私的音楽雑記帳
FOLK ETYMOLOGY
3/22 をどる という表現
大駱駝艦 壺中天公演
「忘れろ、思い出せ。」
3/22 20:00~
私は、表現者ではない。
日々見たものや感じたことをつらつらと書き連ねるだけの者。
評論家でもないし、今となっては、もはやライターでもない。
時々ふと思う。
何かを表現するって、どういうことだろう。
思ったことを「伝える」ことは出来ても、
より深く、幅広く、想像力を膨らませて「表現する」ことは出来ない。
だから、しなやかな肉体をもって表現する
この人たちに、強く惹かれるのかもしれない。
や、本当のところは全然わかってないのかもしれないけど。
幾度か大きなホールやこの壺中天で見ているけど、
男性だけの公演は初めてだった。
8人の男性が
ステージ上でいくつもの場面でさまざまな表現をする。
たとえば、
何かにさらされ、それをけむたがる人。
さらされることを恥じる人。
たとえば、
とめどない自己紹介に覆い尽くされ、
何者かわからなくなった男たち。
たとえば、
蜘蛛の巣のような赤い縄に絡まれ、
がんじがらめになっていく男。
シーンが変わった。
前髪しかない3人の男たち。
無表情なようで、何かを迷っているようでもある。
手には白い縄。輪になっていて、心がざわつく。
上下させているうちに、
ふと首にかけてしまう。
とはいえ、顔は白々しく笑っている。
ぶらんぶらんと天を舞う男たち。
地面に足がつくと、呼吸は荒く、我に返る。
幾度か繰り返すうちに、気の迷いは去り、遊び事にピリオドを打つ。
本当にそうなのか?
再び縄の輪が男たちの目の前で止まる。
手にかけた縄が、
座席最後列に居る私に向けて
「さぁ死のう」と飛んできたようで
思わずのけぞった。
生きることも死ぬことも
自分の手で選び、弄ぶことの出来る現代。
幸せなのか、不幸なのか。
私は生きているし、死のうとも思っていない。
それを迷うこともないし、表現したいとも思わない。
そういった感情を改めて確かめ、
普段の思考と違う部分で、広く物事をとらえるために、
もしかすると私はこの場所に足を運んでしまうのかもしれない。
「忘れろ、思い出せ。」
3/22 20:00~
私は、表現者ではない。
日々見たものや感じたことをつらつらと書き連ねるだけの者。
評論家でもないし、今となっては、もはやライターでもない。
時々ふと思う。
何かを表現するって、どういうことだろう。
思ったことを「伝える」ことは出来ても、
より深く、幅広く、想像力を膨らませて「表現する」ことは出来ない。
だから、しなやかな肉体をもって表現する
この人たちに、強く惹かれるのかもしれない。
や、本当のところは全然わかってないのかもしれないけど。
幾度か大きなホールやこの壺中天で見ているけど、
男性だけの公演は初めてだった。
8人の男性が
ステージ上でいくつもの場面でさまざまな表現をする。
たとえば、
何かにさらされ、それをけむたがる人。
さらされることを恥じる人。
たとえば、
とめどない自己紹介に覆い尽くされ、
何者かわからなくなった男たち。
たとえば、
蜘蛛の巣のような赤い縄に絡まれ、
がんじがらめになっていく男。
シーンが変わった。
前髪しかない3人の男たち。
無表情なようで、何かを迷っているようでもある。
手には白い縄。輪になっていて、心がざわつく。
上下させているうちに、
ふと首にかけてしまう。
とはいえ、顔は白々しく笑っている。
ぶらんぶらんと天を舞う男たち。
地面に足がつくと、呼吸は荒く、我に返る。
幾度か繰り返すうちに、気の迷いは去り、遊び事にピリオドを打つ。
本当にそうなのか?
再び縄の輪が男たちの目の前で止まる。
手にかけた縄が、
座席最後列に居る私に向けて
「さぁ死のう」と飛んできたようで
思わずのけぞった。
生きることも死ぬことも
自分の手で選び、弄ぶことの出来る現代。
幸せなのか、不幸なのか。
私は生きているし、死のうとも思っていない。
それを迷うこともないし、表現したいとも思わない。
そういった感情を改めて確かめ、
普段の思考と違う部分で、広く物事をとらえるために、
もしかすると私はこの場所に足を運んでしまうのかもしれない。
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