9/30 八木美知依トリオ@アケタの店


 久しぶりに八木さんのライブに行って来ました@西荻窪。

 憧れの女性の一人、ハイパー箏奏者の八木さん。日々に追われ、ライブはおろか、音楽を聴く機会もめっきり減ってしまった私にとって、久しぶりのステージは、かなり衝撃的でした。

 今日のメンバーは、以前に仙川JAZZで見て度肝を抜かれたトッド・ニコルソンと本田珠也さんとのトリオ。加えて、ノルウェーのピアノ奏者でありバグパイプ奏者のエリザベス・バトン。トリオでさえすさまじいパワーなのに、バグパイプも加わったら・・・。

 すさまじさ倍増でした。

 前半は、最初の1曲のみ八木さんのソロ。しっとりふくよかな音をじっくり聴かせてもらった後は、予想したよりも早いタイミングでドラムとベースが加わり、パワフルでアバンギャルドな展開に。どんどん加速するリズムに合わせるのか合わせないのかのギリギリのところで17弦と21弦箏の間を行き来する八木さん。高速で弦を弾いていたかと思えば、ドラムスティックや弓を操り、箏のいろいろな表現を見せてくれます。

 おしとやかでありながら、かなり強気。弾く音しか知らなかった箏は、こんなにいろいろな表情を見せるんだ・・・と改めて感じました。

 後半は、バグパイプも加わった4人でのインプロ。

 ノルウェーにバグパイプがあったなんて・・・、スコットランドのイメージが強くて、北欧の印象はなかったけど、牛の皮で作られた袋につながった3本の笛を操るエリザベスさんの演奏は、八木さんに負けず劣らずパワフル。蛇使いの笛の音にも似た飄々とした音から、どっしりと力強い音まで、様々な音を場面場面で吹き分ける彼女の演奏も、人を引き寄せる力に満ち溢れていました。

 後半30分超のインプロは、どんどんボルテージがアップし、最初は涼しかった会場内は暑くて熱くて大変な状態に。演奏する側も聴く側も汗だくでまるで蒸し風呂。
 お互いの音の気配を感じながら、勝負をけしかけるようにたたみかけるドラムとベース。それに共鳴するように弾いたと思った瞬間、反撃するかのように切り返す箏。その合間を吹き抜けるバグパイプ。4者誰も引かない状態でラストまで駆け抜けた演奏は、久しぶりに音楽の面白さと興奮を味わうことの出来た幸せな時間でした。

 あっという間の2時間。戦いを終えた八木さんは、いつものおしとやかな八木さんに早変わり。

 戦う大和なでしこの演奏。次回も必ず見に行きます


八木美知依トリオ@アケタの店
9/30 20:00~22:30

Seventeen
クリエーター情報なし
インディペンデントレーベル

美しくてかっこいい音。
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