角田光代『まひるの散歩』内容と感想

オレンジページブックス　角田光代『まひるの散歩』を読了しました。

内容と感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。

【目次】

食べたもの日記

一色食卓考

宴会と知性

果物は好きですか

古株、新顔

一口食べる？

妻自慢の男たち

メニュウと世代

料理とモテの相互関係について

私の過去の栄光

上には上がつねにいる

ああ訊けない、でも知りたい

魅惑のキッチングッズ

炭水化物祭り

歴代買いものメモ話

家電ニュースレター

得手があり不得手があり

およばれごはん

勝負メニュウ

深夜の至福

弁当熱その後

捨てる人捨てない人

しなくてもいいらしい

初ぎっくり腰

空港食欲

その言い訳は

節約梅干し

四大難関、その後

旅先貧乏性

辛から調味料

激辛の悲劇

総重量、という妄想

それはおいくら？

蒸し流行

ごちそう革命

おれ、彼女いますよ

上座制度反対声明

本になりました

理想の二日酔い飯は？

スペインバルに興奮の旅

自分がこわい

みんな違う顔

犬猫旅

もっと市場を！

がら空きの店はまずいのか？

ぺろりといただけます

やめられません

血液型ダイエット

富士登山しました

ブームはいつまで

ついにここまで

逃避パン

丸文字物語

メモ帳マジック

こたつ願望

火の手、水の手

春の思い出

ゴールデンウィークの過ごしかた

加齢とイケメン

恵みたい顔

せっかちという病

あとがき

【内容】

雑誌オレンジページに連載されていたエッセイを収録した第ニ弾。第一弾は『よなかの散歩』。

【感想】
こちらも『よなかの散歩』と同様、食べものに関するものが多い。お腹が空いているときには危険な香り。

「妻自慢の男たち」には笑わせていただいた。
いる！こういう男性。妻が大好きなのだろうが、肝心の妻の気持ちとはずれた方向で、他人に妻自慢（のろけ）をするお方。憎めないといえば憎めないのだが、正直なところ、周りも褒められた本人もリアクションに困る。
「まったくさぁ～うちの奴はさぁ～」と妻の愚痴かと思いきや、実は婉曲なのろけだったりするよりはまだましというところか。

ほのぼのした読後感な元気が出る一冊。

【余談】
今回の装丁にも写っているアメリカンショートヘアは、角田光代の愛猫トトちゃん。ちなみに漫画家、西原理恵子の飼い猫が生んだ子。
美猫♪　とにかくかわいい～♪　猫好きにはたまらない表情を観せてくれて嬉しい。

　

角田光代『よなかの散歩』内容と感想

オレンジページブックス　角田光代『よなかの散歩』を読了しました。

内容と感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。

【目次】
食（一）運命の出会いというものは、たしかにあると思う
人　　　人は否応なく変化する
暮　　　年相応の格好が、できない
食（ニ）つまるところ愛なんじゃないかと思う
季　　　私は自分の誕生日が好きである
旅　　　感情というより、もっと細胞的に好きなのだ
あとがき


【内容】
雑誌オレンジページに連載されていたエッセイを収録した第一弾。第二弾は『まひるの散歩』。

【感想】
装丁に写っているアメリカンショートヘアの猫は、角田光代さの愛猫トトちゃん♪　エッセイの中にもちょこちょこと登場、愛されているんだな♡
ひとつのエッセイ自体は約2ページほど。きりっと短く、嫌味がなく読みやすい文章。
某有名な女性作家のように、読んでいてかちん！とくるような不快感がないのが嬉しい。編集者からの希望もあるのだろうけど、意地悪な視点も毎回ではさすがにげんなりするものだし。いや、誰とはね、うん内緒。
自虐的なネタも多いけど、くすくすしつつも痛くなく。個人的に、小心者と女子校気質に共感しまくり。
なにげない日常が愛おしくなる、そんな一冊。