先日、お参りしてきた高尾山。
薬王院本堂の左脇の石段を昇ると見えてくるのが御本社。
いろんな姿勢の狛犬がいるものですが、御本社前の狛犬は人の背丈にあわせて作られているかのようで、なんとなく、こちらと目線が合う感じがします。むっくりしていて、愛嬌もある。
寛政年間に作られた狛犬だそうです。
こちらの吽形の頭には角が二本見えるのですが、そうなると阿形の頭の上にのっかっている「あんまん」みたいなものがなんなのか?気になります。
以前、あまりに詳しい記述に驚いたことのある元祖狛犬サイト「狛犬ネット」に今回もあたってみました。この「あんまん」は「宝珠」なのですね~。足元に宝珠を転がしている狛犬(というか、やっぱり獅子と呼んだ方がしっくりくる)ならよく見かけますが、宝珠を頭の上にのっけている意匠が、当時、江戸で流行ったのですね。
薬王院の現在の姿というのは、庶民の信仰が集まった江戸時代に固まったというのは本当で、こちらの装飾が鮮やかな御本社が完成したのは宝暦三年(1753年)のことだとか。狛犬の様式について、僕は詳しいことは言えないのですけど、こちらの狛犬の建立は寛政三年(1791年)だったとの由。
こうやって人で混雑しているのも、当時と変わりない風景なのかもしれません。
高尾山 飯綱大権現
高尾山の天狗
高尾山の紫陽花
「天狗注意!」