ワンコと暮らしはじめたら

ワンコとワンごはん、日々のこと
くるみと一緒に過ごす時間

ワンコの歯周病

2017年03月31日 | うちのくるみ達とワンコのこと
くるみの散歩コースはいくつかあるのですが、
暖かい日はちょっと離れた公園まで歩きます。

行く先々の公園には
くるみの好きなクンクンポイントがありまして、
行ったら、どうしても、そこの臭いの確認を
しないではいられないようです。

先日、そのひとつの公園に行ったら、
くるみのクンクンポイント辺りに
初めて会うワンちゃんがいました。

くるみは、そちらにすぐ行こうとしたのですが、
まずは飼い主さんに、
近くに行っても、大丈夫ですか?
とお尋ねしました。

すると普通は、

大丈夫ですとか、
ちょっと、あまり慣れてないのでとか

質問に対するお返事があるものなのですが…



ちょっと、虫歯の膿が破裂しちゃって…と


話し始められました。

頬っぺたが破れちゃって、
かさぶたにはなってるけどまだ、
ジクジクしちゃって。
家ではエリザベスカラーをしてるんですけどね…。

と、急に具体的なお話しが始まり…

そうなんですか、
としか、お返事できませんでした。

近寄ってみると、
目の下の辺りが、痛々しいかさぶたに…

1月のワンコの口腔ケアの講座の
スライドで見た症例が、まさに、
そのワンちゃんのような状態でした。


初めて会う飼い主さんが、
ほんのすれ違いくらいの私に、
急に詳しいお話しをされたことに
とても驚きました。

初対面で、ほぼ行きずりに近い私に
自分のワンコの状態を話さずにはいられない
どうしようもない、
やるせない気持ちだったのだろう…と
ただ推し量るだけですが。



ワンちゃんの口腔ケアは大事なんです。
気をつけていたら、
全てを防げるわけではありませんが
他の病気よりも、
ケアしないでいるリスクはとても高いのです。


私が受けた歯周病の講座でのお話しです。

歯周病はまず歯垢がたまって歯肉炎になって、
歯肉炎が進行して歯周病になる、
という過程で悪くなります。

歯垢は細菌と細菌副産物でできていて、
食べかすではありません。
食後6-8時間で歯垢が歯についてしまいます。

でも、その歯垢はブラッシングで落とすことができます。

歯石は歯に付着した歯垢にミネラルが
沈着したもので、2、3日で歯石になります。

歯石そのものは歯周病に影響しませんが、
歯石の表面がザラザラしているので、
歯垢がより付きやすくなってしまうので、
やはり無い方がいいものです。

一度歯石がついてしまうと、
ブラッシングでは取れないので、
専門的な処置が必要になります。

歯肉炎は歯肉だけに炎症がある状態で、
この段階で気がついて治療できれば
治ることが多いそうです。

でも、歯周病は歯肉を含めた
歯周組織が壊れてしまう状態なので
そこまで進行してしまうと、治療をしても、
元の健康な状態には戻すのは難しいそうです。

また、歯周病菌により、心臓、腎臓、肝臓など
全身に影響が及ぶこともあるそうです。
そんな風な事態を避けるには、
ブラッシングで落とせる歯垢の段階で
きれいにできればいいんですよね。

でも、歯ブラシ使ってブラッシングは
なかなか、難しい!!

普通のワンコは歯磨きを嫌がると思います。
口に触られる、口に手を入れらるのが
嬉しいわけがありません。
嫌がらずに協力してくれるコなんて
滅多にいないと思います。

始めから、いきなりブラッシング、というのは
とても無理ですし無理強いしてしまうと、
さらに歯磨きが大嫌いになってしまいます。

焦らず、急がず、ゆっくりと慣れて貰って。
仔犬の時から口腔ケアを始めるのが一番ですが、
成犬になっても、シニアになっても
どの段階であっても、口腔ケアを始めるのに
ダメなことはありませんので。
時間がかかるかもしれませんが
スキンシップのひとつとしてワンコとの時間を
楽しくしていたら、きっと慣れてきてくれると思います。


くるみも、最近やっと歯にブラシをチョコっと
当てることができるようになった程度で
歯をきれいに磨くまでは、全然できていません。
歯ブラシトレーニングをして、
あとは歯磨きティッシュで歯を拭くくらいです。

でも、毎日していると、
多少、えっまたやるの?やだなぁって顔しつつ
少し諦めて?何十秒か我慢してくれるようです。
初めは歯磨きティッシュもできなかったので
できるようになってきた方と思っています。

でも、歯周ポケットは歯と歯肉の間にあるので、
歯の表面を拭くだけでは落ちないので、
ブラッシングが必要なんだそうです。

毎日のブラッシングへ向けて、続けたいなと思います。



もし、ワンちゃんのお口がちょっと臭うな、
という感じでしたら、
まずはお口を見てあげてください。

歯垢が溜まっていないか
炎症している箇所がないか

もし、歯茎が腫れていたり、赤くなっている
箇所があるようでしたら要注意です。
早目に口腔ケアもしっかりして貰える獣医さんに
診て貰うか
口腔ケア専門の医師の診察を受けることが
安心に繋がるかと思います。

トリミングサロンなどでも
口腔ケアをしてくれる場合があるかと思いますが、
すでに腫れや炎症が見られる場合は
治療が必要な場合があるかもしれないので
まずは病院で診て貰う方がより安心です。

サロンでケアするなら、診察後、治療後の
日々の継続的なケアのなかのひとつの方法かと。

以前、
犬の歯医者さんに行ったお話しをしましたが
獣医さんでも、口腔ケアに積極的な獣医さんと
そうでもないか獣医さんがあるので
この場合は、口腔ケアに積極的な獣医さんに
お願いする方が断然安心です。

歯垢を取ったそのあとの処置もきちんとして貰えるかが重要です。

歯垢歯石をスケーリングで落としたあとは
歯の表面がザラザラしている状態なので、
そのままでは、歯垢が付きやすいのです。
せっかくきれいにしたのに、そのままでは
施術したことがその後マイナスに働いてしまいます。
きちんと研磨処置やポリッシングまでを、
してくれる先生にお願いする方が安心ですね。





















最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。