9/10 Mars&Venus @ノルウェー大使館

 仕事に追われる他スタッフの冷たい視線を振り切って、ノルウェー王国大使館にて月一で行われている映画会に行ってきました。

 先日まで行われていた「あいち映画祭」にも出展していたというこの作品。何でも、今年のノルウェー国内で上映された映画では最多動員数を記録したのだとか。

 これから見る方(いるのかなぁ?)もいらっしゃると思うので、詳細は書かないように(・・・と思いつつ書いちゃうかも)、内容はコメディーでもあり、現実社会にありがちなテーマでもああり、女性の仕事と家庭の両立とかいろいろ。ま、思ったことをつらつらと書いてみます。

 映画の中でバリバリのキャリアウーマンの彼女は、自分の抱えている仕事に対してかなり責任を持っていて、一生懸命であるがゆえに、どんどん自分を苦しい立場に追い込んでいきます。それを知ってか知らずか、旦那様の方は、家族との幸せのために・・・と、とんでもなく大きな買い物を、彼女の同意なしにしてしまったりして・・・。


 ノルウェーは、日本に比べて男女平等とかその辺のところはかなり進んでいて、当然家事労働や育児なんかも平等に協力しあっていたりで、素晴らしいなぁ、と思うところはとてもあります。でも、平等をうたえばうたうほど、それなりに仕事における自分の責任も当然重くなるわけだし、負担もどんどん増してくるし。かといって、全ての旦那様がそれに対して協力的であるかというと・・・そういうわけではないんだなぁと思いました。それは日本でも同じことですが。

 物語のクライマックスの場面で、彼女は、自分の仕事よりも家族との幸せを選ぶのですが、そんな決断を下した彼女に、スペシャルなハッピーエンドが待ち構えているあたりは、やはりドラマだなぁと思ったのですが、なかなかそんな風には現実はうまくいかないのでしょうね。

 日本で、たとえばバリバリのキャリアウーマンが育児休暇を取ろうとするならば、やはりそれなりにリスクを負うと思うのです。休暇をとっている間にも会社は存在するわけですし、その間別の誰かにそのポストを奪われてしまうことだってあるかもしれません。それに想像なのですが、余裕で休暇をとれるところって、それなりのポジションでしか仕事を任されない部署なんでは?とも思ってしまうのです。違うのならごめんなさい。

 前職のお母様方はこう言ってました。「そういう(育児などの)休暇をとりたいのであれば、おおやけに男女平等を主張するべきではないのよー」と。主張すればするほど、自分がその場面に直面した時、自分の首を絞めてしまうのだと。賢く立ち回らなければ駄目なんですって。

 ・・・なるほどなぁ、と思う反面、じゃあ、何故北欧諸国ではそれでうまくいっているのだろう?という疑問。でも、全てがハッピーエンドなわけではなく、実際ノルウェーでの離婚率とかは50%なわけですし・・・ね。

 産んでも育ててもいないのに、映画だけでここまで妄想で書いてしまうのもどうかと思うのですが、でも、ね、他人事じゃないでしょ?

 是非、機会がありましたら見てみてください


Mars&Venus
2007年/カラー/92分
Norwegian Film Institute


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 9/8 仲間入り 9/13 北のヴェ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。