私的音楽雑記帳
FOLK ETYMOLOGY
12/24 ONJQ@PIT INN
おそらく4年ぶりにして二度目のONJQ。
初めて見たのもPIT INNでした。DCPRG全盛期の頃、ジャズ聞きかじりで人づての噂だけを頼りに見たようなそのステージの演奏を、残念ながら私は殆どといっていいほど覚えていないのです。覚えていないというか、ただただものすごい人と空気の悪さの記憶が鮮明で、具合が悪くなって、一刻も早くライヴが終わればいいのに・・・とさえ願ってしまったほど。つまり正直なところ、ONJQの音楽は私にとって理解不能で難解なものだったのです。そして、その後それ以上踏み込むことはありませんでした。
今になって再び見に行こう!と思った自分がよくわかりませんが、とにかく「ライヴ・イン・リスボン」リリースを記念して(それをタワーの方に話したところ笑われてしまいましたが)、3年ぶりにライヴを行うとの情報を入手してしまったため、リベンジしてみたくなったのでしょう。計画を敢行することとなったのです。そして、そこにあったのは、今まで自分が抱いていたONJQに対するイメージではなくて、どんな演奏を見せてくれるのだろう?というワクワクした気持ちだけでした。
会場は以前にもまして超・超満員。日が日だけに空いてるのでは?と思ったのは私だけだったようです。メガネ男子率90%!
今日は菊地さんのいないカルテットでの編成で二部構成でした。最初からアグレッシブな不協和音に、フロアはステージに前のめりにかじりつき。あまりの人の多さに、ステージ上のメンバーの姿など全くといっていいほど見えないというのに、ものすごく音が近い。硬く、気難しい、不協和音にしか聴こえなかった音が、絶妙なかけひきやお互いを高めていくメンバーと演奏が生む高揚感が、まるで私に手を差し伸べるかのように聴こえたのです。大友さんのギターが、研太さんのasが、ベースが、ドラムが、ただただクールなかけひきだとばかり思っていたインプロが、ステージ上で一つの大きな輪のように聴こえたのです。ゲストとしてOptrumの伊東さんを招いての「Gazzelloni」(アンコールでも再演)では、エリック・ドルフィーのそれを忠実に再現(はスピリットの事でしょう)し、閃光を伴う爆音でハチャメチャに聴こえそうなものなのに、それをフロアの人と一緒になって面白がってついていける自分に気づきました。以前だったらきっと理解不能でダウン寸前になってたはずなのに。
大友さんの考えるフリー・ジャズ、フリー・ミュージックの面白さに、4年越しで気づいたような気がした今回のライヴでした。以前、自分で記した日記にこう書いてありました。
“演奏と向き合うということは、その作り手と同じ時間や思いを共有できる至福の時間なんだ”
なんだか同じところをぐるぐるまわっている進歩のない私ですが。でも、今日、ONJQを見ることができて本当によかった。今年最後のライヴで原点回帰できたような気がしたのです。
初めて見たのもPIT INNでした。DCPRG全盛期の頃、ジャズ聞きかじりで人づての噂だけを頼りに見たようなそのステージの演奏を、残念ながら私は殆どといっていいほど覚えていないのです。覚えていないというか、ただただものすごい人と空気の悪さの記憶が鮮明で、具合が悪くなって、一刻も早くライヴが終わればいいのに・・・とさえ願ってしまったほど。つまり正直なところ、ONJQの音楽は私にとって理解不能で難解なものだったのです。そして、その後それ以上踏み込むことはありませんでした。
今になって再び見に行こう!と思った自分がよくわかりませんが、とにかく「ライヴ・イン・リスボン」リリースを記念して(それをタワーの方に話したところ笑われてしまいましたが)、3年ぶりにライヴを行うとの情報を入手してしまったため、リベンジしてみたくなったのでしょう。計画を敢行することとなったのです。そして、そこにあったのは、今まで自分が抱いていたONJQに対するイメージではなくて、どんな演奏を見せてくれるのだろう?というワクワクした気持ちだけでした。
会場は以前にもまして超・超満員。日が日だけに空いてるのでは?と思ったのは私だけだったようです。メガネ男子率90%!
今日は菊地さんのいないカルテットでの編成で二部構成でした。最初からアグレッシブな不協和音に、フロアはステージに前のめりにかじりつき。あまりの人の多さに、ステージ上のメンバーの姿など全くといっていいほど見えないというのに、ものすごく音が近い。硬く、気難しい、不協和音にしか聴こえなかった音が、絶妙なかけひきやお互いを高めていくメンバーと演奏が生む高揚感が、まるで私に手を差し伸べるかのように聴こえたのです。大友さんのギターが、研太さんのasが、ベースが、ドラムが、ただただクールなかけひきだとばかり思っていたインプロが、ステージ上で一つの大きな輪のように聴こえたのです。ゲストとしてOptrumの伊東さんを招いての「Gazzelloni」(アンコールでも再演)では、エリック・ドルフィーのそれを忠実に再現(はスピリットの事でしょう)し、閃光を伴う爆音でハチャメチャに聴こえそうなものなのに、それをフロアの人と一緒になって面白がってついていける自分に気づきました。以前だったらきっと理解不能でダウン寸前になってたはずなのに。
大友さんの考えるフリー・ジャズ、フリー・ミュージックの面白さに、4年越しで気づいたような気がした今回のライヴでした。以前、自分で記した日記にこう書いてありました。
“演奏と向き合うということは、その作り手と同じ時間や思いを共有できる至福の時間なんだ”
なんだか同じところをぐるぐるまわっている進歩のない私ですが。でも、今日、ONJQを見ることができて本当によかった。今年最後のライヴで原点回帰できたような気がしたのです。
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