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本棚に積ん読な本を読了したらばの備忘録

マリアン・レガト『すぐ忘れる男 決して忘れない女』 斎藤学『男の勘違い』内容と感想

2010-02-21 15:06:37 | 紙の書籍
朝日新聞社 マリアン・レガト 下村満子 監訳/山田睦子 訳『すぐ忘れる男 決して忘れない女』を読了しました。

内容と感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【目次】
序章 男と女はなぜ喧嘩してしまうのか
第1章 男女の脳は違うという事実
第2章 男と女の脳はどのように恋に落ちるのか
第3章 なぜ話が通じないのか
第4章 男性の心に伝わる話し方
第5章 結婚すると脳は変わる
第6章 女の子育てと男の子育て
第7章 男のストレス、女のストレス
第8章 心が病んだときの男と女
第9章 男の老い、女の老い方
終章 素敵な男女関係を求めて
訳者あとがき


【内容】
著者のマリアン・レガトはコロンビア大学医学部教授。医学的見地から男性と女性の考え方、感じ方、コミュニケーションの違いについて論じている。


【感想】
男性と女性の性差から起こるすれ違いについての説明の部分は、まさに目からうろこ!
夫婦のすれ違い、いき違い、無理解は、洋の東西を問わずにあることに驚かされた。明治以降の儒教的教育が、今だに色濃く残っているこの日本だけかと思っていたので。

「男と女は、行動や思考、病気の経験まで違う。考え方も、問題解決方法も、物事の優先順位も違い、まったく異なるフィルターを通して、取りまく環境を経験している。殊に明らかなのは、脳の違いで、人間としての情熱や見識、審美眼、知的・感情的生活までもが、この男女の脳の違いと関係している。だから、男女のこのような違いを知ることは、男性と女性の間に生じる溝の解明にもつながる」

もう、うんうん‥と納得することばかり。



毎日新聞社 斎藤学『男の勘ちがい』を読了しました。

内容と感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【目次】
第1章 逃げる男と逃げない男
第2章 男に足りないもの
第3章 男たちと世間
第4章 虐待する男たち
第5章 男は脆いよ
第6章 男たちの結婚
第7章 父親してるか?男たち
第8章 男児から男へ
第9章 大人の男として生きたい


【内容】
「自分が何をしていたって女は待ってくれるはず」
こんな母子関係にだけ許される無限の期待を持つ「子どもの男」たちよ、そろそろ勘違いをやめて家族やパートナーとの関係を見直せ!
 精神科医が「男らしさの病」に迫る、現代人の必読書。


【感想】
著者の斎藤学は精神科医。この本は著者の「男」という存在に対する考えをまとめた、エッセイに近い内容だ。内容のなかにはハードな事例もあるので、苦手な方もおられるだろうとは思う。
精神科医という立場から、私が常々感じていた男性の“?”な部分を、「男はおかしいよ」とばっさり!切ってくださったことに感謝♡
こういう風に、同じ男性側から発言される方はいらっしゃらない。なんて素敵なのだろう。

第4章 「子ども男」の屁理屈
第8章 「子別れ」という仕事 「親離れー子別れ」できない男たち 日本男性の学童化
第9章  男の勘ちがい シングル化社会

などが、特に興味深い。


【余談】
いろいろと思うところがあり、いろいろと検索して購入した二冊だった。
女性に限らず男性にも、ぜひとも読んでみて欲しい。おすすめ♪