「男は上品(じょうぼん)を好み、女は下品を好む」と言うことばがあります。
男はお姫様のような高嶺の花を好む。
女は肉体労働者のような知力より体力のある男を好む。というような意味です。
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極楽往生を九段階に分けた九品(くほん)
お上品もお下品も仏教から来た言葉で、 普通、私たちは上品を「じょうひん」と読みますが、仏教では「じょうぼん」と読みます。
同じように下品は、「げひん」と読まず、「げぼん」と読みます。
一般では、上品(じょうひん)と下品(げひん)しかありませんが、仏教では中品(ちゅうぼん)があります。
一般の上品・下品といえば、その意味は、その人の人間性が立派かどうか、お下劣がどうかという意味ですが、
仏教では仏教の上品・中品・下品は、どういう意味?
一般の意味とやや似てはいますが、仏教での意味は、簡単に言えば、極楽へ生まれ変わる。
そのランクのことで、つまり極楽へ生まれ変わる者をランク分けしているのです。
極楽へ生まれ変わる者を、九つに分類されます。
もちろん上品上生が一番よくて、下品下生が一番悪いのは言うまでもありません.
上品上生、一切の善行を行いそれを自慢しない、という心を持った者。極楽世界に生まれ変わりたいなと願う者。
下品下生、様々な罪を犯し、父母や僧侶、仏を殺害し、これ以上はないというような悪行をしたもの。
それでも死後はやっぱり極楽世界に生まれ変わりたいなと願う者を言います。
誰でも上品を好ましく思いますよね!(*^^)v