Journal de Cochon d'inde ♪こうそん日記♪

2013年10月1日に、娘の誕生日プレゼントとして我が家に来た、可愛すぎるモルモットのこうそん(♀)の日記です。

ゼリーが旅立ちました。。。V その直後のお話

2023-07-02 09:47:39 | モル&ゼリー
モルさんは、私たちがゼリーの死を悲しんでいる間も牧草を食べたり、お水を飲んだりして、どちらかと言うと普段よりも元気があるくらいでした。
たぶん30分ほど抱っこをして、娘はゼリーをなでたり、ゼリーに話しかけたり、娘と私で話をして泣いたり…としていました。
モルさんのことが気がかりで、もしかしたらお遺体をケージに入れた方がいいかもしれないと私が言いました。

前回モルが仲間モルを見送ったのはこうそんの時だったのですが、こうそんはモルさんとは別ケージで暮らしており(一人暮らしが長かったこうそんが、懐こいモルが接触を求めてくることをものすごく嫌って怒ったため)、こうそんの具合が悪くなった時もこうそんだけをエキゾ科に連れて行き、また暮らしも別々だったので、「こうそんの具合が悪い」ことは肌で感じてなかった可能性が高く、かつ、こうそんの遺体があったこうそんのケージにモルを入れたら、モルがケージを荒らす勢いだったので、こうそんの遺体をモルのケージに置いたのですが、娘が「モルがこうそんの体を傷つけそうだ」というので、5分するかしないかのうちに引き上げました。

そのためか、モルはこうそんの旅立ちを理解しきっておらず、それから何日間も、テラスの上からこうそんのケージがある東南の方角を見て、なんでいないの?今まで聞こえていた、こうそんが水をカチャカチャと飲む音や、ガサガサと歩く音がしないのはなぜ?という雰囲気で、とてもかわいそうだったため、今回はちゃんとしてあげたいと思ったのです。

ゼリーのお遺体を置くと、やはりモルがすぐに横に来ました。
それから隠れ家になるようテラスを元に戻し、娘と私は遅い昼食にすることにしました。
1時間ほどたった時に、モルが「ぴーっ!ぴーっ!!」と、泣きました。
普段から、お尻が痛いモルはうんちをする時に「ぴー!」と、強弱はあるものの泣いていたのですが、どちらかというと「ひーっ」に近い感じでした。
が、この時はこれまで聞いたことのないような声で強くぴーっ!ぴーっ!!と言って、テラスを背中で押し上げてパン!パン!とやっており、それが尋常でない様子だったので、様子を見に行きました。

もう、モルはゼリーと並列になっていることはなく、ゼリーの体を避けていつものモルの定位置(隠れ家の入り口右側)におり、そこでぴーっ!ぴーっ!!と言っていました。お尻が痛いのかと思って、よしよしよし・・・と声をかけながら撫でましたが、今思えばこれはモルが完全にゼリーの死を受け入れた後の、慟哭だったのかもしれません。

娘がそのタイミングで「もう、ゼリーの体は他に移した方がいい。モルはもう、事態を把握していると思う。もうお遺体を置いている必要はないと思うし、モルも望んでいないと思う」と、かなり強めに主張してきたので、お遺体を、エキゾ科に行った時のバスケットに移すことにしました。

真ん中にタオルを置き、その周りにはゼリーが好きで、よく食べていた、紙を細長くした敷材を入れました。
そして、ゼリーが大好きだったペレットと、乾燥タンポポの葉っぱと、もう1種類のペレットを小さな器に入れて、ゼリーの体が横たわっている口元に置き、ブランケットを掛けました。

ゼリーは目を大きく開けたままだったので、閉じればと思って試したところ、半分くらいまでは閉じましたが、それ以上は無理でした。
大きな丸い目で、じいっと思慮深く私たちを見つめてくれていたゼリー。目を閉じて真っ暗になってしまうより、自分が暮らしていたケージの隠れ家やモル、そして隠れ家の入り口からちょっと見える私の様子を見て旅立ったのかなと思いました。

元気な時には、私が野菜を用意していると、テラスから身を乗り出して、訴えるような目でプレッシャーをかけてきたゼリー。最初のころ一回落ちたのですが、ゼリーは体が柔らかく、特に異常も見られず(その後、モルの件でエキゾ科に行った時に、定期健診くらいの雰囲気で診てもらいましたが、ひと目見て「この子は健康そのもの、まったく問題がありません」と言われました)、その後は絶対に落下しないよう、かつ私にプレッシャーをかけるべくきわどいところまで体を伸ばして身を乗り出していたゼリー。
特にきゅうりを用意し始めると、隠れ家にいてもすぐに出てきたゼリー。

モルが弱っている時でも、モルが来ると、ペレットをゼリーが先に食べていても、基本的にはまずはモルに場を譲っていたゼリー。

バナナやいちご、乾燥ビートルートなど甘いものは食べず、レタスやキュウリ、押しつぶした豆(ペレットミックスに入っていたもの)や、果物なら酸味の強いリンゴや甘みが比較的少ないチェリー、そしてすいか(たぶん皮の部分)と「辛党」だったゼリー。

お水を飲むのが一番上手で、あまりガチャガチャと音を立てることなく、舌で上手に球を押して、かちゃかちゃかちゃ、と小さな音だけ立ててお水をたくさん飲んでいたゼリー。

牧草をたくさん食べて、テラスに上ったり、降りたりと良く動き、お散歩のときも「おやつを食べる」ことだけを目的とせず、モルが動いていればその後を追い、そうでなければ自分で動き回り、まだ動き足りない場合はそのまま「モルケージへの運搬用」トンネルに入ることもせずに(入ると、ケージに戻るという取り決めができていました)しゃかしゃかしゃかと動き回っていたゼリー。

抱っこして、脇腹からお尻の部分を、大好きだよ~!というエネルギーを込めてなでるとぴーっ!ぴー!!と喜んでジャンプしていたゼリー。
落ち着いて撫でているとなぜか「ぶっ、ぶっ」という声で喜んでいたゼリー。(ここから、最終的には「ブバク」「プバク」「ブバちゃん」「ブバクむし」というあだ名に発展していきます)
鼻の下とかあごの下に自分の顔を置いて、コンタクトをとるのが好きだったゼリー。
ベージュの部分をなでると、頭を平たくして目を細めて気持ちよさそうにしていたゼリー。
リラックスすると、右足か左足が出ていたゼリー。
そして、綺麗な毛並みで、おもちのようだったゼリー。
でも、特にテラスにいる時は「女王」の空気を漂わせていたゼリー。
毛並みが綺麗で、ビロードのケープのようでした。そしてまっすぐな姿勢で、凛としたたたずまいで牧草の前に座っていることが多かったゼリー。
私が弾くピアノが好きだったゼリー。特にドビュッシー前奏曲2がゼリーのお気に入りで、これを弾くと、ほぼ必ず隠れ家から出て、リラックスした状態で聴いてくれていたね。

辛い状態で、体を動かすこともほとんどできない状態で、それでも私が呼ぶと瞬きをして答えてくれ、娘がその後呼んだ時も瞬きをして答えてくれたゼリー。ゼリーと呼んだらぶっ、と返事をしてくれたゼリー。耳をひらひらさせてくれたゼリー。

ゼリーが、モルと娘と私のことを大切に思い、たくさんの愛情をくれていたことに、改めて気づかされました。
そして、その愛情を最後の最後まで示してくれました。

ゼリーの推定年齢は3歳3~4カ月(2020年9月時点で、協会の人から「推定月齢6ヶ月で、他に引き取った子たちよりも年齢が上」と言われました)、私たちとは2020年9月26日から2023年の7月1日と、2年9ヶ月一緒にいてくれました。
こうそん(2012年10月~2019年6月まで同居、推定年齢と5歳11ヶ月)と比較しても、現在のモル(2017年11月~現在まで同居、現時点での推定年齢は5歳9ヶ月)と比較しても、同居年数が短く、若いのにお別れとなりましたが、娘も私も優しく、思慮深く、好奇心旺盛で、エネルギーにあふれていたゼリーが大好きで、たくさんたくさん抱っこして、たくさんの思い出を作りました。

ゼリー、ありがとう。
ゼリーが大好きだよ。
ずっと、忘れないよ。
今は、泣いてばかりでごめんね。でも、もうちょっとしたらゼリーのように凛として生きるようにするね。

ゼリー、たくさんの愛情を送るよ。本当に本当に、ありがとう。


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