アジア映画巡礼

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2024年公開インド映画byTWIN:第1号はプラバースの『サラール』

2024-01-07 | インド映画+中国映画

お正月の最後にグッドニュースが。こちらの配給会社TWINのXで知った、プラバース主演作『サラール』の公開。原題は『Salaar: Part 1―Ceasefire(指揮官:第1部―停戦)』で、こちらの記事では昨年の興収第7位、57億4900万ルピーとお伝えしましたが、その後も興収は増え、現在は世界興収約61億ルピーで第6位まで上がってきました。Wikiでは、タイトル「Salaar」の英訳が「General」から「Commander」に変更されたため、このブログでの訳も「指揮官」とします。邦題は『サラール』となるようですね。

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ご存じのように、『サラール』の製作会社ホンバーレ・フィルムズは『K.G.F:CHAPTER1&2』を作った会社でもあるので、今回のTWINの配給は順当なところ。『バーフバリ』二部作(2015&2017)と『サーホー』(2019)というプラバース主演作を続けて配給してきたTWINでもありますし、今度こそ彼の来日もあるかも、とプラバースファンの皆さんは、期待に胸を膨らませていらっしゃることでしょう。ホンバーレ・フィルムズは、上のポスターにも製作者として名前が出ているヴィジャヤ・キラガンドゥールがチャルヴェー・ガウダとベンガルールに設立した映画会社で、故プニート・ラージクマール主演作『Ninnindale(あなたのために)』(2014)が初めての製作作品でした。続いてヤシュの主演作『Masterpiece(大作)』(2015)を経て、第3作となった故プニート・ラージクマール主演作『Raajakumara(王子)』(2017)がヒットとなり、当時のカンナダ語映画歴代興収第1位を獲得。これで大手映画製作会社としての地位を確立したのです。その後は『K.G.F:CHAPTER1&2』、そして2022年の『Kantara(神話の森)』も大ヒットして、現在、カンナダ語映画歴代興収第1位から第3位までをホンバーレ社作品が占めているというカンナダ語映画界随一の映画会社となりました。『サラール』はテルグ語映画ですが、『K.G.F』のプラシャーント・ニール監督作品と言うことでホンバーレ社が製作、さらにはマラヤーラム語映画やタミル語映画の製作も手がけるなど、南インド全体の大手映画会社となりつつあります。

『サラール』はさすが『K.G.F』のプラシャーント・ニール監督作、タッチがよく似ていますが、二人ヒーローものと言ってもいいのでは、と思うので、どのあたりに新味が出ているのか、楽しみにしていましょう。まずは、関連する動画を付けておきます。

Salaar Telugu Trailer | Prabhas | Prashanth Neel | Prithviraj|Shruthi|Hombale Films|Vijay Kiragandur

 

Sooreede (Telugu) - Salaar |Prabhas | Prithviraj | Prashanth Neel | Ravi Basrur | Hombale Films

 

Prathi Gaadhalo (Telugu) -Salaar |Prabhas |Prithviraj | Prashanth Neel | Ravi Basrur | Hombale Films

 

Vinaraa (Telugu) Salaar |Prabhas | Prithviraj | Prashanth Neel | Ravi Basrur | Hombale Films

 

Sound of Salaar | Music By Ravi Basrur | Hombale Films

これはどこのオケラでしょう? シンガポール録音でしょうか? そんな謎解きも楽しい『サラール』、「夏」が待ちきれません!! 早く来い来いプラバースの『サラール』!!!

[御礼]文中のカンナダ語のカタカナ表記について、安宅直子さんにご教示を乞うたところ、早速お返事をいただきました。映画会社名「Honbale」は「ホンバーレ」という表記が正しく、意味は「ビンロウジュやココヤシやバナナなどの金色に萌え出る花の房を包む半開きの皮膜」のことだそうです。ホンバーレ社の創設者2人の名前も音引きを訂正しました。美しいカンナダ語文字も書いてあったので、カンナダ語を勉強中の方のために下にコピペしておきます。
 Hombale:ಹೊಂಬಾಳೆ:ホンバーレ
 Vijay Kiragandur:ವಿಜಯ ಕಿರಗಂದೂರು:ヴィジャヤ・キラガンドゥール
 Chaluve Gowda:ಚಲುವೇ ಗೌಡ:チャルヴェー・ガウダ
安宅さん、ありがとうございました!

[オマケ]『サラール』のTシャツ販売もやっているホンバーレ映画社のサイトはこちらです。

 


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