NHKの「プロフェッショナル・仕事の流儀」という番組で自然酪農を続ける三友さんが取り上げられました。
40年前に北海道に開拓民として入植したときと同じ自然に寄り添う酪農方法をかたくなに守り続けるカリスマ酪農家。
一般の酪農は時代と共に大規模化し「質より量」を求めて発展してきました。牛のエサは牧草ではなく、いつの間にかアメリカから輸入したトウモロコシを中心とした穀物に取って代わりました。牛乳の量は多くなるけど、牛のからだが受け付けず、やり過ぎると胃が熱を持って穴が開くと他の番組で聞いたことがあります。
一方、三友さんの牛は牧場の草をムシャムシャと食べています。カモガヤとオオアワガエリが映っていました。
一頭の牛に1ヘクタールの牧場が必要とのこと。
朝の乳搾りを終えた牛たちが小走りに牧草を食べに行く姿が印象的でした(なんだかうれしそう)。
三友さんの牧場では自然が循環しています。
牛の糞が虫や微生物の働きで分解されて土に還り、その土が草を育み、その草を牛が食べることで牛乳が生まれる・・・彼らの活躍のおこぼれを頂戴して人間は生きていくのさ、が彼の信条です。
自然相手だからうまくいかないこともある、天を呪ったことも一度や二度ではない、その時はそれを受けとめて歯を食いしばってまた頑張るだけ。
「質」を高める姿勢は酪農規模をむしろ縮小することになり、時代に逆行してきましたが、近年の世界的な穀物価格高騰により牛のエサも高騰し、彼の自然酪農法がスポットライトを浴びたのでした。
人工的なエサではなく牧草を、機械で乾燥した乾草ではなく天日干しした乾草を。
牛と向き合い、草と向き合い、自然と向き合い、自然の循環の結果生み出される恩恵こそが農産物であり、それを大切にすることが農民の矜持である、と。
リンゴ農家の木村さんと共通する「農民のプライド」を感じました。
40年前に北海道に開拓民として入植したときと同じ自然に寄り添う酪農方法をかたくなに守り続けるカリスマ酪農家。
一般の酪農は時代と共に大規模化し「質より量」を求めて発展してきました。牛のエサは牧草ではなく、いつの間にかアメリカから輸入したトウモロコシを中心とした穀物に取って代わりました。牛乳の量は多くなるけど、牛のからだが受け付けず、やり過ぎると胃が熱を持って穴が開くと他の番組で聞いたことがあります。
一方、三友さんの牛は牧場の草をムシャムシャと食べています。カモガヤとオオアワガエリが映っていました。
一頭の牛に1ヘクタールの牧場が必要とのこと。
朝の乳搾りを終えた牛たちが小走りに牧草を食べに行く姿が印象的でした(なんだかうれしそう)。
三友さんの牧場では自然が循環しています。
牛の糞が虫や微生物の働きで分解されて土に還り、その土が草を育み、その草を牛が食べることで牛乳が生まれる・・・彼らの活躍のおこぼれを頂戴して人間は生きていくのさ、が彼の信条です。
自然相手だからうまくいかないこともある、天を呪ったことも一度や二度ではない、その時はそれを受けとめて歯を食いしばってまた頑張るだけ。
「質」を高める姿勢は酪農規模をむしろ縮小することになり、時代に逆行してきましたが、近年の世界的な穀物価格高騰により牛のエサも高騰し、彼の自然酪農法がスポットライトを浴びたのでした。
人工的なエサではなく牧草を、機械で乾燥した乾草ではなく天日干しした乾草を。
牛と向き合い、草と向き合い、自然と向き合い、自然の循環の結果生み出される恩恵こそが農産物であり、それを大切にすることが農民の矜持である、と。
リンゴ農家の木村さんと共通する「農民のプライド」を感じました。