ちょっと
懐かしい曲なのですが、國府田マリ子さんの
Momentという曲があって、
それを聴くたびに
飛蔵で考えられる!と思っていました。
マーマレードボーイと言うアニメの曲なのですが、切なくて、可愛くてとてもいい曲です。
だからちょっとその曲をネタにして
学園もので、考えてみました。
🌸🌸🌸🌸🌸
大丈夫か、と言いそうになって、飛影は口を閉じる。
言ったら、自分がうるさくなりそうで。
特待生の蔵馬が試験のために毎回懸命なことを知っている。
だから…。
昨日、熱があると言っていたのを、知りながら飛影は大したことができなかった。
熱があるなら栄養が大事だ。
勝手を知っている蔵馬の家にあがり、飛影はおかゆを作った。
捲ったままのノートが、ベッドのそばに落ちていた。
蔵馬は優秀だが、天才ではない。
努力は疲れをためていた。小さな声で、蔵馬はありがとうと言った。
だからいま、保健室にいる。
薄い水色のカーテンが、揺れた。
試験が終わってから、蔵馬が、保健室に入ったのを飛影は見ていた。
眠る蔵馬の顔を見て、駆け上がるこの気持ちが、形にならないまま、
飛影の体を熱くしていた。蔵馬の、長いまつ毛が見えた。
薄い唇が、飛影を射抜いていた。
「蔵馬」
呼べば、止まらなくなっていた。
誰の気配もない廊下を確かめる…今なら、今なら触れられる。
ゆっくり、近づく、黒い制服。
そっと飛影は蔵馬の唇に、自らのそれを重ねた。
________
「っ…」
パタンと扉が閉まる音と同時に、瞳を開けたのは蔵馬だった。
「飛影…」
今触れたのは…間違いではなくて、たしかにあのひとの。
「飛影」
まさかと、思った。唇を蔵馬は小さくなぞった。
わずかに残る、少し厚い飛影の唇。
温もりが、まだそこにあった。
🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸
國府田マリ子さんの、切なくて恥じらいのある曲を、少し短い小説にしてみました。
誰もいない部屋と飛蔵って言う組み合わせ、大好きなんです。
暗黒武術会でも、こう言う場面ありそうじゃないですか?
飛影が、夜にそっと蔵馬の唇に触れていたり。
まだ一回戦のあたりでもいいし、凍矢戦あたりでも。
2回あってもいいかな。
飛影の中で、まだ恋とまでは言えない
気持ちをどうしていいかわからない感じ。
だけど蔵馬のことは気になるの。
懐かしい曲なのですが、國府田マリ子さんの
Momentという曲があって、
それを聴くたびに
飛蔵で考えられる!と思っていました。
マーマレードボーイと言うアニメの曲なのですが、切なくて、可愛くてとてもいい曲です。
だからちょっとその曲をネタにして
学園もので、考えてみました。
🌸🌸🌸🌸🌸
大丈夫か、と言いそうになって、飛影は口を閉じる。
言ったら、自分がうるさくなりそうで。
特待生の蔵馬が試験のために毎回懸命なことを知っている。
だから…。
昨日、熱があると言っていたのを、知りながら飛影は大したことができなかった。
熱があるなら栄養が大事だ。
勝手を知っている蔵馬の家にあがり、飛影はおかゆを作った。
捲ったままのノートが、ベッドのそばに落ちていた。
蔵馬は優秀だが、天才ではない。
努力は疲れをためていた。小さな声で、蔵馬はありがとうと言った。
だからいま、保健室にいる。
薄い水色のカーテンが、揺れた。
試験が終わってから、蔵馬が、保健室に入ったのを飛影は見ていた。
眠る蔵馬の顔を見て、駆け上がるこの気持ちが、形にならないまま、
飛影の体を熱くしていた。蔵馬の、長いまつ毛が見えた。
薄い唇が、飛影を射抜いていた。
「蔵馬」
呼べば、止まらなくなっていた。
誰の気配もない廊下を確かめる…今なら、今なら触れられる。
ゆっくり、近づく、黒い制服。
そっと飛影は蔵馬の唇に、自らのそれを重ねた。
________
「っ…」
パタンと扉が閉まる音と同時に、瞳を開けたのは蔵馬だった。
「飛影…」
今触れたのは…間違いではなくて、たしかにあのひとの。
「飛影」
まさかと、思った。唇を蔵馬は小さくなぞった。
わずかに残る、少し厚い飛影の唇。
温もりが、まだそこにあった。
🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸
國府田マリ子さんの、切なくて恥じらいのある曲を、少し短い小説にしてみました。
誰もいない部屋と飛蔵って言う組み合わせ、大好きなんです。
暗黒武術会でも、こう言う場面ありそうじゃないですか?
飛影が、夜にそっと蔵馬の唇に触れていたり。
まだ一回戦のあたりでもいいし、凍矢戦あたりでも。
2回あってもいいかな。
飛影の中で、まだ恋とまでは言えない
気持ちをどうしていいかわからない感じ。
だけど蔵馬のことは気になるの。