書く仕事

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「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」坪田信貴

2015年07月19日 15時54分02秒 | 読書
「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」坪田信貴




評判の本だし,一応こちとら教育者だし.ってことで,まあ読んでおこうか,みたいな理由で読み始めた本書.

面白かったし,いろいろと考えさせられる内容があった.

読む価値は大いにあります.読んでよかった.

志と努力を継続する意志の力があれば,大抵のことはできるということなんだけど,今の世の中,その両方を邪魔する要素に満ち溢れていることが問題なんだ.
よい教育者とは,生徒に降りかかる邪魔な要素を一つ一つ取り除いてあげることなんです.

当然,教育とはマントゥマンにならざるを得ない.

しかし,基本的に学校教育は教室で,1対多数です.

だから,学校では真の教育はできない.
これが現実です.

教育ができるのは,塾か大学です.
大学は先生の努力次第では,マンツーマン教育が可能だからです.

やろうとすれば大変ですけどね.不可能ではない.

ただひとつ不満な点は,慶応に入ることだけが目的であるかのような書き方になっていること.
慶応に入って何がやりたいかをもっと出してくれれば,もっと良かった.
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「書店ガール4 パンと就活」碧野圭

2015年07月19日 00時20分16秒 | 読書
「書店ガール4 パンと就活」碧野圭



新しいテーストの人生本だ。

書店ガール1~3巻でヒロインを務めた理子(店長)と、亜紀(書店員)は、それぞれカリスマ店長、カリスマ書店員として他の部所に栄転してしまう。
第4巻は、残されたバイト愛奈と、彼女の友人で別の書店の契約社員である彩加がヒロインとなり、就活を通して、仕事とは何か、さらに働くことの本当の意味を学ぶ心の成長ストーリーとなっている。
この2人は、1~3巻の2人が武闘派的活躍をする一面を持つのに対し、自分の能力に自信がなく、つい長いものに巻かれろ的な生き方しかできない。
その結果、将来に大きな不安を抱えている。
そんな2人が、いやそんな2人だからこそ、つらい状況の中で自分の思いを仕事にぶつけ続けることで、人生の本当の目的と意味を見つけることが出来るのだ。
有利不利や損得で自分の将来を選択することの空しさが浮き彫りにされる。
特に、愛菜と一緒に就活をしている同級生が、会社の待遇や将来性ばかりを気にし、仕事の中身に対する思いが全く感じられない態度が何とも空しいものに感じられる。

これから就活をしようとしている若い人に勧めたい1冊だと思う。

そうそう、愛菜がバイト先の書店で「就活フェア」と銘打った特設コーナーの企画をするのだが、そこに並ぶ書籍のタイトルリストが、綺羅星のごとく優れた人生本リストになっている。
このリストを見るだけでも、1000円の価値はある。
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