カフェロゴ Café de Logos

カフェロゴは文系、理系を問わず、言葉で語れるものなら何でも気楽にお喋りできる言論カフェ活動です。

ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』を映画館支配人と読む会

2019-08-31 | 映画系
 

【テーマ】ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』を映画館支配人と読む会
【ゲスト講師】阿部泰宏さん(フォーラム福島支配人)
【日 時】10月5日(土)15:30~18:00    
【会 場】PNTONOTE(ペントノート)
     福島市上町2-20 福島中央ビル2階

【申 込】 要申込(参加希望者はメッセージをください)
満員御礼m(__)m申込受付を終了させていただきます
【参加費】会場費300円(会場使用料&講師交通費込み) ※ドリンクは各自でご購入ください
【カフェマスター】渡部 純
【開催趣旨】


ヴァルター・ベンヤミン。
このユダヤ系ドイツ人思想家の名は、よほど人文系に通じた人にしか知られていないでしょう。
しかし、現代思想と呼ばれる著書を読めば、そこかしこにこの名前が登場するのです。
では、いったいベンヤミンとは何者なのか、その思想とはいったい何かと問われればその答えに窮します。
しばしば目にする彼の肩書は「文芸批評家」というものですが、これは彼の書くものの重厚さからすればいささか軽すぎる気がします。
かといって「哲学者」と呼ぶには、その多領域にわたる思考と文体の自由さと相いれない気がします。
ベンヤミンの友人であったハンナ・アーレントは彼を「最後の文人(homme de lettre)」と評しましたが、これがもっとも秀逸な表現のような気がします。
今回のカフェロゴでは、そのベンヤミンの映画論である『複製技術時代の芸術作品』を映画館支配人である阿部泰宏さんをゲストに読み解いていきたいと思います。
本作品は映画という複製技術によって近代人の知覚にどのような変化をもたらしたのかという分析から、資本主義や歴史認識を探る方法として論じられたものです。
と、まぁこういう難しい議論は後回しにして、阿部さんによる映画解説からベンヤミンの意図を読み解いていただきながら、参加者同士でわいわい映画と近代を読み語ろうというのが開催趣旨です。
阿部さんが当代きっての映画通文化人であることは周知のことですが、重要なのはアカデミシャンではない市民の現場感覚から現代思想を読み解くということです。
この可能性を切り開く場としても多くの方々にご参加いただければ幸いです。(文:渡部純)

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