改めて、躯様が蔵馬をめでる場面を、書いてみました。
私の好きなアイドルのPVで、先輩が後輩に口紅を塗ってあげる場面がありまして…
それを見た瞬間
「躯様が
蔵馬にしたらいい場面だ!!」って思ったのです。
眠る蔵馬に、そっと覆いかぶさる躯様という話です。
。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo
間近で見るその顔は、白く小さく……幼く見えた。武術会をモニターで見ていたころは、
強がった幼い狐という印象だったけれど…一瞬、躯は頬を緩めた。
疲れて眠っている蔵馬の、その身体の上にのしかかると、ベッドが小さく揺れた。
空気を小さく揺らすくらいの……音にもならないものだった。
薄暗い電灯の中、凛々しさを湛えていた躯の瞳が、少しずつ丸みを帯びていく。
細く長かった瞳の形が、丸い瞳になり、まつ毛がそっと伏せられた。
数秒の沈黙が、ただ、躯の私室に広がっていた。
蝋燭もないのに、小さな明かりが揺れるように、窓の外からの僅かな光と暗がりが混ざり……。
ベッドの脇に乗ったまま、躯の上半身が下がっていく。
決して大柄ではない、けれど蔵馬よりも纏う空気は、たしかな誇りと妖艶さを含んでいた…。
小さな、蔵馬の唇に、長い躯の指先が触れた。
静かに静かに、しんしんと、指先が、蔵馬の唇をなぞっていた。
とくんと、自分の胸が高鳴るのと自覚する…躯の中の、小さな甘い疼きが、喉元までせりあげた。
ベッド脇のチェストを、そっと開けた。
白いチェストの中にある、小さなバームを、躯は開けた。
青みを帯びた、赤のバームが広がっていた。指先に塗り込んでいく赤が、蔵馬の唇を染めていく。
柔らかな唇を、赤くなぞって染めていく……。
触れるとはこんなにも、甘いものだったのかと、もう忘れていた甘い感覚に、ただ躯は酔いしれた。
。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo
ひとつ前のblogに書いた、蔵馬をめでる躯様を書いてみました。
このあと、蔵馬をどうしたかは想像にお任せしたいと思うのです。
。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo
甘さを、忘れていた タイトルです。
私の好きなアイドルのPVで、先輩が後輩に口紅を塗ってあげる場面がありまして…
それを見た瞬間
「躯様が
蔵馬にしたらいい場面だ!!」って思ったのです。
眠る蔵馬に、そっと覆いかぶさる躯様という話です。
。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo
間近で見るその顔は、白く小さく……幼く見えた。武術会をモニターで見ていたころは、
強がった幼い狐という印象だったけれど…一瞬、躯は頬を緩めた。
疲れて眠っている蔵馬の、その身体の上にのしかかると、ベッドが小さく揺れた。
空気を小さく揺らすくらいの……音にもならないものだった。
薄暗い電灯の中、凛々しさを湛えていた躯の瞳が、少しずつ丸みを帯びていく。
細く長かった瞳の形が、丸い瞳になり、まつ毛がそっと伏せられた。
数秒の沈黙が、ただ、躯の私室に広がっていた。
蝋燭もないのに、小さな明かりが揺れるように、窓の外からの僅かな光と暗がりが混ざり……。
ベッドの脇に乗ったまま、躯の上半身が下がっていく。
決して大柄ではない、けれど蔵馬よりも纏う空気は、たしかな誇りと妖艶さを含んでいた…。
小さな、蔵馬の唇に、長い躯の指先が触れた。
静かに静かに、しんしんと、指先が、蔵馬の唇をなぞっていた。
とくんと、自分の胸が高鳴るのと自覚する…躯の中の、小さな甘い疼きが、喉元までせりあげた。
ベッド脇のチェストを、そっと開けた。
白いチェストの中にある、小さなバームを、躯は開けた。
青みを帯びた、赤のバームが広がっていた。指先に塗り込んでいく赤が、蔵馬の唇を染めていく。
柔らかな唇を、赤くなぞって染めていく……。
触れるとはこんなにも、甘いものだったのかと、もう忘れていた甘い感覚に、ただ躯は酔いしれた。
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ひとつ前のblogに書いた、蔵馬をめでる躯様を書いてみました。
このあと、蔵馬をどうしたかは想像にお任せしたいと思うのです。
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甘さを、忘れていた タイトルです。