Yahooのニュースで、コーカサスのグルジア共和国にロシアがミサイルを投下した疑惑が上がっているみたいです。
グルジアはアケメネス朝ペルシア(非イスラム)の支配の後、4~6世紀にローマ、その後の東ローマ帝国の影響を受け、キリスト教(正教)の国となります。しかし、東ローマ・ビザンチン帝国が滅亡すると、オスマン帝国やペルシア帝国のイスラム教国の支配を受けることになります。
最終的には、この地域はクリミア戦争から露土戦争に掛けて、ロシア帝国(正教)の支配下に入るのですが、黒海沿岸の一体にはイスラム教の住民が残ることになり、これが現在の禍根となります。
グルジアはソ連崩壊後、独立しますが国民の9割がキリスト教(正教徒)で、残り1割がイスラム教徒です。この1割のイスラム教徒は黒海に面した良港を持つバトゥミに多数住んでいます。すると分離独立を求めるのも自然の成り行きですが、グルジア政府としては、経済的にもっとも豊かなこの地域を手放す訳には行かず、ごたごたが続きます。
さらにグルジアがEUに加盟を希望したことによって、EUの拡大を懸念するロシアとの関係を悪化させます。ロシアは、親米・親欧路線をいく現在の政権に不満をもっており、その政権を揺さぶる為に、バトゥミを首都とするアジャリア自治共和国に支援しているとされています。今回のミサイル投下疑惑も、この様な背景から起こったものと推測されます。
正教徒のロシアが、イスラム教徒のアジャリア自治共和を支援し、正教徒のグルジア政府と対立する様は、まさに「経済はイデオロギーを超越する」を感じさせずにはいられません。
Yahooニュース <グルジア>安保理協議を要請へ 露ミサイル投下問題
オリジナルカードゲーム 植民地戦争
グルジアはアケメネス朝ペルシア(非イスラム)の支配の後、4~6世紀にローマ、その後の東ローマ帝国の影響を受け、キリスト教(正教)の国となります。しかし、東ローマ・ビザンチン帝国が滅亡すると、オスマン帝国やペルシア帝国のイスラム教国の支配を受けることになります。
最終的には、この地域はクリミア戦争から露土戦争に掛けて、ロシア帝国(正教)の支配下に入るのですが、黒海沿岸の一体にはイスラム教の住民が残ることになり、これが現在の禍根となります。
グルジアはソ連崩壊後、独立しますが国民の9割がキリスト教(正教徒)で、残り1割がイスラム教徒です。この1割のイスラム教徒は黒海に面した良港を持つバトゥミに多数住んでいます。すると分離独立を求めるのも自然の成り行きですが、グルジア政府としては、経済的にもっとも豊かなこの地域を手放す訳には行かず、ごたごたが続きます。
さらにグルジアがEUに加盟を希望したことによって、EUの拡大を懸念するロシアとの関係を悪化させます。ロシアは、親米・親欧路線をいく現在の政権に不満をもっており、その政権を揺さぶる為に、バトゥミを首都とするアジャリア自治共和国に支援しているとされています。今回のミサイル投下疑惑も、この様な背景から起こったものと推測されます。
正教徒のロシアが、イスラム教徒のアジャリア自治共和を支援し、正教徒のグルジア政府と対立する様は、まさに「経済はイデオロギーを超越する」を感じさせずにはいられません。
Yahooニュース <グルジア>安保理協議を要請へ 露ミサイル投下問題
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