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蔵馬ウケネタ、日常のことなど思った事を綴る。

カサついたものは自分が……  ブログ小説 #飛蔵本通販のお知らせ

2023年02月04日 17時49分35秒 | イベント、同人誌関係
少しぶりです。花粉も12月から舞っていて大変な時期です。
皆様おからだ大事になさってください。
私は元気です、手のケアに大変な時期でもありますね……。

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と言うことで、ハンドクリームを塗る話、ブログのネタにしていたのですが、それを書いてみました。
飛影って結構優しいと思うのです。

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「どうした」
百足のシャッターが空いて、出迎えたのは美しい女王だった。魔界がいかに広くても、この女王
より美しいものを探すほうが難しいくらいの、輝きを放つ……けれど、飛影は一瞬も相手を見ずに
脇を通った。
「別に、何の変化もない。以上だ」
小さくそれだけを言えば、足早にすり抜ける…その腕を、細く白い腕が、掴んでいた。
「随分、綺麗な袋じゃないか」
笑いながら手を伸ばしたのは美しい女王…躯だった。細い腕からは想像もできない強い力で、
飛影の手を掴んでいた。
「何でもない」
言って晒された小さな袋を、バッと飛影が掴んだ。ギリ、と言う睨む視線に躯がますます笑いあげた。
「ははっあの子のか」
どうせそうだろと、囁いて手を離していた。
「愛されてるねえ」

チッ、と舌打ちをして、飛影は袋を整え廊下を歩きだした。
速足で……。


そっと、静かに扉を開けると、その瞳には、その人が映った。
思わず安堵のような息を吐いた。ここにいることは分かっていても、姿や気配を感じるだけで、
心が落ち着いていく、いつからか…その気配だけで鼓動が鎮まるようになっていた。
広く、ゴテゴテした装飾の一切ない、部屋の中に足を踏み入れても、飛影は音を立てなかった。
その人がベッドにいるのだ。
大きなベッドの真ん中にいる蔵馬の、長い髪が遠く見えれば、ふっと口元を上げた。
瞳が緩み、足が早まった。起こさぬように、静かに……。

シーツを引き上げれば、瞳を閉じている白い顔が映った。
腰を下げ近づく飛影が、唇を重ねた。呼吸を確かめるように、唇に触れる前に一瞬だけ止り……。
起きなくてもいい。そう思った。安らぎの時間を破るような真似は、したくなかった。
ただ、蔵馬がここにいる、その事を感じたかった。
ふっと飛影は身体をビリつかせた。蔵馬が結界を張っているわけではない…なのに周りを包む
柔らかな空気……あれほど魔界を恐れおののかせた妖狐のイメージは蔵馬を包んではいない。
ここでは、蔵馬よりもずっと屈強で強い者が多くいる。けれど、この部屋自体に結界を張っているのは
飛影自身だ。蔵馬に触れる者は自分以外は許せないことは武術会から変わっていない。

そっと、蔵馬の手を、飛影はとった。
暖かいその手の甲に触れれば、カサついた感触が広がった。
「お前のためなら何でもする」
小さな袋を開け、小さなそれを取り出し、自分の手に広げればラベンダーの香りが広がった。
「俺には、似合わないな」
この香りは、と、小さく飛影は笑った。
カサついている蔵馬の手のひらに伸ばし、何度も飛影は手首をさすった。

そっと、ベッド脇のチェストにハンドクリームを置き、唇を再び落とした。

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飛影は蔵馬の細かい変化や、肌のことまで見ていたらいいなあと思い、書いてみました。
あと、二人をからかう躯様という立ち位置が凄く好きです。
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2冊ともこちらから

🌹R18 鈴蘭の口づけと秘めやかな花の蜜  飛蔵
蔵馬の片思い小説です。

ある屋敷の主人、飛影。世話係蔵馬の話。飛影に恋をして、
その気持ちに耐え切れず主人の部屋に忍び込む。
言葉に出来ず、近くにいればいるほど想いが募る。優しくされればされるほど苦しくなる。

そんな蔵馬に目をつけ、手に入れようと手を伸ばす男がいた……。
(鴉)

SEIさまの綺麗な絵が表紙です!!


🌹月に溶ける花の恋歌 R18

飛影に会いたくて魔界に足を踏み入れる蔵馬。しかし足を踏み入れた街に取り込まれ、
男に襲われてしまう。飛影に見つかり抱きつく蔵馬。飛影を呼び助けを求めていた。

この話はR18が3回入ります。

※飛影が百足で蔵馬を抱く場面
※小さい妖狐になった蔵馬を抱く飛影
※謝る蔵馬を抱きしめて百足で抱く飛影

の場面です。全体的にとても甘い飛蔵本です!!冬にぴったりの、心温まる、でもねっちりエロい話です。
飛影が蔵馬を甘やかして優しい、そしてべったりと愛する話!

飛影が蔵馬を大事に思っているのを前面に出しました。




2冊とも、とても甘くて濃い、エロシーンが入っています。
特に 月に溶けるは、飛影が蔵馬を甘くねっとり抱いています。
エロシーンの中にも、二人が愛し合っている感じを練り込みました。
よろしくお願いいたします。


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