久々に野毛へ行った。 昔の雰囲気はずいぶん薄れてきているが、それでも20年、30年とほとんどスタイルを変えずにやっている店もあり、旧“野毛ラー”としては嬉しい限りだ。 この日は、野毛に入り浸って50年になる先輩と、懐かしの「あさひや」に向かった。「おでん」で名の知れた極小店である。 一杯やるにはちょうどよい時間帯だったので、はたして空席はあるのだろうかと心配しながら暖簾をかき分けると、やっぱり満席! それではと、時間調整のために向かったのは宮川町の酒屋。酒類の小売店であるが、店舗の一画で立ち飲みもできる、というか、立ち飲みの方がメインのような酒屋である。それが冒頭の写真。 チーズとラッキョウを肴に焼酎とビールで乾杯する。だが、先が待っているので、ここは2杯で引き上げ、「あさひや」へ向かう。 店に入ると、ちょうど2席空いていた。先輩は5品、私はお好みの4品を注文。まずは毛髪強化に効きそうな昆布からいただく。そしてシラタキ、タマゴどれも美味しい。ツユもうまい。 それ以上に嬉しいのは、コップから溢れて受け皿にたまった梅割り焼酎。これがこぼれ出るか出ないかは、呑兵衛にとっては重要なこと。コップが空になったあと、受け皿に残っている焼酎をズズズ~ッとすするお得感が嬉しいのだ。 こんなのは最初から梅割り焼酎の価格に含まれているのだと言ってしまえばそれまでなのだが、コップになみなみと注いでこぼれさせた酒は、呑兵衛の心を思う店主の心意気が溢れ出たもの、と思いたい。 先輩が注文した5品。 3杯目は日本酒に切り替える。そしておでんは、またしても昆布、シラタキに、がんも、ごぼう巻き。どうも毛髪が気になるのか、昆布とシラタキを頼んでしまう。 これは今更食べるよりも、禿げかかった頭に貼ったほうがいいのかもしれないが…。 それにしても、ここは本当に落ち着く店だ。初代店主は確か元警察官だったと記憶している。穏やかな方で、若い頃の私は5円(15円だったかな)のジャガイモばかり食べていたが、にこやかに皿に盛ってくれていた。「あさひや」で嫌な思いをしたことが全くないのだ。 2代目の店主も、なかなかいい感じだ。この界隈にあった「でん助」や「天竜」などは閉店してしまったが、末永く残ってほしい店である。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね 「ハマる横浜中華街」ランチ情報はコチラ⇒ |
まだ一度もおでんを戴いたことがなぃんです (T-T)
あまり遅い時間だとネタがほとんど残ってなぃといぅお話ですし…
ここはすぐ満席になります。時間を考えて行ってみてください。
おでんに梅割り。いいですよ。
ママさんは先代に劣らずいい感じですね。
先輩に何度か連れて行ってもらいました。
なんでもウマイです。お喋りしながら。