ハーレー トライグライダーのツーリングブログ

ロードグライド10年乗って来ましたが、2023年トライグライドに乗り換えです。引き続きよろしくお願いします。

トライク乗りのボディバッグ

2024年05月11日 | レザークラフト

荷室十分のトライグライドになんでボディバッグが必要か? ということですが
今から夏のツーリングに備えての1アイテムとして作りました。

 

名古屋にある革屋ぱれっとさんで選んだ革は、グランドシュリンクの1.5mm厚。 

 

表面にしわのある、傷が目立ちにくい革です。

 

ラフに設計し、パーツを切り出します。

 

本体の底(背中に当たる部分)と側面をつなぎます。 ここは手縫い

 

トップのファスナー部。 エクセラという高いやつに両開きのスライダー。50cmで1000円を超えました。

底部にストラップの釣り座を作ります。

 

底の強度アップ 
底に使うにはもったいない革です。余り革なのでずっと眠らせておくよりもいいだろう ということで使いました。

 

底部完成


端末を合わせて縫って袋にしていきます。ズレやすいので接着剤で仮固定。

 

合わせ場は見えないのでミシンで時短します。

縫えました。

 

裏返すとバッグの形に。思った形になるか? ちょっとしたワクワク感。
・・・・まあ狙い通りかな

 

トップを手縫いで合体で本体完成・・

 

と思ったらファスナー両端につまみがないと開け閉めがしにくいことが発覚。

糸をほどいて追加です。

 

つまみは両端で形を変えました。

 

本体完成 次はストラップ。 30mm幅の既製の革で作ります。 

 

念入りに裏と端末を磨いて完成


このバッグの目的は・・
ほぼ100%2人ノリで出かけるので、飲み物やコールドスプレーを入れて、
渋滞中の熱中症を防止するつもり。

 

停車してトランクを開けて取り出すことをしなくていいように、
トライクに乗った状態でパッセンジャーに出してもらうという、夏季限定のアイテムです。

 

で 試乗というほどでもないですが、豊橋のハンバーガ屋さんまで行ってきました。

 

ハンバーガー屋に行くといったものの 食べたは2人ともサンドイッチでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バイク乗りのブーツ制作

2019年12月21日 | レザークラフト

今回はブーツ製作記です。

 

革ベスト、革ジャン、Gジャンと独学で作ってきましたが、今回は、名古屋にあるアサオカ工房さんの靴作り教室で手ほどきを受けながらの制作です。

デザインは市販品を参考にさせてもらってます。


まずは型紙。自分で型紙を起こす授業もありますが、こちらは先生に作っていただきます。

靴制作はまず仮靴なる物を作ります。フィット感やデザイン、型紙構成、更には本番前練習目的です。
革材やソールがないなど違いはありますが、これが仮靴(↓)。左足のみで、延べ10時間で完成。

仮靴制作過程は、本番とほぼ同じなので省きます。

仮靴制作過程でNG発覚。ひもを通す部分を分割することに。

型紙修正したところで いよいよ本番。

メインの革は、3月のツーリングの時 大阪Pheonixで購入したクロムエクセル。オイルたっぷりのでヘビーな革です。
型紙を銀ペンで表面に写してカット。

イナー(内張り)は馬革。こちらも型紙写してカット。


カット完了!

縫い合わせの準備。合わせ部を漉きます。(薄くします) 

コバ(革のエッジ部)を磨いて、接着部を荒らします。

ミシン縫いします。見える部分の縫いはよたると見栄えに大きく影響するので慎重にやらないといけません。ケガキ線を入れたりして極力よたりを防止します。


靴の後方(かかと~足首)は端末であわせて縫って裏からたたいて開きます

開いた接合部に伸び止めテープを付けます

端末にも伸び止めテープ

アウター、インナー縫製完了

そしてアウター、インナー合体

はみ出たインナーの端末をカット

ひもを通す部分にハトメを付けて、ベロを縫って縫製完了です。

 

中底を切り出します。厚さ5mmのぶ厚い牛革です。カッターで切るのに一苦労。指が痛くなります。

表面(足が当たる側)を荒らして、水を付けて軽く成形し、型に固定します。

そしてはみ出た部分を革包丁でカットして形を整えます。

一旦外して、中底の裏側を加工します。縫うための溝を掘ります。

プロがやると、切り屑にならずに一周の輪になるそうです。

こんな加工だけでも2時間かかって やっと型にセット完了。3か所釘で固定します。

かかと部に芯材を貼り付けます。

ここまで来て、やっとつり込み開始です。靴作りっぽくなってきました。 
まずは底部5点とかかとを1箇所釘で止めて位置決めをします。


中心がずれると見栄えを損なうので慎重に進めます。当然左右対称も気にしないといけません。

位置が決まったら かかと側から釣込んでいきます。釘(タックス)で革を型に固定していきます。

革を引っ張っては、ハンマーで形を整えては形を整えます。
強度上 釣る部分の革は薄くできず 厚い(2.2mm)ままなので 釣り込みは結構大変。力が入ります。

かかとを釣ったら。次はつま先。

こちらはインナーのみを釣って形を出した後、表の革をめくって芯を入れます。

つま先の芯が入ったら革を戻し釣込みます。

釘で全周固定。ブーツの形になりました!!!  

でもまだまだこれからが長い道のりです。つり込み(縫い)準備です。溝に沿って余分な革をカット

 

次の工程。縫い用の紐作りに入ります。
これがまた手間のかかる工程。3mほどの麻糸に松やにを塗り込みます。摩擦で溶かしながら浸透させます。

9本からなる麻糸の両端部を1本ずつにほどいて 先端を捩って切って、極細にしてから束ねなおします。

 

極細の先端を釣り糸に括り付け、再度松やにを塗って、ワックスを付け、縫い糸完成です。こんな糸でも2時間はかかってしまう、手のかかる工程です。 

プロは片足分2時間半くらいでやるという、ウェルトの縫い付け。さて私は何時間かかってやるのでしょう? 

スタート。
中底の裏面に付けた溝から、アウターの革、そしてウェルトに向けて湾曲したキリで穴をあけ、縫い糸両端の釣り糸を両側からそれぞれ通しては引っ張り締め込んでいきます。縫うといっても針は使いません。


それの繰り返し。縫いピッチバラバラ・・・うまくできません。でもこの縫いは見えなくなるのでそのままです。


革を固定した釘を抜いては、繰り返し

まだまだ繰り返し。引っ張り方をミスると先端に固定した釣り糸がはずれ、
松やにを溶かして9本にバラシ捩じ切って極細にして、釣り糸に固定して、松やに塗ってワックス付けて・・・に戻ります。大幅なタイムロスになります(泣)

縫い糸準備を含め12時間かけて、やーーーーっとウェルト付け完了。

当然のことながら靴は左右2個。 また長い旅の始まりです。

とはいっても反対側の足は、釣り糸を外さないコツをつかんだので5時間で完了。 やっと1足分です。


ウェルト裏面のエッジと内側にはみ出た革をカットし、


ハンマーでたたいて、


そしてこくり棒でウェルトを平らに強制します。

縫うために付けた中底の段差部に薄い革を貼り付けます。通常は段差付けの時カットした革を元に戻すんですが、バラバラになってしまっているので別革を接着です。

シャンク(板ばね)を付けて、


コルクシートで蓋をします。前半分はコルクを2重にしてます。

ソールとの間に中間層の厚手の革を接着します。

革包丁で外周を揃えます。

またまた長旅の始まり。糸作り。 すくい縫いと同じく麻糸に松やに塗って、ほぐして、釣り糸と結んで、ワックス付けてと、縫い糸作りに時間をかけます。

ウェルトを上から縫っていきます。


この縫いが外周のステッチになります。


穴がストレートな分、すくい縫いより早く進みます。 

それでも左右で6時間かかって縫い完了。

クロムエクセルは傷つきやすい革なので、これまでの悪戦苦闘の跡が目立ってきます。
(でも後に油分が染み出て目立たなくなりますが)

 

いよいよソール付け。完成までもうすぐ!

ソールは、ブランド品を用意。定番中の定番、ビブラムソール。

底面の縫い糸を平らにし、ソール接着の下地作り。


両面に接着剤を塗ってしばらく乾かします。

乾かす待ち時間に、かかと敷きにスポンジを貼っておきます。


接着剤が乾いたら、ヒーターで温めて合体。

はみ出たソールをカット&削りで形を整えます。気を抜くとウェルト幅が小さくなってしまうので注意です。

かかとを同じ接着剤で貼り付け。

裏面から釘固定です。


かかと固定後、形を整えたらトコノールとコテで磨きます。着色はせず、ナチュラルな素材色のままでいきます。

いよいよ脱型 

待ちに待ったその時が来ました。

完成・・・といきたいところですが まだもう少し


かかとを中から釘固定です


上からクッションを貼り付けてフィニッシュ!

 

紐を着けて完成!!!

 

3月に始めて12月までかかりました。
1回あたり2時間半の靴教室を28回で完成なので制作時間実に70時間!
プロになるつもりはないですが、商売だとすると全然生産性悪いですね。

 

でも我ながらよくできたと思います。 履くのがちょっともったいないです。

しばらく飾っとくかな?

 

 

長文おつきあいありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バイク乗りの革ジャン

2018年03月03日 | レザークラフト

革ベスト、デニムベストと作ってきて、今回は一気に難易度アップの革ジャン作製です。

 

ではその製作記 ちょっと長いですが、お付き合い下さい。

型紙は、FULL OF PATTERNSというサイトからゲットです。

革は針穴が残ってしまうので、縫い直しが出来ません。なのでデニム生地で一旦試作します。

 

革は浅草のフジトウ商事で調達。革ジャンにお勧めというグラデーションという名前の革。
半裁(牛半分)なので結構な大きさです。 面積でいうと2.86㎡。革ジャンを作ると言ったら、なるべく傷のないものを選んでいただきました。

柔らかく、触った感じもいい革です。


試作品から、型紙を修正。革は大きいと言ったものの 型紙を当てると結構かつかつ。 
更に失敗が許されない状況です。かつかつなので、状態の悪い部分も目立たない部分に使います。

カットしました。


縫い開始です。


後ろ身頃の肩部のアクションプリーツから。

 

脇部を縫って後身頃完成。

バイク乗りの性なのか、アメリカかぶれなのか・・・広い何もないスペースに耐えられず、ワッペンを付けてしまいます。

家庭用ミシンで縫い付けます。


2枚付けました。

 

前身頃にはポケットが付きます。デニムの試作の時にネットで調べてどうにかなりましたが、
革の場合は勝手が違います。デニムの時のように切って折り返す・・・を同じようにやっても板厚の違いできれいにはいかず、作り方変更

革ジャンの製作記事なんてネットにほとんどなく、ポケットの縫い方は布の場合からちょっと変更。
なので手持ちの似たような革で部分的に試作します。後で作る袖部のファスナーなど、デニムと勝手が違うところを いくつか試し縫いです。


実はこの試作に使った革、レザークラフトを始めようとしてた4年前、浅草橋で初めて買ったもの。何もせずそのまま放置してあった
革が こういう形で役に立ちました。

これらの作り方が 正解かどうかは不明ですが、どうにかなるだろうと、進めます。

開口部はY字にカットして、内側に倒して接着

ポケットの布、ふたと前身頃を重ねて縫います。

 

胸部のファスナータイプのポケット

前身頃のポケット付け完了。

前身頃、後身頃を合わせていきます。革にマチ針は通らないので、接着剤で仮固定です。 

前身頃にもワッペンを付けて 前後合体完。

次は裏地行きます。

普通の生地なので家庭用ミシンでスイスイ縫えます。

表、裏を合体します。

他の部分も同じですが、2枚を合わせる(つなぐ)時は、表面側を合わせて縫って

 

反転させて重なった部分をステッチする一般的な合わせ方。

前部ファスナーを付けて革ベスト完成! 合体中にやっぱり・・・と胸のワッペンを1つ追加です。


 

袖の縫製に進みます。

 

バイクに乗ったら腕を前に伸ばすので それを考慮して、でも長すぎず短かすぎず・・・なんて考えてるとちょっと不安になって
余り布で試作です。結果長さを修正することに。試しといてよかったです。

 

地は身頃部を違って触感がよく、腕の出し入れを考えて滑りやすいものにしています。先ほどのポケット用の布と共通です。

袖口は水かきを付けることにしました。 

試作品は水かきは無かったので縫い順が変わります。ここはぶっつけ本番。

 

 

袖が出来たら最大の難所、身頃への縫い付けです。

基本は同じ。袖と身頃の表面を2枚合わせて縫います。裏地が付いていますが、まずは革のみ。

ひっくり返して、ステッチ。 革用の腕ミシンのおかげで縫えないという死角はありません。でも厚さの変化(合わせ枚数の変化)や縫いにくさ、

加えて縫いなおし不可のプレッシャー・・・縫い線の出来はちょっと反省点ありです。

表がつながったら、裏地通しを合わせます。お互いに内側に折り曲げて縫っていきます。 ここもマチ針は使わず接着剤で仮固定。

袖付け

完了! 革ジャンの形になってきました。

後もうちょっとで完成です。 

衿を付けます。 
革の場合も必要かどうか・・・芯材を貼り付けます。

衿は前後から身頃を挟んで縫うのと表も裏も見える場所なので、見栄えよくするためには、かなりのテクが必要です。 ここも反省あり・・・とてもみせれません。 手縫いにすればよかった


最後のパーツ。 ファスナーのスライダー

そして ついに完成!!!

 

 

 

違う物を並行して作ったり、ワッペンの取り寄せに時間がかかったりで 革が届いてから1か月半もかかってしまいました。近くに寄って見なければ、なかなかの出来です(自画自賛)

 

 

 

 

 次はダブルの革ジャンか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バイク乗りのレザーベスト

2016年02月06日 | レザークラフト

今回は、バイク乗りのレザーベスト製作記です。 

 

去年の7月から本格的に いろいろと革製品を作ってきましたが、だんだん大物になり、レザーベスト作製にチャレンジしました。

レザークラフトの製作記事はネット上にたくさんありますが、レザーベストとなると非常に少なく、本も見当たりません。

型紙もなかなか見つからず、アメリカのサイトでヒット。さっそく購入。送料込みで約2000円。

 

子供用と、大人用2パーンの3種類の型紙です。

 

Lサイズで切り出しましたが、でかすぎ。

大きさを詰めるのと、革でお世話になっている岡崎市シビコにある革ショップ「MEXICO」の主人のアドバイスに従い
肩部幅を狭く、脇下のえぐりを大きくします。


紙の大きさが決まったので、試作開始です。 試作は床革と言われる超廉価もので作ります。これ1枚で1500円! 2枚使います。


型紙に沿って切り出し 縫い合わせます。

 

 

試作初品(モデルは息子です) 

まだ肩部が裃(かみしも)みたいに張り出しているので、カット。脇部もさらにえぐります。 肩部の合わせ上下間違えてたので修正。

サイズ合わせ、形状の調整を何度か繰り返します。

 

チューニングの終わった試作品を解体し、型紙にします。

 

本番の革は、厚さ2.2mmのサドルレザーです。 こちらは1枚18000円の革。年始の特売で20%オフでMEXICOさんで購入。
試作では切りすぎても、継ぎ足せばよかったんですが 本番はそういうわけにはいきません。切り出しで失敗しないように、超慎重にカットします。
背中は、ワッペンをつけるので、試作の時のような分割はやめました。

 

 

裏地は付けないので、裏面、エッジ部を磨きます。 面積が大きいので大変。磨き用のガラス板買っておけばよかった・・・

 


磨き終わって、縫い合わせておしまい・・・とはいかないのがレザーベスト。 デコったり、ポケットつけたり、ここからが時間がかかる所です。


前部の合わせにコンチョを取り付けますが、ベースにファイヤーフレームをネット画像を参考に、本体と同じ革から切り出します。
3種類のカッターを駆使して切り取って、仕上げはリューターで形を整え、端部を磨きます。

 

穴あけして、これもオレンジの糸で全周をひたすら縫います。

 


背中のワッペン。アイロンで接着できるようですが、前周ステッチ縫いします

 

背中のワッペン取り付け完了。  走ってないと死んじゃう?

 


ポケットは機能を求めず、ここにもファイヤーを。(いい位置を見るために、ポケットの取り付けは最後に回します)
前後が合わさるサイド部は、革ひもで結ぶので、はと目リングを取り付けます。

 

 

襟元の飾り。後で周囲を縫いますが、首の真後ろが折れないように補強も兼ねます。そして、完成に向けての最後の難関・・・端部を昨年末覚えた、ダブルステッチで一周します。

 


1本90cmのレースでステッチは14cmしか進みません。
ステッチの必要な距離は5m30cm。ということは、90cmのレースは38本必要ということになります・・・気が遠くなる。でも少しずつレースが伸びていく達成感もいいもんです。

 

まだまだ先は長いです。

最終コーナー

 

どうにか1周完成し。いよいよ終盤。 アクセサリを作ります。 コンチョに付けるビーズの飾り。定番です。 それとコンチョ間を結ぶ鎖。

 

ポケットを付けて縫いは終了!

 

脇下の前後合わせを革ひもで結んで、 コンチョを取り付けて完成!!

 

去年12月26日から作り始めて、1か月半。やっと完成です。 長かった

 

 

 

 

 

まだこの恰好で走るには寒いです。 暖かくなる春が待ち遠しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする