6/8 私が電車が怖いのなぜだか思いだした
中学のころか? もう少し前だったかも。
兄弟と家に帰る道で、踏切を渡った。
私たちが渡ったあと、遮断機が下りた。
そこに白いスピッツの子供がチョロチョロ出てきた。
電車が子犬を押して走り去った。
子犬はというと線路のくぼみに落ちて生きていた。
ああよかったと私たち。
だけど悲劇はそのあとに起きた。
子犬は線路のくぼみから
電車の車輪と車輪の間を見て
出られると思った。
ダメーって私たちの叫び。
でも線路を乗り越え出ようとした。
ひかれた。
子犬の悲鳴と二分され線路に横たわる白い体。
家の中から誰が出したって怒鳴る声、
女の子が駆け寄って犬を見ていた。
私たちは声もなく、家路についた。