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蔵馬ウケネタ、日常のことなど思った事を綴る。

こういうことも、ありなのではないかと

2017年07月30日 22時52分38秒 | 蔵馬語り
最近ずっと奈々ちゃんの
新曲を聴いています。

奈々ちゃんの歌は不思議な力をくれて、いやなことがあっても
その歌声だけで浮上することが出来るし
どんなときでも心に響く。
なぜだろうと思っても、
自分がハマっているからと言う曖昧な理由だけじゃない何かがある気がする。

わからないけど、私にとって水樹奈々は
本当に大きな光です。

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アストロゲイション
改訂版を出すのでその校正をしています。

一冊NOWAYTOSAYだけで3週間もかかっているのに
アストロゲイションまでやり出して
疲れた――。

この話はずっと、カップリングとかではなく、一度書きたいと思って
2年くらい温めていた話でした。
それと一緒に、LINKAGEも収録しました。
これは修正版です。
大きく直しているので新しいものと思っています。

世の中で見る飛影は、ものすごく物わかりが良いけれど、
そうではないバージョンもあっても良いのではないかなと
思ったのがきっかけです。

元は水樹奈々さんLINKAGEより。ですが、
こういう話もありなのではないか
と言うところから
始まりました。

お互いに、人には譲れないものがあっていつでも
他人と重なっているわけではないっていうこと、
あると思います。
なんとなく、ふたりにも、そう言うパターンもあってもおかしく
ないのではないかなと
思ったので――。


それから、ちょっと衝動的に、飛蔵プチ小説が書きたくなったのでツイッターに
載せました。

抜粋します。
飛影から見た蔵馬は、こうなのではないかなと思ったので――。

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聖域


夜の帳が下り、カーテンが揺れた。眠るその人を、飛影は黙って
見た。昼間、あれほどざわついていた空気はもうない。
「蔵馬」
言っても起きないことはわかっている。だからこんな風に呼べる。
甘く。綺麗だ、と思う、今更。初めて会ったときも、本当は少し思った
けれど。腕の傷が痛々しく、一瞬目を背ける。自分なら小さな傷も、
蔵馬だと許せないと思うのはなぜだ。
――お前も、撃とうとしただろ。
蘇る、面白そうな、幽助の声が気に入らない。
武術会が始まる前、油断するなと言ったのは蔵馬だった。わかっている、と
ぞんざいに流したが、お前の方じゃないかと思う。
「そろそろ、お前も――」
続きは声にしなかった。
『あなた、幽助に出会って随分変わったね』
「わかっているようで…」
わかっていない。自分を変えたのはこいつだ。見ていないと危ういことに、
いつの間にか気づいた。強さだけを纏っているわけではない。
人間とあやかしの中間で、隙がありすぎる。
「お前も…」
実際には言わないけれど思う。
「お前も、変われ」
もっと、自分を見つめろと思った。言うとうるさいので、
言葉にはしたくない。それに…。自分の手の中に秘めていたい。
「もっと、強くなれ」
もう一度カーテンが揺れた。
変われと、今度は言葉にした。消えそうな。
自分の心を、分けてやるから。 fin

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三日月と9月

2017年07月29日 19時07分16秒 | 思うこと


ものすごい間が開いてしまいました。

★昨日、三日月が出ていて、すごく綺麗だなと思い、
なんとなく蔵馬の頬みたいだなと思いました。

でも、蔵馬→飛影イメージも、ちょっと三日月に重なります。
鋭いけれど優しい光って言う感じで。



すっと、9月のイベントに向けて校正と作業をして
いました。自分が書いたものを後で読み返して
直すって言う作業を、延々繰り返すので
目が疲れるし頭もマルチ作業で疲れてきたりして―。


アストロゲイションと、もう一つを加筆修正して出します。
アストロゲイションを編集するのにかなり時間がかかって、
眠い目をこすりこすりなので、
電車で爆睡です。


自分が書いたものを一行目から読み返すのって、
新しく書くより疲れる気がする。
でも、イベント2ヶ月前に終わってないって結構焦りがあるので、
どうしても7月中には終わらせたい。7月中に意地でも終わらせる、
と思ってやっているのですが…。


インクがすぐなくなるので結構お金もとぶ!

コピーにしろオンデマンドにしろ
一度印刷して形にして確認をしないといやなので、
馬鹿にならないと思います。
結局どっちが安いかはわからないというか…。

今回は印刷所に出すのですが、

サンプルは、今繁忙期なので8月に郵送になりますって
言われて…

ーあーーーーーコミケだった!って
今更思い出した。
━━━━( ゚Д゚)━━━━
ごごごごめんなさい変な時期に!ひー。

と言うことで、急がないのでと言う電話をしていました。

とりあえず本文を全部直すところから始めたので
12時過ぎると、
頭が疲れてくる…!
仕事中もワード使っているし
家帰って一太郎使っているので…。

そのかわり、ちょっとした小説を書きたいと思って、ツイッターで
色々なものをあげています。普段飛蔵馬中心ですが、
ちょっと色々なもの、パターンを考えてみました。

報われない恋も良いなと思いましたので。
報われない恋も恋で、美しいものだと思います。

ところで、蔵馬が妖狐の力が戻っている話で、うまくいって人間の体が
融合しているのを見るのだけど…うまくいかなくて、ある日変調を来して、
と言うのも、本当ならありなのかなと思いました。
※どう考えてもハッピーエンドじゃないけどね!


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9月のイベントで、

・アストロゲイション+LINKAGE改訂版

・蒼月哀夜 飛影×蔵馬
嫉妬と恋と、独占欲の溢れる話

・No Way To Say 
歴史物長編 飛影×蔵馬 鴉×蔵馬
恥辱ありなので注意

題名未定 鴉×蔵馬



を出す予定です。
もう一個、時間があれば出したいと思っているのですが
ちょっと迷い中です。
時間があれば…?お金があれば。
お金の問題かな。


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YYH カフェ& 少しの違いで、全然違うものになる

2017年07月24日 22時42分22秒 | 蔵馬語り

土曜日に山梨までBBQにいって、
日曜日に、
幽白カフェに行ってきました。
大分昔の同人誌の話をしたり
色々自分の話もしたりして本当に充実した日でした。

秋葉原はやっぱりいい街です!!

あきは~ばら~と
桐乃(俺妹)の気持ちでした。

幽白グッズは厳選してクリアファイルだけ!

色々買いたかったけど今部屋が雑貨であふれかえっている!
(´・◡・`)アハ――

でね、でね!!

座った席が!!


蔵馬と 7!!!
なな!!
蔵馬!!
最高だよ!

7!!お奈々ちゃんの数字と蔵馬!
熱いし
喉渇いたしっていうことで 酎のドリンクを頼みました。
結構おいしい――ん?

これ、Qooだよね?
一瞬なっちゃんかと思ったけど Qooじゃない?この味――!

飛影セットとか食べたんですけど、意外と普通に食べられる感じでよかった!!

壁がね、蔵馬美しかった!蔵馬受けとしてはかわいいって言いたいけど
そう言う感じではなく―。
まあ、公式の人があれだからねって友達と話していました。

でもね、これ。


飛影にすごく似合っていますよね!!
飛影と蔵馬って両方肌、ブルーベースなんじゃないの?って
思って最近見ています。
ブルーベース、イエローベースって考えて
見ていると結構面白い。
桑ちゃんはイエベだよね。
黒髪あまり似合わないし。

ところでこの赤い(?)マフラー、蔵馬が飛影にあげたものに見えてたまらない。
魔界に行く前にあげたんじゃないの?って
言う妄想が広がっています。飛影に合う色をわかっていて、あげるの。
結構飛影も気に入ってそうな表情しているし。

この壁の絵、ちょっと色々考えちゃった。

妖狐の上に鴉がいて
妖狐の下に飛影いて
その下に蔵馬いるんだよね。
蔵馬を守っているんじゃないの?!!


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それから秋葉原ゲーセンにいた ラブライブ!サンシャインの
りこちゃん。(´・◡・`)


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最近ツイッターでもつぶやいたんですけど、

蔵馬受けってカップリングによって、
同じ動作でも雰囲気が違いますよね。

蔵馬の手に、手を重ねるだけでも


飛影蔵馬→ひやりとしたものが触れて、蔵馬は顔を上げた。
不意打ちの熱がそこにはあった。

幽蔵→ぎゅ、と握られた手は熱かった。正面を見ると、それよりも
熱い瞳に、蔵馬はたじろいだ。好きが、詰まっていた。

→コエ蔵 触れた手から、蔵馬は手をそらした。それは静かな動きで、
すぐに離された。「戯れは、だめです」
本気になってはいけない境界線を、知っていた。

鴉蔵馬→重なった手は、大きかった。そこから漏れるのは熱だけではなかった。
熱情、その方が近い。絡め取られそうな何かを感じた。

って、言う感じがします。

飛影蔵の、飛影の手はひんやりしていて、その感覚が突然降ってきて蔵馬は
ハッとするのがすごく好きです。

少しだけ文にしてみた。
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それは、突然だった。――闘いの最中なのに、どうしてこいつは。

蔵馬が何を見ているのか、わからなくて、そっと近づいてみる。
その人は、気配にびくりともしない。窓のところで月を見ている様は、
絵画のようで、現実とかけ離れていた。
明日死ぬかもしれない日に、何をしている。そう思ったけれど、突き動かす気にもなれない。

それでも――。

そっと、白い手に、その手を重ねた。
「――あ」
ふと、空気が揺れた。
丸い瞳が一周して、そして飛影を射貫いた。
「お前」
やけにふわふわとした瞳があって、飛影はどうすればいいかわからなかった。
一瞬消えそうで―。
「少し、月を見ていたんです」
誰に言う、ともなく声が聞こえた。
「あなたが、いなくなりそうで」
ギリ、と空気がまた揺れた。ハッ、と飛影が今度は声を上げた。
何を言っている。
手から伝わる、ヒヤリとした感覚に、蔵馬はうっとりと目を閉じた。
「飛影」
消えそうな声だった。
「捜し物が見つかったら、何をするの」
もう、見つかってはいるけれど。答えを紡がれる前に、蔵馬は続けた。
「あなたの、生きる意味はなくなるの」
そっと、飛影の頬をなぞるのは蔵馬の指だった。
「何を――言ってる」
「いけませんか」
蔵馬の指が降りて、飛影の手を握っていた。体温よりも、なぜか熱く感じる。
「あなたのそばにいたいと思ったら、いけませんか」


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思ったより長くなってしまった。
手を重ねるにはそれなりの意味がある場面じゃないとなあ、と思って
書いていたら長くなってしまいました。うわあ。いつもの癖。
月と蔵馬、月と飛影って、大好きです。



新しいもの

2017年07月21日 00時26分26秒 | 日記


ずっと迷っていたのですが…。


一太郎を買ってしまいました。

ふと思い立って調べたのは何ヶ月か前…。

私、ワープロのフォントが好きなんですよ。
ワードよりずっと見やすいし、なじみもある。

初めて同人誌を作ったときは
まだワープロで
文章を書いていたので、
その字が好きでした。

見やすいのもあるのですが
なんと表現していいかわからないのですが
字から醸し出される雰囲気が大好きで、
本当はずっと使っていたかった。
印刷するときリボンをかえるのとか
面倒くさかったけれど。

フロッピーディスクも結構好きでした。

と言うことで一太郎を買ってみたのですが…


ワードに洗脳されているので、なかなか使い勝手がわからない!

ぎゃー。
2ヶ月前なのに何で今になってこういうことをしてしまったのだ…!
でも使いたい(そう言うところが意固地なところなんですよね。)


色々調べつつとりあえずコピペしてみる…
そのあと、使ってみたかった
校正機能をクリック!…

あ、あえぎ声のところに全部マークが入る!
ええ?関係ないところじゃない。それ。
ビクビク…ところで一太郎、音読する機能があるらしいんですけど
怖くないですか…。

某サイトで 一太郎にAIが入って、
「主人公がつまらないままだ」「話が前後する」とか
色々コメントするようになりそうって
書いてあって、それはそれで面白いかも…むしろ欲しい機能って思ったりしました。

一太郎、ほかに、すごく使いたい機能のがあるので、
時間を作ってやってみようと思います。

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今日、某声優さんについて調べていました。
大好きな同人サークルさんの、ファンだった声優さんです。
調べてみると、
サムライトルーパーで  佐々木望さんたちとユニット組んでいた人でした。

まさかのトルーパー!!
(´・◡・`)びっくりですよ。

その方の曲を調べていて、ああ、これは幽蔵だと思った曲がありました。
ベタベタ甘い話を好きな方には拒否されそうなのですが、
私は これは絶対幽蔵でないと成り立たないと思いました。

いつか、書いてみたい話です。

☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;

ところで一太郎すごいね…!
2時間くらいPCに向かっていると、
「長時間になってきています。休憩しませんか」って言い出す!
なにこれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!




取り戻す 月の光(ブログで小説)

2017年07月19日 23時10分13秒 | 思うこと

ずっと同人誌を読んでいて、色々な気持ちを取り戻したので
頭に浮かんだ話を少し形にしてみました。
だめだな駄目だなって思う時は何でもガーッと書いて、
何個も書いて、いい波が来るのを待つって言うのがいい気がしました。

気持ちだけ焦ってもダメ。
でも焦りは確実に自分にある。
ずっと追いかけている人の同人誌を読んだから余計そう思う。
でもそのひとの文章で、やっぱり小説同人誌が好きだなって思った。


最近思ったことだけ、心の整理のために羅列してみます。

話のタイトルは、これは弄りたいと、特に思ったもの以外は素直なタイトルに
するほうがいい

浮かんだことをそのまま、真っすぐに書いてみる

削ること矛盾を消すことは後でできる


2年ほどオフラインをしていなかったので忘れていたこともあるし
暫く、どうやって書くかを
忘れていたので一度整理することも大事だと思いました。

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥

同人誌の影響を思い切り受けて出来た話ですが、
たまにはこんなのもいいかなと思いました。

(続きにする機能がなかったのでこのまま続けます。すみません)

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タイトル

月の光
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「ああ、もうだめだ!」
そう言うと、鳥が飛んでいく音が聞こえた。――桑原の声だった。
「じゃあ、もう終わりにしよう」
隣にいた人はそう言って立ち上がった。ズボンに着いた埃を払うと、
その人は水稲を渡した。
「お水、飲んでおいたほうがいいよ」
「おお、サンキュ」
一気に飲み干すと、お疲れ様と、その人は笑った。――蔵馬。
「もう寝ていいか、もう本当に動けねえ」
草の上に横になりそうな桑原を、蔵馬が制した。
「だめ、ちゃんとあそこに、毛布あるんだから」
指さすほうを見ると、ずっと使っている、樹の下の毛布が見えた。
「わぁったよ」
逆らうことは、出来なかった。黒の瞳には、妙な力がある。

特訓を頼んだのは桑原だった。蔵馬は何かを考えていたよう
だったが、結局承諾した。
舐めていた、と言うのが正直な感想で、元が違うだけあって、
逃げ出したくなるほどの日々だった。
おかげで眠りだけはすぐに訪れる。

日常だったら、もう夜中かもしれない。


――その日は、いつもと何かが違った。

蔵馬に促されて眠りに落ちていた桑原は、何かの音に目を開けた。
――そっと体を起こす――隣にいるはずの人を起こさないように。
…いない。
「蔵馬…?」
見回すと、人の気配はなかった。そのとき、空気が裂かれるよう
な音がした。

カサ、と小さな足音を立ててうかがうと…それは、二人が夜、休ん
でいる森の奥からだった。
…蔵馬。

素早い動きが見えて、幹に傷がつくのを目にした。体術だった。
こんな夜中に。
「…蔵馬」
呼んだのと、相手が動きを止めたのは同時だった。
「あ…」
悪戯がばれたよ子供のような表情をして、蔵馬は目を合わせた。
こいつが、こんな瞳をすることがあるなんて、知らなかった。
自分はそれほど、蔵馬のことをしらない。
「暫くやっていなくて、忘れていたからね」
息を整えると、蔵馬は小さく笑った。見てはまずかったのか、それとも
傷ついたのか分からないが、困ったような瞳だった。
「お前寝なくて大丈夫なのか」
目を擦り聞いてみると、くすっと、蔵馬は笑った。
「そうだね…疲れているけど」
でも、いつ死ぬかわからないのは、同じだからね。
最後のほうは、小さな声だった。
「実際使っていなかったから要領忘れていたし」
蔵馬は土の上に座り込むと、小さな花に、息を吹きかけた。
…ほんのわずか、明かりが灯る。薄っすらとしたオレンジに。、二人
の顔だけが浮かび上がったようだった。はっきりとは見えない中、桑原は
目を凝らした。

「毎晩、やってたのか」
「ううん。ちょっと思い出して、ね」
妙に早口なのが気になったけれど、本当だと思うことにした。
「その…」
「ん?」
ぼんやりとしか見えない蔵馬の指先が白くて、一瞬、ある人が浮かんだ…。
横顔が、似ている少女。
「お前は、どうしたいんだ」
「え…?」
初めて、蔵馬は正面を向いた。
「生きて帰れたらラッキーみたいな…」
「…」
沈黙が二人を包み、花の灯りだけが、夜の中の色だった。
「どうしたい…のかな」
答えを返さず、蔵馬は肩を震わせた。ここは山の奥…都会の温度ではない。
「どう、かな…」
消えそうな声だった。その時、ふと重みを感じた。…片側の肩に、違和感。
蔵馬だった。緩く瞳が閉じられ、その肩が傾いていた。
花の灯りが、ふっと消えた。
「おい」
ずるずると…。
そのまま桑原の肩に落ちてきた蔵馬の黒髪が、風に僅か靡いた。
体重はかかっているはずなのに、重みを感じない。不思議な感覚。
「かるっ…」
こいつ、本当に同じ生き物かよ。
そう思った。結構本気で。
その時――鼻をくすぐる何かを感じた。花の香り――。蔵馬の髪からだった。
「どうなってるんだ、こいつ」
そう思ったけれど。
強烈なあくびに、さすがにもう勝てはしなかった。
「おれも、寝よ」

ズ、と小さな音を立てて毛布を引き寄せる。
蔵馬との間に、一人分の隙間。
もう一度、かすかな花の香りがした。


闘いは、迫っていた。

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥

どうしても今日今書きたい、と思ったので
思い切って勢いに任せました。

恋未満のときめき、にしたかったのですが――。
幽助と桑原君のセリフって、毎回ワードでオートコレクトに引っかかるので
書きにくいんですよね、罪悪感。
いつも、飛蔵絡みの桑原君ばかり考えていたのですが、
どうしても

二人だけの話を書いてみたかったのです。

余計な要素を抜いて――。

二人だけの場面を考えるの、大好きです。
恋よりも強く、片思いではないけれど相手を見る、その距離とか
微熱みたいな感じが―。

ところで、今日水樹奈々ちゃんの新しいシングルを買いました。
そのなかで
 poison lily と言う曲があるのですが。

飛影←蔵馬 の曲に聞こえて堪らないです。
歌詞がね。もう蔵馬の歌詞ですよ絶対。

奈々ちゃんの 夢幻も 蔵馬曲だと思いましたが(飛影曲は 残光のガイア、wildeyes)
これはもう、蔵馬そのものだと思います。

歌詞→ poison Lily