巨樹に魅せられて

巨樹巡りを趣味としていますが、気がつくと神社巡り。その周辺の話題もココに書き留めています。

「写真画集」(丹地保堯)

2010-10-25 22:32:17 | 
2001年発行、求龍堂

<キャッチコピー>
「棋界初の試み、写真が絵を凌駕する、写真集の刊行」

私は大きな樹木が好きで、いつの間にか巨樹を求めてあちこち出歩き、写真に収めることが趣味になりつつあります。
そんなとき、この写真集に出会いました。

「!」
言葉を失うほど、感動しました。
とともに、プロの仕事とはこうもレベルが高いものかと思い知らされました。

日本の自然を穴の開くまで見つめて、その造形、幾何学模様、バランス、配色などが飽和状態となった一瞬の芸術を写真に収める技術と執念は、一枚の絵を描くことに匹敵するエネルギーが必要であることが、少々写真をかじる私にはわかります。

写真とは、光という刀による彫刻。

ここに収められている一枚一枚の写真は、日本人の琴線に触れる郷愁とともに、自然への畏敬を包含する芸術でもあります。
キャッチコピーの如く、絵画より美しい(美しすぎる)写真が何枚もあります。

ああ、いくら賛美してもしきれない・・・。

この写真集の約20年前に出版された、丹地保堯氏の「50本の木」という写真集も手に入れました。
谷川俊太郎さんの素敵なことばが添えられています。
こちらも素晴らしい。