巨樹に魅せられて

巨樹巡りを趣味としていますが、気がつくと神社巡り。その周辺の話題もココに書き留めています。

体感!グレートネイチャー『世界一の巨樹の森~アメリカ・カルフォルニア~』

2011-08-17 19:11:21 | 巨樹・巨木
 上記番組を観ました。まずは番組内容を;

~「NHKオンライン」より~
 カリフォルニア西海岸にある、高さ100m前後という地球最大の生物といわれる樹木セコイア。ツリークライミングにより根本から樹冠にいたるまでの不思議な世界を紹介する。
 “地球最大の生物”といわれる樹木セコイア。高さ100m、樹齢3000年を超えるものもある。アメリカのカリフォルニアの西海岸には、ジャイアントセコイアとセンペルセコイアの巨樹の森が広がる。取材班は、この巨樹のツリークライミングに挑戦。世界でこの地域だけに巨樹の森が残った秘密や、最近の調査で明らかになった頭上100mにある“もう一つの森”の姿を、ハイビジョン映像でたっぷりと伝える。


 とにかくその大きさに圧倒されるセコイア。
 ガリバー旅行記の巨人の国に迷い込んだような錯覚を覚えます。
 
 ツリークライミングのチームには樹医や学者さんもいて巨樹の生態系調査も兼ねています。彼らの語る言葉で大変驚いたことがありました。
 「ジャイアント・セコイアは山火事を味方につけて生き残る。彼らの樹皮繊維は柔らかく火を通しにくいため、火事で表面は焦げても燃え尽きることはない。周りの下草が燃えて灰になり肥料となる(焼き畑農業の原理)ので、さらに力強く成長する。」
 
 災害をも味方にしたしたたかなジャイアント・セコイア・・・あっぱれと云うしかありません。

震災を受けた「森は海の恋人」の畠山さん近況

2011-08-01 06:33:39 | 漁業
 「豊かな漁場は森が造る」として「森は海の恋人」運動で有名な畠山重篤さん。
 活動場所の気仙沼は東日本大震災で甚大な被害を被った土地です。
 その畠山さんから、漁場も復活の手応え有りとのうれしい報告が河北新報(2011年7月31日版)に掲載されました。

■ 仏からの恩返しに感銘/カキ養殖業(気仙沼市唐桑町)・畠山重篤さん

 東日本大震災から4カ月余りが過ぎ、行方不明だった方の死亡届が家族から出され、葬儀に参列する機会が多くなっています。あらためて悲しみを深めながらも、養殖の再開に向けた作業を続ける毎日です。
 海につるす種ガキをロープに挟む作業に加え、養殖施設のいかだ作りも進めています。出来上がったのは20基ほどですが、秋までには震災前の70基まで復活させたい。
 材料は近くの山から杉を切り出しているので、間伐も同時に進みます。長年、「森は海の恋人」運動を展開してきましたが、今まさに「森から海まで」の仕事をしています。
 あれだけの大津波の影響で沿岸域の生態系がどうなるのか、海に生物が育つ下地があるのかどうか、とても心配でした。徐々に魚は増え、カキの成育も順調です。
 海の復活は専門家の目からも明らかになりました。5月から毎月、わが家を拠点に養殖場周辺の海洋を調査している京都大の研究者によると、津波の後、海水中の酸素量やカキの餌となるプランクトンが非常に多くなっているとのこと。大きな力を得た思いです。
 カキ養殖の再生に、海外からの後押しもあります。フランスの料理人たちの団体「司厨士(しちゅうし)協会」から「日本の食材の復興を支援したい」と申し出があり、種ガキの主産地・万石浦(石巻市)の生産者に義援金が送られることになりました。1960年代にフランスでカキの病気が広がった際、万石浦から種ガキが輸出されたことへのお返しだそうです。
 知り合いの日本人シェフを通じて仲介役を務めることになり、6月中旬にパリで開かれたチャリティーパーティーに招かれました。約250人が集まり、2000万円近くが寄せられました。種ガキを載せる棚の復旧資金に充てようと、現在調整を進めています。
 パーティーでは、温かい励ましの言葉もかけてもらいました。フランスの人々の時を超えた感謝の思いに、深く感銘を受けています。


 地震・津波は自然の驚異ではありますが、自然は自己回復力・自浄能力を備えているのですね。
 一方、原発事故~放射能汚染という人為的被害は・・・言葉になりません。