M.シュナウザー・チェルト君のパパ、「てつんどの独り言」 

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異種の動物たちの友情

2015-02-25 | エッセイ

 ネット画像の中で、別の種類の動物たちの間に生まれる友情の映像に、最近、興味を持っている。

 人間との間に、犬と猫の愛情が強くあることは知られているが、動物と他の種類の動物の間にも、友情が生まれているらしい。しかし、人間はもしかするとそれ知らないのかもしれない。

 見る度に書き留めておいたら、今までの僕の理解が、根底から間違っているように見えてきた。

 人間が考えるほど、種にこだわって付き合っている様子ではない。よく言われるように、チビの頃からの付き合いならば、異種の動物も友達に成れるというのは、これも人間の狭い常識の中でしかないようだ。

 何しろ、野生の動物の間にも友情を見るのだから、決して小さい頃からお互いを知っていたとは思えない。

 僕が書きとめていたものだけでも、こんなに多様な組み合せが確認された。人間が、犬とか猫を中心に見ているから、犬と猫とのものが多いのは致し方がない。しかし、人間の目に留る機会が少ない所にも、知られざる友情が存在しているに違いない。

 例のいくつかを並べてみると、(*は映像を下に添付します)

・犬と猫  当り前で、映像は不要
・犬と人間の赤ちゃん *


・犬とウサギ *


・犬とヒヨコ  *


・犬と豚  

 
・犬と山羊 *


・犬と羊 *


・犬と猿
・犬と虎
・犬とキツネ
・犬と北極クマ
・犬と象
・犬とフェレット
・犬と小鳥 *


・犬と鹿 *


・犬とフクロウ *



・猫と馬
・猫と豚 *


・猫と牛 *


・猫とネズミ
・猫と熊
・猫とウサギ
・猫と虎
・猫と鹿
・猫とフクロウ *


・猫と鳩 *


・猫とロバ *



・ロバと羊
・ロバと豚 *


・猿と虎
・猿とキツネ *



・象と羊 *


・熊と虎
・馬と赤ちゃん *


・リスと小鳥 *


・白鳥と鯉(池の) *


・動画を一つ:Fcebook のBuzzmogのシェアです。
http://buzzmag.jp/archives/20353?utm_source=Facebook&utm_medium=20353v&utm_campaign=fb_20353v
 

 本当に驚きの発見がある。僕は、いかに偏狭な目で、動物たちの世界を見ていたのかと、「犬きちがい」(正確には、シュナウザーきちがい)も反省している。

 「動物界の頂点に人間がいる」との思い込み、および教育が、人間がこれらの光景を驚きながら見ることの原因だろう。人間は、いかに尊大な、傲慢な種だったのかと、気づかされる動物の友情の証だった。

 残念ながら、これらの関係の映像、すべてを記録することはできなかったので、その一部の画像をお見せします。

「人間はみな平等」と教わったけれど、本当は、「動物はみな平等」というのが正しいのだと信じ始めた、今日この頃です。

 皆さんはどうでしょう?


P.S.
・クレジット情報を残していません。多くは、イタリアの Se ti becco maltrattare un animale sei morto 
:もし君が動物を虐待したら、君は死ぬよ」グループのFBページをお借りしました。

・動画をスクリーン・プリントでとらえたから、残念ながら画質は良くありません。
 お許しを!

10年ぶりに東名を走る

2015-02-11 | エッセイ


 都内や横浜の美術館には結構行くけど、美術館を見に遠出をすることはあまりない。

 しかし、最近の美術館のウエブ案内で気になっていた美術館がある。それが、箱根のポーラ美術館。だいたい、この種の個人美術館は何か鼻につくところがあって、敬遠しているのが本音だ。何か、オーナーの趣味、思い込みを押し付けられているような気がするからだ。



 <ポーラ美術館>

 なぜポーラ美術館まで行く気になったかというと、印象派の絵を、違ったライティングで見ることが出来るということを聞いたからだ。そんな試みをしている美術館を僕は知らない。これを紹介しているブログの著者は、僕は結構長く読んでいて、信用が出来ると思っていた。だから、信じてみようと思った。

 しかも、そのライティングの切り替えを、見る人が、個人で自由に変えて楽しめるということだ。やってみたいなぁと思った。

 僕が大学生の頃、一番やりたかったのは舞台美術だった。僕がバイトしていたフジテレビ (その頃は、まだ新宿・河田町に出来たばかりの後発局だった )のやっている、妹尾河童さんが舞台美術を担当していた「ミュージック・フェアー」の舞台とそのライティングは、業界でも高い評価を受けていた。僕も画面を見ながら、こんな仕事がしたいなと思っていた。そんな記憶のかけらが、僕をポーラ美術館に駆り立てたのかもしれない。ちなみに、「ミュージック・フェアー」という番組は今も続いているけれど、もう昔の栄光は無い。くだらない、ご機嫌取りの、本当の音楽番組ではもうない。

 ポーラ美術館は、比較的新しいらしい。昔の僕の箱根の美術館のリストには、ポーラは無かった。ポーラというのは、言うまでもなくポーラ化粧品の会社だ。

 箱根に向かって、東名を10年ぶりに走る。思ったほど、車の流れのスピードは高くなくて、10年ぶりでも全く平気だった。路面がかなり荒れているようだ。がたがた、タイヤが鳴る。横浜から2時間弱で、箱根・仙石原についた。

 僕をひきつけたポーラ美術館のライティングで、一番印象的だったのはモネの「エトルタの夕焼け」というノルマンディーの海岸線と山と海とを点描のようなタッチで描いた絵だった。その絵を3種類の光で見ることが出来る。他に、ボナールの浴槽もあった。

 選べる一つ目の光は、「ノルマンディーの光」。他のは、「7月のパリの夕暮れ」と「南フランス」だった。この美術館の標準の光は、「7月のパリの夕暮れ」とか。この光を3種類、いろいろ変えてみて、絵の印象がどう変わるかを体験することが出来る。こんなことが出来るのは、青色LEDダイオードが発明されたからに他ならない。ほかの美術館でもやってみればいいのにと、余分なことを考える。

 他の人も試していた。僕は彼らの邪魔にならないように、何度も操作盤に近づいて、変えてみた。明らかに、絵の印象が変わるのだ。モネがどの光の中で描いたかはわからない。ノルマンディーだからかどうか、たしかではないけれど、僕には「ノルマンディーの光」が一番この絵に合っているように見えた。ほかの二作も、光を変えると、絵の印象ががらりと変わった。文章で表現はできないから、足を運んで、皆さんが自分で体験してみるしかないだろう。



 <カフェ>

 残念ながら小雨の日で、箱根のピークを過ぎた紅葉の色が暗く見えた。ここのカフェも結構気に入って、ゆっくり、小雨の降る中の紅葉を見ていた。

 強羅の宿の窓からは、明神ケ岳(1170m)が目の前に見えた。懐かしい山の一つだ。若いころ、他の人たちを連れて2度ほど登ったことがある。


 <明神>

 箱根登山鉄道・大雄山線の終点から歩いて、3時間ぐらいの優しい山だ。この山はドラマティックな山で、頂上までのつらい熊笹の中を登ってポンと頂上に着く。と、目の前に箱根の深い早川の谷が開ける。すぐ隣には明星が岳(920m)もあって眺めは抜群。天気が良ければ、目の前に富士山が立ち上がる。でも、今は僕にはもう登る元気はない。


 <明星>

 翌朝は晴れた。とくに箱根でやることもないので、乙女峠経由で山中湖まで車を走らせる。乙女峠の茶屋の前で、雄大な富士山を眺めることが出来た。やはり美しい山であることには変わりはない。



<富士>

 久しぶりの山中湖を一周してみる。昔、皆でテニス民宿に行った平野も、昔と変わりない。むかしのボロの民宿は、今はホテルに変身していた。テニスブームの頃、儲けたのだろう。

 山中湖の対岸からの富士山は、やはり圧倒的だ。風の強い日だったせいか、山頂に雪が舞う様子が見える。海抜900m位の山中湖。夏にはこんなところに逃げてきてもいいかもしれないと思いながら、東名へと裾野を下りて行った。