その一方で、多くのジャンルで各国のアーティストとコラボレーション活動、文化交流にもとづいたプロジェクトに力をいれている。
▶野中 久美子(のなか くみこ) 能管奏者
能管を松田弘之(能楽笛方森田流)に師事。独奏のほかに、世界の様々な楽器や舞、朗読との共演も行う。能管の直截的な音や力感を生かす作品を発表している。富士山五合目小富士、屋久島縄文杉、下鴨神社糺の森などの野外での演奏や神社寺院での奉納演奏も数多い。1998年から2017年まで京都市の大徳寺大慈院で多様なジャンルの表現者をゲストに迎えたコンサート「風響の会」を主催。2005年からは奈良市の今西家書院(重要文化財・室町時代)で企画公演を続けている。海外でも現地アーティストと創作共演を度々行っている。風迢舎を主宰。 http://fuu-chou-sha.jp
▶小林三悠 (こばやし みゆき)ダンス活動家
各地で表現のワークショップを開催し、身体と芸術と社会をつなげる活動をしている。
近年では、日本各地の里山の景観を守る活動の一環として「里山おどり」の活動に力を入れており、里山に暮らす人々や大工、百姓、猟師、理学療法士等と子どもから大人まで自由に身体を動かせる里山仕事をダンスする「里山Fit」プログラムを開発中。京都•美山町や花背に通い畑や田んぼ作りにも奮闘中!四季折々の暮らしと踊りあるダンサブルな日常を目指している。同時に、身体教育の一つであるフェルデンクライス・メソッドの指導者であり、舞踊教育学会での論文投稿、身体教育者向けの雑誌執筆、子育て文化研究所にて支援者や母子を対象にする発達教育支援に携わる。障がい者福祉施設、公共施設、大学にて講師業を継続している。
•__/ダンス以前 http://blog.goo.ne.jp/bwlkyoto/
▶Denaise seals videographer
ワシントンD.Cを拠点とする指導者であり、映像アーティストである。
Humanlandscape Dance Companyの映像を5年間手掛けている。