横浜中華街のなかには、さまざまな名前の付いた道がありますが、なかでも一番短いのはここ北京小路でしょう。 1月中旬、久しぶりに「青葉」を訪問してみました。 店名のとおり青葉色で統一されています。 この日、選んだのはサービスメニューの「野菜お粥」(500円)です。 肉なし、野菜とキノコのみというヘルシーな一品。それでもなかなか美味しい~♪ 胃袋を休めたいときには、こういうのがいちばんですね。 ところで、このお粥、「謝甜記」や「安記」のと比べてみてどうでしょうか。 「謝甜記」のモツのお粥。 「安記」の鶏のお粥。 同じく「安記」の三鮮粥。 そして「謝甜記弐号店」の五目粥。 「安記」や「謝甜記」のお粥は白いスープのような感じで、しかも中身が見えません。ほとんど米が原形を留めていないんですね。私はこういうのが本来のお粥だと思っていたのですが、最近、『横濱繁昌記』(明治36年発行)を読み直していて、どうもそうではないような気がしてきました。 それは南京町という記事で、こんなことが書いてあるんですよ。 粥の如きも米粒が一つ一つ水晶のように透明になって居る、若し吾々の台所で拵えたら僅か四五時間で米の形はなくなってしまう筈である。 明治時代の中国式お粥は、米粒が残っていたんですね。しかし、それは水晶のように透明な状態で。 どうやって作ったのでしょうか。謎ですね。 お粥のお話しはこれくらいにして、ここからは最近見た横浜中華街の様子です。 西門通りにある2軒並びのお茶屋さん。右側のお店は長いことシャッターが下りたままでしたが、ある日、そのお店が開いている光景に出くわしました。 でも、その後は何度か店の前を通っても開いていません。どうしたのかなぁ… 中華街の中にあるお店とは思えませんね。鎌倉か京都か… 最近はいつ見てもシャッターが下りていると思ったら、午後12時からの営業なのね。 1月23日のことですが、市場通り先に移転した「中華飯店」の前を通りかかると、以前と同じようにテレビで競馬中継を放映していました。 このあと私は、自分が所属する楽団の練習が寿町近くの施設であるため、お店には入らず通過。 土曜日だというのに閑散としている上海路。 それとは対照的な大通り。お客さんがぞろぞろとひっきりなし。 開運花文字のパフォーマンスに見とれる外国人。 このあと彼女は自分の名前を書いてもらっていました。もちろんアルファベットです。 書く人はどんな文字にも対応できるようですね。 西門ちかくのスペインバル「サブローソ」でライブが開催されます。 犬塚彩子、聞いたことのないミュージシャンですが。検索してみたらこんな人でした。 練習会場の近く、寿町の電柱に貼られていたポスター。 「寿みんなの映画会」が寿生活館2階で開催されるという案内です。 「JAZZ爺MEN」か…。 面白そうですが、このあと私は練習とミーティングがあるため、観にいくことはできませんでした。 あとでこの映画のことを調べてみたら、本庄市のまちおこし、ご当地PR映画でもあることが分かりました。 【オマケ情報】 お粥の箇所で引用した『横濱繁昌記』ですが、横浜市中央図書館には無いようです。いくら検索しても出てきません。 【追記】検索が下手だったようですね。本須さんからのコメントを見て再度検索したらヒットしました。横浜の図書館に無いわけないですよね。 また、国立国会図書館の近代デジタルライブラリーで閲覧できます。 古本としては、ヤフオクで調べたら過去に14,100円で落札されていました。なかなか手に入らないようです。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
じっくり煮込まなくてもすぐ出来る、文明の利器様々ですね。
邪道という意見もあるかもしれませんが。
2冊引っかかりますよ。所蔵は横浜市中央図書館です。
元の本の電子複製版とその後の復刻版のようですが。
フードプロセッサーで砕いてしまうなんて、邪道ですよね。
謝甜記では米1に対して水10で数時間も煮ているそうです。
ありがとうございます。
私の検索が下手だったようです。
記事を修正させてもらいました。