今回は、バイク乗りのレザーベスト製作記です。
去年の7月から本格的に いろいろと革製品を作ってきましたが、だんだん大物になり、レザーベスト作製にチャレンジしました。
レザークラフトの製作記事はネット上にたくさんありますが、レザーベストとなると非常に少なく、本も見当たりません。
型紙もなかなか見つからず、アメリカのサイトでヒット。さっそく購入。送料込みで約2000円。
子供用と、大人用2パーンの3種類の型紙です。
Lサイズで切り出しましたが、でかすぎ。
大きさを詰めるのと、革でお世話になっている岡崎市シビコにある革ショップ「MEXICO」の主人のアドバイスに従い
肩部幅を狭く、脇下のえぐりを大きくします。
紙の大きさが決まったので、試作開始です。 試作は床革と言われる超廉価もので作ります。これ1枚で1500円! 2枚使います。
型紙に沿って切り出し 縫い合わせます。
試作初品(モデルは息子です)
まだ肩部が裃(かみしも)みたいに張り出しているので、カット。脇部もさらにえぐります。 肩部の合わせ上下間違えてたので修正。
サイズ合わせ、形状の調整を何度か繰り返します。
チューニングの終わった試作品を解体し、型紙にします。
本番の革は、厚さ2.2mmのサドルレザーです。 こちらは1枚18000円の革。年始の特売で20%オフでMEXICOさんで購入。
試作では切りすぎても、継ぎ足せばよかったんですが 本番はそういうわけにはいきません。切り出しで失敗しないように、超慎重にカットします。
背中は、ワッペンをつけるので、試作の時のような分割はやめました。
裏地は付けないので、裏面、エッジ部を磨きます。 面積が大きいので大変。磨き用のガラス板買っておけばよかった・・・
磨き終わって、縫い合わせておしまい・・・とはいかないのがレザーベスト。 デコったり、ポケットつけたり、ここからが時間がかかる所です。
前部の合わせにコンチョを取り付けますが、ベースにファイヤーフレームをネット画像を参考に、本体と同じ革から切り出します。
3種類のカッターを駆使して切り取って、仕上げはリューターで形を整え、端部を磨きます。
穴あけして、これもオレンジの糸で全周をひたすら縫います。
背中のワッペン。アイロンで接着できるようですが、前周ステッチ縫いします
背中のワッペン取り付け完了。 走ってないと死んじゃう?
ポケットは機能を求めず、ここにもファイヤーを。(いい位置を見るために、ポケットの取り付けは最後に回します)
前後が合わさるサイド部は、革ひもで結ぶので、はと目リングを取り付けます。
襟元の飾り。後で周囲を縫いますが、首の真後ろが折れないように補強も兼ねます。そして、完成に向けての最後の難関・・・端部を昨年末覚えた、ダブルステッチで一周します。
1本90cmのレースでステッチは14cmしか進みません。
ステッチの必要な距離は5m30cm。ということは、90cmのレースは38本必要ということになります・・・気が遠くなる。でも少しずつレースが伸びていく達成感もいいもんです。
まだまだ先は長いです。
最終コーナー
どうにか1周完成し。いよいよ終盤。 アクセサリを作ります。 コンチョに付けるビーズの飾り。定番です。 それとコンチョ間を結ぶ鎖。
ポケットを付けて縫いは終了!
脇下の前後合わせを革ひもで結んで、 コンチョを取り付けて完成!!
去年12月26日から作り始めて、1か月半。やっと完成です。 長かった
まだこの恰好で走るには寒いです。 暖かくなる春が待ち遠しいです。