ロザリオの祈りが持っている力は、それを祈る人々に祈りが聞き入れられるという信頼を息吹かせ、私たちに対する聖母の憐れみを同時に引き起こさせることだ。このロザリオの祈りによって、私たちが最も高貴な祈りと美しい賛美の王冠を編む私たちをご覧になり、そのような私たちの祈りを聞かれるというのは、どれほど聖母にとって快いことであるかを理解するのは容易なことである。このように祈りつつ、私たちは神に相応しい栄光を神に帰すことを望み、また、神に帰すのである。このように祈りつつ、私たちはただ唯一神の御旨を果たすことを求めるのである。このようにして、私たちは神の善性とその寛大さを祝い、私たちは不肖ではあるにもかかわらず、神を聖父と呼び、最も貴重なたまものを願うのである。これらは全て聖母にとって素晴らしく心地よいものであり、私たちの敬虔において聖母は主に栄光を帰すのである。なぜなら私たちが神にふさわしい祈りを神にささげているからである。
教皇レオ13世 回勅『ユークンダ・センペル』1894年9月8日
教皇レオ13世 回勅『ユークンダ・センペル』1894年9月8日