アントニオ・アウグスト・ボレッリ・マシャド著(成相明人神父訳)『ファチマの聖母』1997年(原著初版1975年)
◆10、三回目のご出現 一九一七年七月十三日(2)
注
ここに引用する著者たちはこのご出現の間にルシアが願ったことの詳細を記録してくれています。それらの願いの一つはマリア・カレイラの足の悪い息子についてでした。聖母は彼をいやしたり、貧しさから助け出したりはしないけれど、もし彼が家族と共にロザリオを毎日祈るなら生活の糧を得るだけの仕事を与えることは約束なさいました(デ・マルキ91ぺーシ、アイレス・ダ・フォンセカ42ぺ-シ参照)。
病気がちのある女性は、自分を早く天国に連れて行って下さるように願いました。聖母はご自分がいつ彼女を迎えに行くか分かっているから急がなくてもいいとおっしゃいました(デ・マルキ91ぺージ参照)。
ウォルシュ博士は彼の本の八十六ページで、ジャシンタがすべての家庭で毎月ロザリオが唱えられるようにという聖母の希望を自分の母親に伝えたことを記録しています。しかし、この著者が敬露なこの習慣についてご出現の記録の中に見いだしたのは、ここに挙げたマリア・カレイラの息子への忠告の中にだけです。