アントニオ・アウグスト・ボレッリ・マシャド著(成相明人神父訳)『ファチマの聖母』1997年(原著初版1975年)
◆15、秘密の第二部 - 天罰の警告とそれを避ける方法(4)
注(ファチマの祈り)
14 この祈りの少し変形したものがしばしば唱えられています。小さな違いといえばイルマ・ルシアの手記とか面接時の記録の中にさえも見いだされます。わたしたちが引用している版は回想録四の三百四十と三百四十ぺージにあるもので、ウォルシュ博士がイルマ・ルシアに面接した上きに確認されたものです。しかしグルベン博士の質問に答えてイルマ・ルシアは最後の部分を「そして特にあなたの憐れみをもっとも必要とする霊魂を・・・」と書きました(レイス A Videbte de Fatima dialoga 39ぺージ参照)。
この版は他とはもっとも違っているもので、この文書以外には見当たりません。レイス神父がそれを自分の著書に入れたとき、彼が手記から直接書き写したのか、それともタイプされたコピーの中の一枚から書き写したのかは不明です。もし後者であれば、書き写す際に間違わなかったかどうかを調べるためにタイプされたコピーと手記とを比較すればいいのではないかと思います。
子供たちはこの祈りを唱えるときには、それが永遠の破滅の大きな危険にある魂を意味するものであり、煉獄の魂ではないと理解していまLた。イルマ・ルシアはこれをゴンサルヴェス神父にあてた一九四一年一月十八日の書簡の中で確認しています。「彼らはそれを煉獄の魂のための願いに変えてしまいました。何故かと言えば、彼らが言うには、彼らは最後の言葉の意味を理解することができなかったからです。しかしわたしは聖母がもっと大きな破滅の危険にある魂のことを指していたと信じています。それがわたしの受けた印象でした。神父様も七月の三回目(のご出現のとき)に聖母がこの祈りを教えて下さったことを思いながら、わたしが秘密について書いたことをお読みになれば同じように感じられることでしょう」(回想録442ぺージ参照)。それ故に「おお、イエズスよ、わたしたちの罪をお許し下さい。わたしたちを地獄の火から守り、煉獄の霊魂、特に、もっとも見捨てられた霊魂を憐れんでください」という祈りは明らかに不正確であるということになります。
◆15、秘密の第二部 - 天罰の警告とそれを避ける方法(4)
注(ファチマの祈り)
14 この祈りの少し変形したものがしばしば唱えられています。小さな違いといえばイルマ・ルシアの手記とか面接時の記録の中にさえも見いだされます。わたしたちが引用している版は回想録四の三百四十と三百四十ぺージにあるもので、ウォルシュ博士がイルマ・ルシアに面接した上きに確認されたものです。しかしグルベン博士の質問に答えてイルマ・ルシアは最後の部分を「そして特にあなたの憐れみをもっとも必要とする霊魂を・・・」と書きました(レイス A Videbte de Fatima dialoga 39ぺージ参照)。
この版は他とはもっとも違っているもので、この文書以外には見当たりません。レイス神父がそれを自分の著書に入れたとき、彼が手記から直接書き写したのか、それともタイプされたコピーの中の一枚から書き写したのかは不明です。もし後者であれば、書き写す際に間違わなかったかどうかを調べるためにタイプされたコピーと手記とを比較すればいいのではないかと思います。
子供たちはこの祈りを唱えるときには、それが永遠の破滅の大きな危険にある魂を意味するものであり、煉獄の魂ではないと理解していまLた。イルマ・ルシアはこれをゴンサルヴェス神父にあてた一九四一年一月十八日の書簡の中で確認しています。「彼らはそれを煉獄の魂のための願いに変えてしまいました。何故かと言えば、彼らが言うには、彼らは最後の言葉の意味を理解することができなかったからです。しかしわたしは聖母がもっと大きな破滅の危険にある魂のことを指していたと信じています。それがわたしの受けた印象でした。神父様も七月の三回目(のご出現のとき)に聖母がこの祈りを教えて下さったことを思いながら、わたしが秘密について書いたことをお読みになれば同じように感じられることでしょう」(回想録442ぺージ参照)。それ故に「おお、イエズスよ、わたしたちの罪をお許し下さい。わたしたちを地獄の火から守り、煉獄の霊魂、特に、もっとも見捨てられた霊魂を憐れんでください」という祈りは明らかに不正確であるということになります。