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東大寺 二月堂のお水取り 満行を迎えますね。

2018年03月14日 | 奈良と、神社と、好きなものごと
今月の1日から始まっていた
東大寺二月堂の修二会
通称、お水取りですが
今日で、満行を迎えます。

去年も修二会のことを書いてました。

奈良大好き 東大寺修二会
去年は声明のことを力説してましたが(笑)

今年も残念ながら
見学に行かれませんでした…
仕方ないので、声明のCD聴いて
雰囲気を思い出してます(´-`)


今日の夜のお松明は10本。

東大寺のお水取りといえば
大松明が有名ですが…
なんのための松明かというと
練行衆がお堂に上る時の
道明かりなんです。

普通は1本づつ上がって行って
二月堂の舞台を
堂童子役の方が走って端まで行って、
そこで松明の火を落として、
1本が終わって、また次の
松明が登ってきて…となりますが

14日の夜の松明は
1本づつ上がって行くのは同じですが
先に登った松明の火を落とさず
次の松明を待っていて
10本、二月堂の舞台に並びます。

写真は5日目の行の時に行ったものなので
1本づつしか上がっていません。

でも、次の松明が階段を上ってきてます。

お松明が横並びに10本並ぶのは
14日だけなので
そういう写真があったら
最終日のお松明です。

東大寺のお水取りが終わると
春が来る、と言われて
だいたい、お松明の場面が
ニュースになったりするので
そこが、この法会のクライマックスかと
思われがちかもしれませんが…

違うんです。

さっきも言ったように
お松明は、これから
二月堂に上がって
行をお勤めになる
練行衆の方々の
足元を照らす明かり
なので、
松明が上がってからが
修二会の大事な行です。

修二会は2月にお勤めする法会
という意味です。
え!3月にやってるじゃん?と
思われるかもしれませんが、
以前は、旧暦の2月に行われていたのですが
明治から新暦になり
1月遅れの3月に行われるようになりました。


そうそう、修二会は
イベントではなく、法会なので
雨でも雪でも、天候に関わらず
行われます。

雨が降りそうですが
お水取りはあるんですか?

と、お客が聞いてくる、
と地元のお店の方が苦々しそうに
仰ってたことがありました。

松明があがるか?
と聞いてるんだろうけど…
松明は毎日上がるし、
お水取り→お香水汲みは12日の夜中だけ!

そんなことも知らないで…
という気持ちなのかなぁと思います。
そう言いたくなる感じもわかりますけど…。

見学に来るなら、ある程度は
内容を知ってて欲しい…と
いう気持ちなんでしょうね。


神事や法会は
歴史あるものであればあるほど
天候が悪いからと言って
中止になるようなものはないはずです。

台風でも雷でも、
なお、催行しなければいけないでしょう。
祭祀の本質からすれば…。


二月堂の修二会の行はとても厳しいものです。
行の場は、厳重な結界で仕切られ
日夜、ご本尊の居られる二月堂に
上がって勤行して、
下って、参籠宿所に籠ります。
食事も厳しい作法にしたがい
食堂(じきどう)で取ります。
衣類も清浄衣として練行衆自ら作った
和紙でできた白い紙衣(かみこ)を纏います。

以前、使用後の紙の衣が展示されているのを
見たことがありますが
結構、煤で汚れていて、
膝の辺り?が破けていたり
五体投地で膝をつくので、それでかなぁと
激しい行の様子が思われました。

1日昼に一度の食事、昼夜の読経、走りの行
2週間の法会ですが
後半の方を見学に行った時に
拝見した練行衆の方は、頰がコケて
アゴが尖って見えました…。
食事がちょっとで、
あまり寝れないんですからね…。

練行衆は満行下堂すると、
額に紅い印を頂きます。

満行下堂は明日未明
印を頂いた練行衆の皆さんが
二月堂より降りて来られます。


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