横浜中華街のなかでスパゲッティを食べさせる店が結構ある。 といっても、それは中華料理店ではなく、カフェやレストランなのだが。 今日は、そんなパスタ料理をご紹介しよう。 まずは、上海路にある「香蘭」。店名だけみると中華料理店と間違えてしまいそうだが、冒頭の写真に写っているように、ここはおしゃれなカフェなのである。 常時、4~5種類のスパゲッティが用意されていて、私が食べに行った日のメニューは、こうだった。 ①トマトのぺペロンチーノ(700円) ②明太子スパゲッティ(700円) ③ミートソース・スパゲッティ(700円) ④カニのトマトクリームソース(700円) ⑤キノコのクリームソース(650円) ▲この日、注文したのは①番。 かなり唐辛子を使っているようで、四川料理顔負けの辛さ! そこにトマトの酸味と、タマネギの甘みが絡んできて、なかなか美味しい。 ほかにドライカレーやオムライスなどもある。 ▲昭和レトロな雰囲気がたまらない「パンアメリカン」。 堅牢な加賀町警察署とは対照的に、その横で今にも倒れそうな佇まいが、なおさら郷愁を呼ぶ。 そんな懐かしの店で食べる懐かしいナポリタン。 思いっきりチーズをぶっ掛け、タバスコを振り撒き、ズルズルとすすり上げると、学生時代に仲間と食べに行った喫茶店の思い出がよみがえってくる。 ▲中華街では珍しいイタリアン・チャイナの店「異人茶屋」。 入口に置かれた自動演奏のピアノがバロック音楽を奏でて皆さんを迎えてくれる、どこか中華風ではないところが新鮮だ。 床は洋風の絨毯。椅子やテーブルには高級感はないが、スリガラスで作った貝殻型のランプシェードが、どこかフランスかイタリアの雰囲気を感じさせる。 そしてなによりも心地よいのは店の香り。ニンニクやニラ、油の匂いはなく、どこかフローラルな香りが漂う。 この日のパスタランチは… ①イカ墨 ②シンガポール風シーフード ③キノコ ④ぺペロンチーノ ⑤トマトとカマンベールチーズ どれも中国茶、ガーリックトースト、デザート、コーヒーが付いて995円だったかなぁ… ご主人の話によれば、この店では中華料理からイタリアン、フレンチまでこなすということだが、この日わたしが食べた限りでは、特筆するほどの美味しさがあるわけではない。しかし、あの雰囲気、あの心地よさ、これは他の中華料理店では味わえないものがある。 ▲食後のデザートはシャーベット。 次はローズホテル内のパスタランチ。 ▲「ミリーラフォーレ」。 ここは「重慶飯店」が経営するローズホテルの1階レストラン。日替わり、週替わりでランチを提供している。 ホテル内レストランということのほかに、ランチ価格の設定(1000円)に敷居の高さを感じてしまうかもしれないが、一度体験してしまえば大丈夫。 デザートとコーヒーまで付いて、ゆっくりとした午後のひと時を過ごすことができ、近隣会社員のオアシス的存在なのである。 厚切りベーコンのカルボナーラ。 水分が少なくかなり濃厚! 玉子から黄身がトロ~リと流れ出てパスタに絡んでくる。 これがまた、ウマイ! でもカロリー高そう! デザートの「オレンジのシフォンケーキ」。コーヒーをお代わりしながら完食。 これは食べ過ぎかも… 次はホテル内レストランではないけれども、それに近い「ロイヤルホール」内のレストラン。 ▲「ポルテ」である。 ここのパスタランチの特色は、1日20食限定ということと、サラダバーが付いているということだ。 サラダは4種類。 隣のテーブルに陣取った巨漢外国人が、両手で抱えきれないほどのサラダを運んできてムシャムシャ食べていた。 私は小食なので2皿だけ。 本日のパスタランチは「ゴルゴンゾーラと生ハムのペンネ ハーブクリーム仕立て」(893円)。 ソースがうまいし、生ハムもうまい。でもカロリーが高いのが難点。 ▲長安道にある喫茶店「タケミ」のナポリタン。 ピーマン、タマネギ、ニンジン、ハムの入った普通のナポ。中華街内の喫茶店なので何か中華的味付けでもあるのではないかと期待していたが、よくあるタイプのものだった。 水分が少ないので、啜り上げてもケチャップが飛び跳ねないのが嬉しい。 食後にサービスで出された梨とリンゴ。そういえば中山路の喫茶店「ホルン」でも食後にフルーツをサービスしてくれたっけ。中華街の喫茶店には何か共通するものがあるのかもしれない。 次は中華街の中では異質なフレンチレストランのスパゲッティ。 ▲今にも倒れそうな例の「パンアメリカン」の隣にある「ジェファン」。こちらは頑丈そうなマンションの2階にある。 ランチメニューは880円から2050円。近隣の女子社員たちは下のほうのメニューを選んでいるけれども、小遣いのすくない私が食べるのは、いつも880円のパスタランチだ。 まずは水が運ばれてくる。どこかの中華料理店のようにコップをドンッはなく、水差しに入れて持ってきてくれる。 ほどなくしてスープとパンが到着。このパンはお替わりできるのだが、ここで食べ過ぎるとあとがきつい。腹が減っていてもグッとこらえよう。 トマトバジルソースのスパゲッティが来た。思った以上のボリュームがある。 麺は少し固めの茹で加減だが、食べ進むうちにしんなりとしてきて、ほどよい具合になってくる。塩味は生ハムから。トマトバジルソースは普通に美味しい。 ここのパスタ・リゾットランチは、月・水・金がパスタで、火・木がリゾットというサイクルで提供される。 そのうち火曜から木曜には、こんなサービスもある。女性は火曜日のアイスクリーム狙いかな。 続いて、これも中華街では独自の地位を確保したスペインバルのランチだ。 ▲あの「天龍菜館」の並びにある「サブローソ」。3年ほど前にできたスペイン風居酒屋。 最初の頃はこの先どうなるのだろうかと思っていたが、最近の昼時はほぼ満席。夜も結構混んでいることが多い。いい店が定着してくれたと思うよ。 イイダコとブロッコリーのペンネ。これにパン・サラダorスープ・コーヒーor紅茶、そしてデザートが付いて880円。 イイダコからいい味がにじみ出ていて、なかなか美味しい。パンも温かくて私好み。 食後のデザート。これがまた、お替りしたくなるほどウマイ。 ここは店で食べるだけではなく、小売もしているので、私は時々、生パスタやケーキを買って帰ることがある。 自宅でケーキ付きのランチをいただくのもいい。 ▲レイトンハウスの1階にある「カフェ168」。山下町168番地にあるからということでつけた店名らしい。 かつて山下町151番地にあった「一五一亭」と同様のネーミングである。 テーブルがぎっしり詰まった店内。奥のほうは禁煙席になっているようだ。 ここはファストフード店のように、まずカウンターで注文して前払い。そして思い思いの席に着き読書などしていると、お店の方が料理を自席まで運んできてくれるというシステム。 ただし返却と水はセルフだ。 カルボナーラ、ボンゴレが700円、カニのトマトソースが750円。 単品でこの価格。つい「サブローソ」と比べてしまう。 ▲先ごろ閉店した「カルフール」のナポリタン。 女性含有率の高い、いいお店だったのだがね。 食後のデザートが美味しかったなぁ。 パンプキンパイが忘れられない。 ああぁ… 以上、横浜中華街で食べられるスパゲッティをご紹介してきたが、他にも近頃オープンした「マーブルカフェ」などでも提供しているよ。 ところで、昨年の美食節の際に「珠江飯店」で、上海カニボナーラというカルボナーラ風中華麺を出していたが、どこかで「チーズチリソース風味のスパゲッティ」なんてものを創作してくれないかなぁ。 「同發本店」のカレーラスという例もあるし。メニューの一品に載ったら、近隣の会社員たちが食べるんじゃないだろうか。 ま、中華目当ての観光客には受けないかもしれないけどね。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね 「ハマる横浜中華街」情報はコチラ⇒ |
ナポリタン馬鹿の番長ですが・・・
パンアメリカンのナポリタン是非、
食べてみたいですっ!(笑)(*゜▽゜)ノ
学生時代に、
早く食って帰れ~的な所が良いですね(爆)
今年は11月1日から、また酔仙麺フェアが始まるようですよ
年末までやるそうなので、去年以上にいろいろ食べられるといいなと思っています。
ところで、本日訪れた吉兆で『マーボーパスタ』というメニューがありました。テーブルの上に写真が貼られていたので、じっくり見てきましたが、単に麻婆豆腐をパスタに絡めたようなかんじで、あまり工夫などは見られなかったです。
せっかくなので記事にしてTBしましたが、
中身はふつーにパスタ+麻婆豆腐です。
パンアメリカンも、早く行かないと…
ナポリタンよりも定食類がいいですよ。
◆レオナルドデカプリ子さん
吉兆で『マーボーパスタ』?
う~ん、イマイチ食指が動かないなぁ。
◆本須さん
と思っていたら、なんと実食されてきたのですね。
食べに行ってみようと思いましたが、やめときます。