石上神宮 鎮魂祭 古代から続く神事です。

もう11月ですね。
石上神宮では、鎮魂祭というお祭りがあります。

石上神宮

神社では年間通して、いろいろな神事がありますが
神事はどれも大事なんですが、中でも
その神社にとって特に大事な神事、
というのがあります。
鎮魂祭は石上神宮にはとても大切な神事に
あたります。


鎮魂祭の日は、いつもとても冷えるそうですが
今日も寒くなりそうですね。

何度か鎮魂祭に参列させて頂きましたが
ほんとに毎回寒いです（笑）
前日まで暖冬で気温が高い、という時も
当時冷え込んでました。

冷気は霊気に通ず、でしょうかね？？


石上神宮は物部氏ゆかりの神社です。
物部氏は軍事氏族でもあり、
死人おも喚び返すという秘儀を行う
強力な呪的知識を持っていた氏族でもありました。

その物部の秘儀の一端を伝える呪言が使われる
神事が石上神宮の鎮魂祭です。

雅楽や舞が奏上されて華やかな神事ですが
鎮魂祭の中心神事は
明かりを消して、諒闇の中
微かな衣摺れの音、扉を開く音、鈴の音
そして、ふるのみことばを唱える声

ひい、ふう、み、よ……ここの、たり
ふるへ ゆらゆらと ふるへ…


春日大社の若宮の御祭や
出雲の神迎祭、東大寺の修二会など
古代から今に至る何百年と続く祭祀を見ると
古代の人々の行なっていた神事をそのまま
経験しているような錯覚がして、とても不思議です。

また行きたいなぁと思うお祭りです。