美食節の期間限定特別料理が食べられるのもあと数日。しかし、食べてみたいメニューはまだまだ十数種も残っています。ほんと、今日のランチはどこで、何にするか、さんざん迷いました。 「異人茶屋」の豚スペアリブのパスタ黒豆仕立て イタチャです。イタリアンチャイニーズ。ぺペロンチーノの変形かな。 「廣東飯店」のまかないランチ(735円) 今日のメニューはナスのXO醤炒め 心動かされるなぁ… 「菜香新館」の菜香鍋例湯(1500円) スープだけでこの値段。とてもランチには使えません。 「彩鳳」の五目野菜炒め(840円) 「珠江飯店」の碧螺春銀魚(1100円) パプリカに詰め込んだキノコ類、根菜類、アスパラガスなどの野菜類と銀魚の碧螺春仕立てだそうです。碧螺春(へきらしゅん)というのは法螺貝のようにクルクルしていて、春一番に摘まれることからこう呼ばれている緑茶。このお茶は、果樹園の樹の下に植えられているため、果物の香りがするといわれているそうな。 こんな料理はランチではなく、夜のメニューでしょう。 「状元楼」の芝海老の龍井茶炒め 価格は不明。おそらく夜の酒宴向きの料理なのかも。ランチではパスかな。 「酔仙酒家」の牡蠣の黒胡椒焼きそば(980円) で、最終的に選んだのは「三和楼」の排骨炸醤麺。 なんと、1260円! おじさんたちの昼メシ2回分のお値段です。 せっかくですから、もう一回、写真を見ましょうね。 「三和楼」といえば排骨麺。炸醤麺といえば北京料理。 ん? ここ「三和楼」は上海料理の店なんですけど…。 はたして、そこの炸醤麺と“絶品”排骨との相性は… 合体した味があまり想像できないので、ここは無難な排骨麺にしようかと、一瞬迷ったのですが、やはり“期間限定まかない料理”というパンフレットに背中を押されて、 「ぱっ、排骨炸醤麺、お願いしまっす!」と、思い切って注文。 〈ああ、昼メシ2回分が…〉 ところが、小姐は「はっ? 排骨炸醤麺ですね?」と怪訝な顔つき。それでも一応、私の注文は伝わったようでしたが、厨房入り口で従業員同士の話し合いを始めるではないですか。そこで少し間を置いたのち、先輩格の小姐さんが、厨房の調理師に向かって「パイコージャージャーミェン」とオーダーを告げました。 そのあと、彼女は私のテーブルの傍に来て、こんなことを訊いてきました。 「お客さん、この排骨炸醤麺、どこに載っていますか?」 「ええっ、知らないのぉ? これだよ、これ。美食節のパンフレット!」と、部外者の私がお店情報を教えてあげると、〈あ~、あれね〉と合点がいったようでした。 「そういえば書いてあったわねぇ~。私たち、よく炸醤麺に排骨を載せて食べているのよ」 〈へえ~、そうなんだ。まさに“まかない料理”なんだ〉と、密かに喜んでしまいました。 それにしても、初日の「廣東飯店」で体験したのと同じことが起きたのです。どうやら、このイベントのまかない料理については、末端の従業員までこまごまとは伝わっていないのかもしれません。 初めてのイベントだし、短期間で終わるので、まあ、こんなものなのでしょうね。 それより、いつも思うのは、ここ「三和楼」の接客サービスの良さです。この日はショルダーバッグを下げて入店したのですが、すぐさま小姐さんが籐製のカゴを持ってきて、 「お荷物はこちらにお置きになってくださいネ」などと言って、小汚いカバンにさえ気を使ってくださる。 きれいな床なので、直に荷物を置いても問題ないのでしょうけど、ほんとうに嬉しい気配りです。 ストリングス系のBGMを聴きながら道行く人々を観察しているうちに、 排骨炸醤麺到着! せっかくですから、もう一回、写真を見ましょうね。 まずは排骨だけを齧ってみました。当然のように美味しい! ほんと、ここの排骨は美味しいです。いい肉を使っているんでしょうね。それに粉の味付けが、これまた上品なのにパンチがあるんです。 次に、炸醤麺だけで味わってみました。これは自己主張の少ない、穏やかな炸醤麺だと思います。 次は当然のことですが、両者を絡ませることになります。せっかくドンブリの中で出会った排骨とひき肉いっぱいの炸醤です。どちらも、元は豚さんということで、相性の悪いはずがありません。炸醤まみれの排骨! 美味しい~! 彼女たちは度々、こんなウマイまかない料理を食べているんですねぇ。いいなあ。 そういえば「同發本館」のまかない料理であるカレーライス。あれはメニューに出ていませんが、頼めばいつでも食べられます。あの美味しい“同發のカレーライス”に、この「三和楼」の排骨をトッピングしたら、どうでしょうか。 カツカレーという組み合わせがあるのですから、こんなコラボレーションも“あり”だろうと思います。イギリス・インド・日本・中国による国際協力まかないランチとなること請け合いです。 で、さっそく「同發」と「三和楼」に協力してもらって、作ってみました。(冗談ですよ、写真を合成しただけです) 排骨カレーライス! そういえば、北門通りにあった「龍苑」の“パイコー冷やし中華”を思い出しました。あれは美味しかったなぁ。6月になると、お客さんの多くが、これの登場を待ち望んでいたっけ…。 排骨カレーライスもメジャーになると思うなぁ。 参考:以前食べた三和楼のランチ ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
よく見ると麺が混じっているので上の写真から切り取った合成だと分かりますが、
ぱっと見だとほんとにこんなメニューあるのかと思ってしまいましたよ。
ところで、数年前三和楼で排骨炒飯というのを食べたことがあるのですが、
この時の排骨は衣がほとんど無い素揚げみたいなものでした。
以来、三和楼の排骨はそういうものかと思っていましたが、
ちゃんと衣がついたものも出しているんですね。
確かに最後の写真は切り張りです。
排骨炒飯というのは、たまに見かけますが、
排骨カレーはないですよね。
合うと思うのですけど。
ところで、
三和楼の女将さんが言ってました。
酔仙麺はイベントの前に食べてみたそうですが、
通常お店で出している麺類をこれに換えた場合、
具、麺、スープと合わなくなるって。
だから、この麺を使うとなると、具もスープも、
これに合ったものにしないといけないのでしょう。
まるで、素敵なネクタイをプレゼントされたために、
Yシャツからスーツ、靴まで買う羽目になった、
というような話に似ています。
今回、まかない飯ツアーできなかったのが残念^^;
酔華さんのブログで楽しみました!
これは食べてみたいでしょ。
同發と三和楼の間に、ひらめさんが入って調整する?
排骨カレーは、切り張りして作った合成写真です。
「珠江飯店」のカニボナーラは、
パンフレットによると、
期間中毎日のようですよ。
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そ
れ
で
行
が
変
わ
り
ま
す
。
肉みそに排骨に、夢のコラボだなぁ~。
序でに同發か金陵の叉焼か焼肉が乗れば、
豚祭ですね。
同發か金陵の皮付き、乗せて見たいですねぇ。
酔華サンって最高!
今日はみんなに紹介したい店があるんだぁ・・・
意識しました。