■2005/09/12 (月) 帰ります。

 ベルゲンの母と別れて、飛行機に乗り込む。デンマークまでは行きと同じくコンパクトサイズの飛行機。案の定狭いためか、前の席のおばさまに頭上の荷物を頭に落とされ(しかも信じられないくらい重くて痛かった)、帰りの道のりに不安を覚える。

 あっというまにデンマークに到着。日本行きの飛行機に乗り込み、わけの分からぬ女子大生らしき、研修旅行か何かの集団に席を囲まれ、機内は動物園状態。・・・左隣の席はそこの教授か何かのおばさま。この暴れまわる動物たちを何とかしてよー、とふてくされていたら、右隣のおじさまに声をかけられた。

 「君はノルウェー人なのか?」と。

 そんなわけないでしょ、と思いながらも、何で?と問うと、私が今開いている新聞を指差された。それはベルゲン空港からもってきた新聞。もちろんノルウェー語なので、私に読めるはずもないのだけれど、何となくの雰囲気はつかめるので眺めていたのでした。

 ついでに、あなたはノルウェー人なの?と問うと、スウェーデン人とのこと。何でもスウェーデンの大学でコンピューターサイエンスを教えている教授らしく、これから東北大学に講義で呼ばれたため日本に行くのだとか。たいして英語が話せるわけでもないのに、これはチャンスだとばかりにいろいろ話をしてみる。音楽とか仕事とか文化とかいろいろ。ノルウェー語とスウェーデン語はとても似ていることから、文化面なんかも割りと把握するのはたやすいのだとか。相変わらず周囲の動物たちは落ち着く気配もないのだけれど、隣の席がこの方だったおかげで、席のテレビが壊れてて、何も見ることができなかったりなどの様々なイライラが和らいだのでした。食事のときとかも、心配してくれて飲み物とかいろいろオーダーしてくれたり、など。

 といっている間に成田空港に到着。そのまま仙台空港行きの国内線に乗り換えるおじさまと別れ、NOVAに行く前にいったん家路につく。

 とうとう終わってしまった今回のノルウェー一人旅。帰ってきて早々、また行きたくて仕方ないのだけれど、どうしてここまで魅力を感じてしまうのか・・・。正直音楽的知識の土台がない現在の私には、はっきりとしたその理由はわからないのです。ま、それは少しずつ積み上げていくということで。

 私のノルウェー音楽シーンに対する興味はまだまだ冷めそうにありません。
 


Special thanks:
Akane Nakamura, Age Vallestad, and Jaga Jazzist!
そしてこの2年間お世話になった全ての方々
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
動物園 (池田)
2006-06-26 06:31:05
大作だった旅行記も、遂に最終回ですね。

機内が動物園状態ってのがイイね。

最後にうるさい奴らがいて、余韻に浸りづらかったでしょうが、結果的には楽しい旅行だったんですよね?

またノルウェーに行く折には、旅行記待ってます。
 
 
 
Unknown (ホンダ)
2006-06-27 22:32:11
コメントありがとうございます。

予定では、終わってしまう前にNattjazzに行くはずだったのに・・・(苦笑)。

今年はいっぱい働いて、2007年にまた訪れたいと思ってます。
 
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