100分 de 名著 ～河合隼雄スペシャル～

Ｅテレの

１００分で名著

という番組をよく見ています。
“名著”を分かり易く解説してくれて
面白いです。

面白いですが、それでわりに満足してしまい
だいたいは番組を見るだけなですが

中には読みたくなる本があって

新渡戸稲造の『武士道』
や
フランクルの『夜と霧』
パスカルの『パンセ』
フロムの『愛するということ』
とか、
持っていたけど読まないで
積んであるだけの積読になっていた本とか
タイトルは知っていたけど
読まなかった本とか
ちゃんと読む契機になりましたね。


思うんですけど
タイトルって大事ですよね。

武士道、夜と霧…

これらの本はタイトルからする
イメージと内容が違っていて
そのせいもあり、読まなかった本でした。
番組で知ることができて良かったです。


さて、今月はスペシャルで本ではなく
著者を取り上げていて、河合隼雄さんです。

私が河合さんの著書を読んだのは
卒論を書こうとしていた頃です。

日本文化、日本人、日本的ってなんだろう？
ということが知りたくて
日本文学科に入ってゼミを選択する時に
神話から初めて考えるかな、と思って
古事記、日本書紀のゼミに入りました。

昔話や神話を心理学から読み解くという
河合さんの著書がとても新鮮で
こんな神話の読み方があるんだと
とても面白かったです。

『昔話と日本人の心』
とか
『夢と昔話の深層心理』、
『中空構造日本の深層』など
それくらいしか河合さんの本は
読んだことがないですが
ご著書は本当にたくさんあるんですよね。


１回目の放送で面白かったのは
Ｗｈｙの答えは物語で答える
というのが、確かに～～と思いました。

なぜ？という質問には
正しい答えは出てこない
と思っていましたが
ひとつの答えではなく
ひとつの物語、確かに～～です。

番組では、本の案内、解説をしてくれる先生が
いらっしゃるのですが、その指南役を
河合さんの息子さんの河合俊雄をなさっています。

次回以降も楽しみです。