蕎麦屋的MOON SHINER

Moon Shinerとは米国西部開拓時代に禁酒法の中、月明かりの下で密造酒を作っていた人々の事です。

終のギターとなるか?

2018年02月03日 | CAT'S EYES CE-1000D

キタ――(゚∀゚)――!!
昨年6月以来の新入庫・・・勿論中古ですがw


終のギターに向けて模索を続けた結果、とりあえずこれでいいんぢゃない!的なカンジで某オクで手に入れました。
金額がちょっと高かったので手持ちのギター2本放出決定!

数日間こちらの気候に慣れさせてから全バラ→いつものチューンナップ(できればスープアップなカンジ希望w)

めっちゃ楽しみダス(#^.^#)

ケースと中身が違う件
何本目かは聞いてはいけない

翌日!

さて一日つるしておいたので、落ち着いて各部チェック!


1981年製東海楽器のCAT'S EYES CE1000D


当時の価格で10万円・・・今なら材料代にもならないな・・・現在同じ材料を使って作れば販売価格は推定30万円以上の設定か(V)o¥o(V)
マーチンやギブソンのコピーギターが氾濫する時代にマーチンとライセンス契約を結び、指導の下正規コピーのギターを作ってた訳ですね(#^.^#)
この個体はマーチンのD41ライセンスドコピーです。
ヘッドのインレイはプリウォーマーチンのフラワーポッドです♪

まぁ、D41が誕生したのは1969年なのでフラワーポッドは時代考証をするとおかしなっことになっちゃうけどね(≧▽≦)
ポジションマークは3フレット~15フレットまでで1969~1986年までの初期設定に準拠してる!(87年からは1フレットと17フレットにも追加され、ブレーシングがスキャロップドに変更されている)・・・81年製だから当たり前っちゃぁ当たり前www

全体像の印象は結構シャキッとしてて好印象ですが、ブリッジ付近は微妙に膨らんできています。
こいつは本物マーチンも同様の経年変化をするのでしょうがない(ヤマキなら全然大丈夫なんだけどなぁ~)
トップ材はしっかり目の詰まったかなり良質なスプルース単板、サイドとバックはローズウッドですね!
ヘッドインレイ、ポジションマーク、トップの装飾は本物アバロン・・・現在ならこれだけで数万円だなw

ペグもメッキはきちゃってるけど機能的には全く問題無しで流石世界のグローバー♪
気に入らないのはストラップピンがネックの根本についていること!!!


外したいのだけれど、以前の所有者がねじをなめてしまっていて、ねじ頭が全く無いので切り落とすしか方法がない・・・しかもこいつ金属だし(~_~;)

この状態でネックセットの角度とかチェックしたらばらし始めます(V)o¥o(V)

 

さらに次の日!

次の作業にどうしても邪魔なので、仕事の合間を縫って撤去!

ねじ頭が全くなかったのでねじ頭の高さで金鋸でストラップピンを切断しました。(材質はたぶんアルミ)
そしてねじごと縦に切れ目を入れてマイナスドライバーで外しました。


しかしねじの半分から先はネック側に残ってしまいました(たぶん錆びてたんでしょうな)

明日以降の作業準備が進みました(#^.^#)

 

4日目!

さて、予定通りばらし始めます♪
これの時間を確保するために仕込みの時間を前倒ししたのは内緒です(≧▽≦)

先ずはサビサビの弦を外して、ペグも外していきます。


その後、絞った雑巾で汚れを拭いてから微粒子コンパウンドでギター全体を一皮剝きます!


いやぁ、36年分とは言え結構汚れてましたねw
汚れを取す前はギター全体がぼんやりとしていましたが、輪郭がシャープになったような気がします(#^.^#)

次に指板は2000番サンペで全体を舐めて表面を整えておきました・・・こちらも相当汚れてたわ!

そしてネック修正と進むのですが、今回はロッドは弄らずフレット修正のみにしました。


指板をマスキングしてから赤マジックをフレットの頭に塗って、アルミ押し出し材に2000番サンペを貼った定規をゆっくり行き来させて全体のライン取り直し→フレットファイルでフレットの山を作り直し、00番スチールウールとコンパウンドで仕上げました。

その後ショートパーツの磨きだしをしている最中で予定時間が来てしまいました。


残り作業は翌日に持ち越しとなりました。

本日の作業は3時間弱でした(V)o¥o(V)

明日はもう一度全体をコンパウンドで磨いてからワクシング、ネックにオレンジオイルを塗りこんでからパーツ組付け→弦を張って完成予定です(#^.^#)

楽しみぃ~~~♪


最終日♪

外したパーツを組付け、再度磨いてからギターポリッシュ塗布して拭きこみました・・・ピカピカ(#^.^#)
アバロンのインレイやポジションマークなんかも光を取り戻して全体がシャキッとした感じです♪

前所有者はフィンガーピッカーではなかったようで、ピックによるスクラッチがピックガード以外の所にもあちこち見受けられます。
まぁ、それでも当初よりは目立たなくなりましたけどね♪

弦を張ってチューニングして試奏しましたが、シャラランといい音してますw
ギターボディの箱鳴りは、これから弾きこんでいけば鳴ってくると思います。