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『完訳 ギリシア・ローマ神話(下)』内容と感想

2012-01-03 14:06:51 | 紙の書籍
角川文庫 トマス・ブルフィンチ 大久保博 訳『完訳 ギリシア・ローマ神話(下)』を読了しました。

内容と感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【目次】
第27章 トロイア戦争
第28章 トロイアの陥落、ギリシア軍の帰還、オレステースとエーレクトラー
第29章 オデュッセウスの冒険ーロートパゴス、キュクロープス、キルケー、セイレーン、スキュラとカリュブディス、カリュプソー
第30章 バイアーケス人、求婚者たちの最後
第31章 アイネイアースの冒険ーハルピュイアたち、ディードー、パリヌーロス
第32章 下界ーシビュレー
第33章 カミラ、エウアンドロス、ニーソスとエウリュアロス、メーゼンティウス、トゥルヌス
第34章 ピュータゴラース、エジプトの神々、神託所
第35章 神話の起源、神々の彫像、神話の詩人
第36章 近代の怪物たちーポイニクス、怪蛇バシリスコス、一角獣、サラマンドラ
第37章 東洋の神話ーゾロアストラ、ヒンドゥー教徒の神話ーカースト、ブッダ、ダライ・ラマ
第38章 北欧の神話ーワルハラ、ワルキリュアたち
第39章 ソールのヨツンヘイマル訪問
第40章 バルドゥルの死、妖精たち、ルーン文字、スカルドたち、アイスランド
第41章 ドゥルイたち、アイオウナ
解説
あとがき(増補改訂版によせて)
読書案内 下
ことわざ集
索引


【内容】
すべての大いなる物語は、ここに通じる――。西欧文化の源流である、さまざまな神話や伝説。
現代に息づくその精神の真髄を平易な訳で、親しみやすく紹介する。めくるめく壮大な物語がつまった人類の遺産。


【感想】
こちらの下巻は「トロイア戦争」が多くを占めており、やはり戦争ものはちょっと殺伐としていて、やりきれない気分になる。なにをどう言おうと、戦争は殺し合いだから。
むしろ後半の、「近代の怪物たち」「東洋の神話」「北欧の神話」などがおもしろかった。特に「サラマンドラ」。NHKの「みんなのうた」でもお馴染みの、♪サラマンドラ~サラマンドラ~火の中の竜~♪ という怪物だ。
実際に16世紀のイタリアの彫刻家 ベンヴェヌート・チェリーニが自分で書いた「ベンヴェヌート・チェリーニ伝」に、5歳くらいのとき、炉に蜥蜴に似たサラマンドラを見つけたとある。真っ赤に燃えた炉の火の中で生きていたと。真偽のほどはともかく、非常に興味深いお話ではある。


【余談】
つい先程、ようやく読了。2011~2012にかけて、年を越してしまったよ。


【リンク】
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トマス・ブルフィンチ『完訳 ギリシア・ローマ神話(上)』内容と感想

2012-01-02 15:11:51 | 紙の書籍
角川文庫 トマス・ブルフィンチ 大久保博 訳『完訳 ギリシア・ローマ神話(上)』を読了しました。

内容と感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【目次】
はしがき
神々と英雄たちの物語
第1章 はじめに
第2章 プロメーテウスとパンドーラー
第3章 アポローンとダプネー、ピューラモスとティスベー、ケパロスとプロクリス
第4章 ヘーラーとその恋仇のイーオーとカリストー、アルテミスとアクタイオーン、レートーと農夫たち
第5章 パエトーン
第6章 ミダース、バウキスとピレーモーン
第7章 ペルセポネー、グラウスコスとスキャラ
第8章 ピュグマリオーン、ドリュオペー、アプロディーテーとアドーニス、アポローンとヒュアキントス
第9章 ケーユクスとアルキュオネー、かわせみの話
第10章 ウェルトゥムヌスとポーモーナ
第11章 エロースとプシューケー
第12章 カドモス、ミュルミドーン
第13章 ニーソスとスキャラ、エーコーとナルキッソス、クリュティエー、ヘーローとレアンドロス
第14章 アテーナー、ニオベー
第15章 グライアイ、白髪の処女たち、ペルセウス、メドゥーサ、アトラース、アンドロメダー
第16章 怪物ーギガンテス、スピンクス、ベーガソスとキマイラ、ケンタウロス、ピュグマイオイ、グリュプス
第17章 黄金の羊の毛皮、メーデイア
第18章 メレアグロスとアタランテー
第19章 ヘーラクレース、ヘーベーとガニュメーデース
第20章 テーセウス、ダイダロス、カストールとポリュデウケース
第21章 ディオニューソス、アリアドネー
第22章 田園の神々ーエリュシクトーン、ロイコス
    水の神々ーカメーナイ、風
第23章 アケローオスとヘーラクレース、アドメートスとアルケースティス、アンティゴネー、ペーネロペー
第24章 オルペウスとエウリュディケー、アリスタイオス、アムピーオーン、リノス、タミュリス、マルシュアース、メラムプース、ムーサイオス
第25章 アリーオーン、イービュコス、シモーニデース、サッポー
第26章 エンデュミオーン、オーリーオーン、エーオースとティートーノス、アーキスとガラテイア
読書案内 上


【内容】
すべての大いなる物語はここに通じる。西欧文化の源流である、さまざまな神話や伝説。
現代に息づくその精神の真髄を平易な訳で、親しみやすく紹介する。めくるめく壮大な物語がつまった人類の遺産。


【感想】
子供の頃から興味があって好きだった神話もの。以前に別の本を読んでいた記憶があるのだが、いかんせん書名は失念。改めて読んでみた。
キリスト教の信仰という名の侵攻に、ものの見事に駆逐される以前の神話は純粋におもしろい。神々は皆、超人的な力や美などを備えているにもかかわらず、どなたもいたって人間臭い。人間が人間をモデルとして、神々を想像?創造?したのだから、当然かもしれないが。
それにしても、ひとつひとつのエピソードが生き生きとしていて魅力的。善な神も悪な神も。
「パンドーラー」「アポローン」「アプロディーテー」「ペルセウス」「メドゥーサー」「アンドロメダー」などなど。絵画や夜空の星座でお馴染みの神々たちが登場する。ばらばらだった破片が繋がっていくように、自分の中で知識の欠片がくっついて大きな一片になっていくのがわかった。
海外特に西洋の小説、映画、絵画などを観ていて感じる不可解さを紐解いていくのには、神話やキリスト教の知識は絶対に必要だと思う。知らないとおもしろさが半減する。

それにしても、この神々たちは、キリスト教以降どこへ行ってしまわれたのだろう…。皆、天界に帰られたのだろうか。


【余談】
昨年中に読了したのだがアップし損ねていたので、年明け早々にアップ。なかなか11~12月は忙しいからね。


【リンク】
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