古関昇悟 一匹芝居を見る


 1人芝居というものを見たのは、今回が初めて。

 3部構成になっていた今作品は、静と動のメリハリがある興味深いものでした。さらに、発する言葉、単語の一つひとつがとても強くて、耳に響いて、その積み重ねが演題目がけて少しずつあらわになっていくとでもいうのでしょうか。

 たとえば(聞き取っただけなので正確じゃないかも)、「もう、キレイナものしか愛せないんだもんなぁ」とか、「誰がその鍵をくれと言えようか」とか、「(100種類以上の匂いの混ざった部屋で)オレはほんのりとして」などなど、とにかく、彼の一挙手一投足と同じくらい言葉のインパクトも強かったのです。

 部を重ねるごとに、シチュエーションや舞台は変化していっても、そこに流れる時間は一定で、次第に見る人を引き込んでいく。息を呑む瞬間、ふっと緩む瞬間。音も非常に効果的。

 紳士でありながら、けだもののようで。

 狂気的な部分と、日常の些細なことが気にかかる繊細さの鬩ぎ合い。

 こういうの、面白いですね。


古関昇悟 一匹芝居の旅
演目:ジェントル・ワルツ
セッションハウス@神楽坂

 

 
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