テレビの番組表をみていたら、
「ごりやくさん」天河大弁財天神社
というのが目に入りました。
おー、天河神社!
これは、見なくちゃ!と予約。
京都テレビの作成。
その次が、飛騨一宮水無神社、だったので
翌週も予約。
水無神社も天河神社も、大好きな神社なので、詳しくテレビで見るのもとても興味深いです。
どちらも水に関わる神様ですが…神社の雰囲気はずいぶん違いますよね〜。
そして来週は、日光二荒山神社だそうです。
くーっ!もう、毎週予約(笑)
神社好きには楽しみな番組ですが、
もうちょっと、番組タイトルが…
なんとか、なかったのですかねー?!
ところで、二荒山神社といえば、思い出すことがあります。
といっても、二荒山神社のことではないのですが…
二荒山のご神域には鹿が住んでいて、二荒山の鹿の骨は、群馬の貫前神社で行われる鹿占神事で使われているそうです。
それを聞いたのは、もうずーと前のことです。
群馬の貫前神社の鹿占神事を見学させて頂いたことがありました。
神社に問い合わせた時、見学不可と断られたんですが、神の託宣について考えていた時で、神事として、どんな風に神意を知ろうとするのかが知りたくて、重ねてお願いしたら、研究のためで、教授の推薦が有れば、ということになりました。
それで先生に一筆お願いしたら、推薦状ではなく先生が一緒に来てくれました。
でも、そもそも、あの神社でこういう神事をやってるよ、と私に教えてくれたのが先生なので…先生は見学できることになったら、自分も絶対行くつもりだったんじゃないかと思います。
それから、そんなふうにお祭りの見学の交渉やお膳立てに使われた?ような気がしますが、そういうのも楽しかったし、面白かったです。
古事記にも鹿の骨を使う占い、太占(ふとまに)の記事があるので、占法としては本当に古いものと思います。
古事記の頃と同じやり方かどうか、それはわかりませんが…
ただ、
神は常に、変わらず、そこにおわす。
神道では、伊勢の式年遷宮に象徴されるように、建物も調度品も装束も全て同じものを作り直し、新たにすることで、常に変わらぬ、若々しくある神を表現しています。
同じものを作り、繰り返し再生させることで、永遠性や常若を保つ…というその神道の神まつりの在り方を考えると、
今に続く、鹿の骨を使った占いも、古来からの占いに関する考え方とか、やり方を踏襲している部分があるだろう…と、思っていました。
特殊神事などだと、ほかに見学の人とか多くあったりすることが多いのですが、本当にあまり許可していないのか、私達の他、他大学の民族学の方がいただけでしたので、
間近で、拝見させていただきました。
神事が終わって、ご神職が質問に応じてくださいました。
そういう時は、ちょっと緊張します。
緊張というか、ドキドキというか
なんですかね〜
当事者と直接話す機会もそう多くあるわけじゃないし、失礼にならないように、でも、なるべく知りたいことの確信に近づけるように、相手が答え易いような問いかけができるか、という。
そういうライブ感にドキドキ、ワクワク。
占いの材料はどうやって手に入れるとか、
どのように用意するか、を伺いました。
そうしたら、昔は貫前神社のご神域内の鹿の骨を使っていたそうですが、今はそれは無理なので、日光の二荒山神社のご神域の鹿の骨を譲って頂いています、ということでした。
やっと二荒山神社に、話しが繋がりましたね(笑)
でも、私が聞きたかったのは
占い用に鹿の骨を加工?するまでに
決まった様式とかしきたり?があるのか、ということだったのですが…。
わかっていて答えてもらえなかったのか、
私の質問の意図が伝わらなかったのか?
占いに使われる鹿の骨は、実態は鹿の骨ですが、神事に於いてはただの鹿の骨ではなく、神意を問う占いのために用意されるわけです。
動物の身体の一部から、占いの道具にするには、なんらかの誂えがあるんじゃないかな?と思ったのですけど…
なかなか教えて頂ける領域でもなかったか、それとも、私の問いが悪かったか?
と今でも思い出すと、もっと聞いてみればよかったと思います。
そんなわけで、二荒山神社というと、
鹿占神事のことが連想して思い出されます。
今でも、二荒山神社の鹿の骨が使われているのでしょうかね…?
【追記】
放送になった番組を見たら、取り上げられていたのは、宇都宮二荒山神社で、
日光の二荒山神社ではありませんでした。
上記の話しの二荒山神社は、日光の二荒山神社のことです。
二荒山神社と聞いて、もう勝手に日光の二荒山神社と思い込んでいました。
二荒山神社は2社あったのですねー。