人を動かすもの

最近、テレビ番組で『神の手を持つ』といわれる医師たちが取り上げられている。
その仕事振りを見ると、医師としての技もさることながら殺人的な仕事のスケジュールに驚かされる。

他人の病気を治す以前に、自分が過労で倒れてしまうのではないかと思うほどの仕事量をこなしている。

しかし、彼らの姿からは微塵も疲れを感じない。
それどころか、とても生き生きとして湧き出てくるエネルギーすら感じる。

いったい、そのエネルギーはどこから出てくるのか

それは、決して金や名誉などではないだろう。
金なんていくらあっても、彼らに使う暇はないはず。

彼らは、自分の仕事に「自分しか出来ない」という自信と誇りがあり、それに伴う「使命」を感じている。

しかし、それだけでは、あのようなエネルギーは湧いてこない

彼らにそのエネルギーを与えているのは、人を助けたいという気持ち、それに伴い助けた病人や家族からかけられた

心の底からからの感謝の言葉

であり、世の中の難病の人やその家族から

必要とされている

という実感ではないだろうか。

本当に人を突き動かす力というのは、金などの物質的なものではなく真心や感謝という純粋な人の気持ち、それにともなう自分が必要とされているという実感なのかもしれない。